ダライアスR
【だらいあすあーる】
ジャンル
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横スクロールシューティング
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裏を見る
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対応機種
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ゲームボーイアドバンス
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メディア
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32MbitROMカートリッジ
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発売元
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パシフィック・センチュリー・サイバーワークス・ジャパン
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企画元
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ラディック
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開発元
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ライドオン
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発売日
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2002年12月13日
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価格
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4,800円
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判定
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クソゲー
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劣化ゲー
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シリーズファンから不評
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ポイント
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過去シリーズの名曲全方位改悪
他社ゲームの音楽の盗作疑惑
ダライアスR(レイプ) 歪過ぎるゲームバランス パッケージイラスト含むグラフィックだけは概ね好評 こんなダライアス、YA-DA-YO。
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ダライアスシリーズ
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概要
タイトーの名作STG『ダライアス』の元祖であるアーケード版一作目を、GBA向けにアレンジ移植したゲームで、2000年代初のダライアス(移植)新作。
一部のボスはPCエンジン版『ダライアスプラス』よりの孫移植。ステージ数の減少(後述)に伴い、ステージ配置やボス配置は大幅な変更がされている。
発売元はタイトーではなく、「パシフィック・センチュリー・サイバーワークス・ジャパン」。旧ジャレコが2000年に香港のパシフィック・センチュリー・サイバーワークスに株式の過半数を取得されてから、2004年初頭まではこの社名に変更していた。
なお、今作にはタイトーのサウンドチーム「ZUNTATA」も一切携わっていない。
問題点
ゲーム面
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ステージ数は5ステージまで、分岐を含めても全15ゾーンと大幅に少なくなっている(原作は全7ステージ、26ゾーン)。
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ただし、家庭用版でゾーン数が減少するのはダライアスシリーズでは珍しくない話である。
しかし、本作の劣化具合を考えると、いっそのこと完全にゾーンを新しくした方が良かったのではないかと思えてくる。
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ステージ数減少に伴い、ボスの数が全8体と大幅に減少。
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AC版登場ボスで未登場のものがある一方で、PCE版オリジナルのボスが一部採用されているなど、チョイスに疑問が残る。
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PCE版オリジナルといってもアーケード版開発段階で没になったものが復活採用されたものなので採用自体はアリなのだが、AC版のボスを差し置いてまで採用する意味があるかどうかは……。
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前述通り「ダライアスプラス」からのチョイスである為、オリジナルであるAC版では対策必須の凶悪ボスとして印象を残したピラニアことファッティグラトンやシリーズの看板ボスであるグレートシング(クジラ)が未登場。「ダライアスの名物ボスといえばグレートシング」と考えるファンを落胆させた
が、後述する評価故に「出なかったのは不幸中の幸い」という声もある。
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横スクロールSTGなのに上下にも激しくスクロールするため、画面外から敵や敵弾が降ってくることがある。
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自機移動に合わせて上下(左右)にわずかにスクロールする横(縦)STGは決して珍しくなく、PCエンジン版『スーパーダライアス』などもそうだったが、本作はかなりダイナミックな上下スクロールを見せてくれる。また、似たような仕様の他作品では画面外から弾を撃たないなどの配慮をしているものであるが、本作にそんな気の利いた仕様はない。
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というのもAC版のドットをそのまま使いまわし、GBAの画面用にリサイズなどを行わなかった為である。その結果、自機シルバーホークやザコ敵のサイズは画面に対してかなり大きい。
