ドラゴンバスターII 闇の封印
【どらごんばすたーつー やみのふういん】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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ファミリーコンピュータ
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発売元
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ナムコ
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開発元
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トーセ
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発売日
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1989年4月27日
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定価
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5,356円(税3%)
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判定
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シリーズファンから不評
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ポイント
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視点も武器も前作から変更 ひたすら単調なゲームに
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概要
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トップビューのアクションゲーム。サイドビューで剣を振るった前作『ドラゴンバスター』とは完全に別物の内容となっている。
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時代設定は前作で活躍したクロービスの時代よりも過去の話。キングドラゴンに盗まれた剣を取り戻すために、主人公カールが弓矢をもって戦いに挑む。
システム
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概要にあるようにトップビューアクションゲーム。
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各面には全体マップがあり、マップ上には洞窟・廃墟・塔といったダンジョンが点在していて、ステージごとに通り抜けるだけの穴埋め迷宮、矢筒がたくさん落ちている迷宮、アイテムがある迷宮に割り当てられている。それを踏破しつつ、ドラゴンがいる最終ダンジョンを目指す。
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マップ上には他に、森・砂漠・柵・湖などといった障害があり、主人公の行く手を阻む。これらを突破するアイテムは、特定のダンジョンをクリアする事で手に入る。
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全6面。
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ダンジョン内は先が見えない構造になっており、進んで行くことで段々と先が見えて来る。一度通った場所は、全て明らかになっている。
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攻撃は弓だけ。矢は壁に当たると跳弾する。
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矢の数は有限であり、矢の補充はダンジョン内に落ちているものを拾うという仕組み。
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ダンジョンにはモンスターがいるが、姿が見えなくても攻撃してくる。逆にこちら側から攻撃を仕掛けることも可能。
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ダンジョンには各種アイテムを落とす、中ボス的存在のルームガーダーがいる。ダンジョンをクリアするキーアイテムもルームガーダーが所持している。近づくと、「バオー、バオー」という警告音(鳴き声?)がするので、その存在を察する事ができる。
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各面の最終ダンジョンにはドラゴンがいる。ドラゴンには弱点があり、そこを攻撃することで早く倒せる。
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ダンジョンでの行動には時間制限がある。制限時間を超えると、ワイルダーというムカデのモンスターが足元から大量に襲ってくる。
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体力は服の色で表現されており、満タン時の青からダメージを受けると緑→黄色→赤の順に変化し、赤のときにダメージを受けると1ミス。
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一部のダンジョンに妖精がおり、4匹集めると残機が一つ増える。
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セーブ方法はパスワード式だが後述される問題点がある。
問題点
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単調なゲーム性。
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前作にあった魔法、技はなくなり、攻撃手段が矢を放つのみとなった。おかげで、敵をチマチマと撃っていくだけとなる。
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雑魚モンスターは面が進むと変わっていくが、対応方法はほぼ同じ。ルームガーダーに対しても、どんな相手だろうが似たような戦い方となる。
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矢は跳弾するが、これが役に立つことはほとんどない。
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攻防用のアイテムも、普通の矢以外は「炎の矢」と「盾」の2種類だけ。弾数、効果時間も限られており、正直申し訳程度の意味しかない。
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そもそも当時のファンタジー系のモチーフの魅力は剣に集約されていた風潮なのに、主人公に弓などという地味な武器を選んだ時点で自分で自分の首を絞めている。
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前作の主人公が剣使いだったのにもかかわらず、わざわざ劣化した弓になっただけでモロにマイナスに見られてしまった。パッケージイラストの主人公も前作同様美少年ながら剣を使わないだけで、そのかっこよさが半減して見られてしまったという非常に勿体ない結果となった。
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どうしても弓を持たせたいならばせめて剣も併用するべきだったといえるだろう。これは敢えて王道に逆らうというチャレンジを試みたが結果として実を結ばなかったというべきかもしれない。
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各ダンジョンは絵柄や通路の違いはあるが、ギミックがほとんどなく、差が感じられない。
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また、ダンジョンは広さに差があり、穴埋め迷宮と矢筒の迷宮はそんなに広くはなく、アイテムが取れる迷宮は広い場合が多い。いずれの迷宮もループ状になっており迷いやすい。
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マップの障害も種類は多いが、突破法はどれもキーアイテムをダンジョンから取って来て使うだけなので、実質的には代り映えしない。
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こうしたマップギミックは、元々前作のFC版で導入されたもの。本作では種類が増えているが、戦闘面の要素があまりにも減り過ぎた分、相対的に目立ってしまう。
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ダンジョンでは基本的にBGMが存在しない。
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その名の通り効果音のみである。あえて言うなら、「テコテコテコテコ」という主人公の歩行音がBGM代わりか。
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前作ではマップBGMが無い一方、アクションの中心となる各種ダンジョン内でBGMが用意されていたのだが。
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ルームガーダーが落とすアイテム「盾(一定時間無敵化)」の効果中のみBGMが流れる。
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セーブ後再開すると、面の最初に戻され、せっかく増やした矢、クリアしたダンジョンも、全て初期状態に戻ってしまう。
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面のスタート時の状況によっては、矢も手に入りにくくなっていくので、後半でのセーブは難易度がかなり上がってしまう事になる。
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逆にセーブしないでいくと、アクションゲームとしてはプレイ時間がかなり掛かることに。
評価点
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ダンジョンは先が見えないため、慎重さを要求されるホラーゲーム的な要素がある。ルームガーダーの警告音も、いい効果を出している。
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グラフィック面は良好。
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敵のアニメーションは細部が凝っている。
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面クリアデモは、ファミコンにしては、遠近感を上手く表現した悪くない映像。
総評
とにかく単調なゲーム。山のようにある似たようなダンジョンで、似たような戦いをひたすら繰り返すだけのゲームになってしまっている。セーブをすると難易度が跳ね上がるため、通しで続けざるを得ないという点もこのゲームの単調さを強めている。ホラーゲーム的な要素は悪くはないのだが、強いて言えばそれしかないのではさすがに飽きが来る。
実際ゲームとして破綻している訳ではないのだが、面白いと思える部分も乏しく純粋につまらないゲームである。これでは「名作の続編を冠するには値しない」と言われても無理はないだろう。
余談
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2020年6月18日に発売された『NAMCO MUSEUM ARCHIVES Vol.2』にて、本作が収録。海外圏では初のリリースとなっている。
最終更新:2021年12月11日 05:17