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全体的に1ステージがやたら長く、単調。
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ステージ道中の冗長さはAC版でも指摘されていたが、これほど好き放題に弄っておいて、15年以上前から指摘されてきた欠点だけはそのまま放置するというのは流石に擁護できない。
何より上記の通り、AC版をそのまま使いまわしでありながら、スクロール速度はPCエンジンのようにゆっくりなのである。
完全移植の意志が最初からないのなら、ステージの尺を短くするなり敵の配置を工夫するなり、いろいろと手段はあったはずであるが、ボス戦後のスクロール速度はちゃっかりAC版並みの速度となるため、もはや手抜きと言われても仕方ないレベルである。
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ステージ配置にも問題があり、原作では5タイプあるステージのうち同じタイプのステージに連続に行かないように配置されていた。しかし、本作では連続で同じタイプのステージに行く配置が一部で見受けられる。
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また、宇宙ステージではループする背景に土星らしき惑星がデカデカと描かれている上にループの間隔が短く、1ステージ中で実に7~8回も土星が出てくる。ちなみに原作の宇宙ステージでは背景がほとんどループせず、2回しか出てこない。
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しかもこの宇宙ステージは先述の「連続で同じタイプのステージに行く配置」に該当するのでルート選択次第では2ステージ通して都合16個もの土星を見ることになり、「いくつ土星があるんだ」と突っ込まざるを得ないシュールな光景が展開される。
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不安定で脈絡のないボスの強さ。
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ステージ1(ZONE A)のボスが一番強いと言われるが、これは画面が狭い(自機が大きい)せいで弾を避けづらくなっている事に加え、こちらの装備が整っていないことが主因。
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ボスと緊張感ある戦いができるのはおおむねステージ2~3まで。レーザーやウェーブを手に入れると、ステージ5(最終面)のボスでさえたったの10秒ほどで沈んでいく。
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避けにくい敵と地形。
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背景にまぎれて敵弾が見にくい。敵弾が見にくいのはシューティングとしては大問題。
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前述のように自機の見た目は無駄に大きいが、当たり判定はそれ以上に大きい。
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元々原作でも、最強状態のハイパーアーム(シールド)を持たなければ地形に触れただけで即ミスになるのだが、本作では画面が上下スクロールするため、どんな状況からでも即死がありうる。安心して動けるのは地形のないゾーンだけである。
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本作のハイパーアームは原作であった地形に当たると弾かれる性質がなく、地形に触れるとそのまま即死してしまう。ただし、この変更により原作であった地形が狭いゾーンにて弾かれた先の地形に埋もれて即死する事故が起こらなくなる利点もあるため、この辺は一長一短といえる。
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もっとも代わりの地形防御機能を搭載されている訳でもないので、「地形接触によるミスを防ぐ」ハイパーアームの存在意義が薄くなってしまっているが…。
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原作では、地対空レーザーを撃つ砲台だけはアームがあっても触れたら即死だったのだが、本作では一部のボスも即死攻撃を撃ってくる。わかっていれば避ければいいだけの話だが、初めてやられた時は理不尽感と不快感だけが残る。
この時点で十分な「劣化移植」と言ってもいいレベルであるが、本作をクソゲーたらしめた最大の決め手はBGMのナンセンスなアレンジにある。
そもそもダライアスシリーズのサウンドはタイトーのサウンドチーム「ZUNTATA」が担当しており(一部の例外もあるが)、それがいわば高評価の一端を担っていた要素だったのだから。
BGM
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本作は初代『ダライアス』(と『ダライアスプラス』のボス)の移植作品のはずなのに、BGMにはなぜか『ダライアスII』『ダライアス外伝』『Gダライアス』のBGM(全てアレンジ)も使用されている。中でも『外伝』BGMの出現頻度が高い。
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また、オリジナルらしき曲も使用されている(ステージ2ボス等)。ただし本当にオリジナル曲なのか、アレンジしすぎて原曲が判別不能になったものなのかは不明。
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ナンセンスなアレンジで、再現度も低い。
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全曲のほぼ全ての部分にわたって音割れを起こしている。
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サビ前でループしたり、前半部分が延々とループする曲がかなり多い。逆に途中から始まったりすることもある。わずか20秒ほどのゾーンクリア時BGMですら最後まで収録していない。プレイヤーは相当な脱力感を感じることになる。
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各旋律を演奏する音色の選定もおかしい。主旋律がこもって聞き取りづらかったり、逆に異常にキンキンしてうるさいこともある。中には主旋律が全部オーケストラヒットで演奏されて、異様に派手なアレンジになっている物も。
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和音とコードという概念を十分に理解できていない様子が窺える。特にベースラインは不協和音のオンパレードである。
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他にも「素人が聴いても分かるほどに音が外れている」「特徴的な数秒ほどのフレーズのみを延々繰り返し流し続ける」「曲に妙なエコーをかける」など問題点だらけ。
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アレンジ以前の話として、原作発売・開発元のタイトーから初代の譜面データを借りて、それを元に打ち込めば済む話(古いゲームの音楽故に譜面データや資料が残っていない可能性もあるが)だが、わざわざ大幅なアレンジに挑んだのは無謀だったと言える(基板搭載の音源スペックにも起因するが特に外伝やGは音色がかなり独特で、GBAで再現するのは相当困難)。
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アレンジの方向性はバラエティに富んでいるが、その全てがBGMの劣化に繋がっている。
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曲順すらまともに再現されていない。道中曲は道中に、ボス曲はボスに、というレベルの配慮すらしていない。
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ステージ1(ZONE A 初代と同じく宇宙洞窟面)のBGMに、原作では山岳地帯BGMの「COSMIC AIR WAY」が使われており、本来のステージ1BGM「Captain Neo」はラスボス戦で流れる。
ただし、「COSMIC AIR WAY」は『サーガイア』でも01面BGMとして採用されておりリスペクトとも取れるし、「Captain Neo」についてもステージ1(あるいはOPデモ)のBGMのようなプレイヤーが耳にする機会が多く馴染みのある曲を同一シリーズの後発作品においてここぞという場面で用いれば非常に熱い展開を演出できるため、選曲の発想自体は決して悪いものではない。
しかし残念ながら今作の「Captain Neo」はアレンジのクオリティもさることながらかなり遅めのテンポによるアレンジとなっており、「ラスボス曲として盛り上がる」ということは一切ない。
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しかも、ステージ1BOSS戦になると何故か『Gダライアス』のラスボス戦BGM「Adam」が流れる。しかも原曲の後半部分は全カット。Gダライアスのデモ画面で流れている部分のため、「Gダライアスのデモ画面BGMのアレンジ」とネタにされる。
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初代を代表するラスボス曲「Boss7」はなぜか「サビだけ」「イントロ~Aメロだけ」の2曲に分けられブツ切り状態。どちらもやたらと軽快な音色で、後者は「チャルメラ」「サビ抜き」等とネタにされる。
本当にグレートシングが登場しなかったは不幸中の幸いというべきか。
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ステージ2以降は、これまた続編の『ダライアス外伝』から、ブツ切り状態で収録された「VISONNERZ~幻視人~」や、特徴的なイントロが激しくスポイルされた「FAKE」など、もうわけが分からないことになる。曲名にあやかって「幻滅人」「FAKEのFAKE」等と呼ばれている。
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『ダライアスII』を代表するBGM「OLGA BLEEZE」「Say PaPa」も無惨なアレンジを施されて登場。皮肉を込めて前者は「OGR FREEZE」または「腐ったツナサシミ」、後者は「SayBaKa」と揶揄される。
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最終ボスを撃沈したプレイヤーを祝福するのはエンディングクレジットと、なぜか『ダライアス外伝』のED曲「End Titles」。しかし、残響まで音を取ってしまい跳ねたような曲調になってしまっている。通称「ダライアス音頭」。
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とどのつまり、初代・II・外伝・Gと万遍なく(しかも1面・最終面・ラスボス戦といったファンの印象に残りやすいBGMばかり)冒涜した事で、初代以外のシリーズファンの心まで踏みにじる結果となっている。
評価点
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グラフィック関連はそこそこの評価を得ている。
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自機シルバーホークや一部のザコ敵、そして特徴的な文字フォントが原作のグラフィックデータそのまま。カッコいいデザインは細部まで見られるし、解像度の関係で原作より大きく見えるというオマケつき。
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ステージ道中のセンスある美しいグラフィックは約半数のステージでそのまま再現されている。
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しかし、残り半数は見るも無残に改悪されているか、特に見所のない凡庸なオリジナルステージに差し替えられているため、差し引きではゼロどころかむしろマイナスである。
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序盤は装備で自機が貧弱だが、中盤以降(主にウェーブ取得後)は力関係が逆転。
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無抵抗同然の敵を一方的に破壊でき、非常に爽快である。
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シリーズ全体としてプレイ時間が長引きがちな傾向にあるシリーズだが、本作の総プレイ時間は短くまとまっている。
総評
原作の古臭さだけはそのまま再現しているのに、ゲームとしての大幅劣化、ボリューム縮小、そして統一感が無い上にナンセンスなアレンジBGM…携帯機であることの性能差を考慮しても、単体のゲームタイトルとして完全に問題だらけの内容である。
特にシリーズ通しての魅力だったBGMの改悪という点は、素人が聴いてもすぐにわかるほどであり、最早擁護の余地など無いことは明らかである。
本作の出来に落胆させられたプレイヤーの一部からは「タイトルの『R』は(原作)レイプの『R』に違いない」とまで言われる有様。
本作の10年程前に、同じく『ダライアス』を初代GBに移植した作品『サーガイア』が発売されている。その評価があらゆる観点から十分に優れたものであったことから、本作は1世代前のゲームにすら劣る汚名まで被ることになった。
新規BGMの盗作疑惑
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ステージ4のタフスプリング戦でセガ製STG『ファンタジーゾーン』のラスボス曲『YA-DA-YO』に酷似した曲が流れる。
当然、このような曲は原作にはなく、ダライアスのファンはおろかファンタジーゾーンのファンをも困惑させた。
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音源こそ異なるが、「パロディとして『YA-DA-YO』に似せられた曲」と考えるにはあまりにも似過ぎている。
なお、元々短い曲であること、他のBGMが崩壊していることもあってかこの曲(の再現度)が本作で一番マシとの呼び声も高い。
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オリジナル作品での盗作であれば、期日までに作曲できずに魔が差して……などの可能性が考えられるだろう。
しかし、本作は移植である為『ダライアスプラス』(スーパーダライアス)におけるタフスプリング戦のBGM(BOSS 5)をGBA音源に移植する、もしくは本作の別のBGMを選んで使用すればいいだけの話である。
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真偽不明の話
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これに関しては、「開発中にサンプルデータとして流していた仮BGMを、マスターアップの際に換え忘れたまま製品化してしまったのが原因」という説もあるらしい。
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現状では真偽不明だが、仮にその説が真実なら本作の開発環境がそのような致命的ミスに気づかない、もしくは黙認せざるを得ないほど杜撰なものだったと考えられ、本作の全体的な粗雑さにも納得がいく。
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また、過去にとあるファンサイトでゲームミュージックのアレンジ(MIDI)が公開されていたのだが、なんとダライアスシリーズの真上で「YA-DA-YO」のアレンジが公開されており、本作を知る一部ユーザーの間で話題となった。
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「このファンサイトを見て「YA-DA-YO」をダライアスの曲だと勘違いした」「ファンサイトからMIDIデータを盗用したのではないか(アレンジも類似性が指摘されている)」という説も囁かれている。
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発売後の影響
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本作が発売されて以来、『ダライアスプラス』、『ダライアスツイン』、『ダライアスフォース』といった、(人によっては)比較的黒歴史な扱いを受けてきた家庭用タイトル群が「Rよりマシ」という事で軒並み再評価される契機となった。
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家庭用タイトル群の中でも『スーパーダライアスII』だけはいまだにクソゲー寄りの扱いを受けているが、当Wikiにおけるそれの扱いが「劣化ゲー/シリーズファンから不評」と、クソゲーとまではいかない程度の判定が付与されていることをふまえると、本作の方が単体のゲームタイトルとしてもより悪質なのは明白である。
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今作から7年後、PSP向けに新作『ダライアスバースト』が発表された。発表当初はその完成度が危険視されていたが、蓋を開けてみるとそつなく作られた良作だった。かくして本作は「携帯機向けダライアス」としても出来の良い前後作に完璧に埋もれることになった。
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アーケードゲーム雑誌「アルカディア」に連載されていた4コマ漫画『WARNING!!ダライアスさん』には今作を擬人化させた「Rさん」が登場している。
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上記通り1面が最難関という設定をモチーフにしたためかツンデレ幼女のキャラとなり、更に「グレートシングにやたらと執着する」「歌うのが好きだが、歌うと周囲から嫌がられる」というある意味原作再現といえる設定が付与されている。
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完全な黒歴史にされていない点では幸運な作品とも言える。
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2016年1月にリリースされた『ダライアスバースト クロニクルセイバーズ』では、「他ゲームシリーズ」をテーマとしたDLCモードの第二弾として、セガのシューティングゲームとコラボしたDLC機体&ステージが販売されている。
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こちらはセガ公認のコラボであり、コラボステージのBGMアレンジにHIRO師匠が参加しただけでなく、13年以上の時を経て「YA-DA-YO(原曲)」が公式にダライアスシリーズのボス戦BGMとして採用された。
この「ファンタジーゾーン」とのコラボが発表された時は当然のごとく、本作を知るユーザーの間でちょっとした話題となった。
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発売記念トークショーでは、「あの曲も(コラボステージ)最終面で流れる」という発言が飛び出ており、公式にも盗作疑惑が知れ渡っている事が窺える。
『ダライアス』を家庭でプレイするには
アーケードゲームである『ダライアス』はゲームセンター(それもごく一部の限られた店舗)でしか楽しめない。
だが、2016年にPS4で完全移植版であるアーケードアーカイブス版が824円(税込)が配信、更にSwitch・PS4・Steamで『ダライアス コズミックコレクション』も配信されたため、専用筐体に拘らないのであればこちらを推奨する。
また、『スーパーダライアス』をベースにAC版よりに再調整を施した『ダライアス EXTRA Ver.(メガドライブ版)』が2023年10月5日にSwitch・PS4にて660円(税込)で配信。『スーパーダライアス』と同じく26体のボス戦艦登場に加えてグラフィック•サウンド面でも上記AC完全移植版と比較してクオリティの面で引けをとらずコストパフォーマンスも悪くない。一部のボスは『ダライアスR』にも登場している為、現状でアレンジ移植版を楽しみたいのであればこちらも選択肢になるだろう。
余談
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GBAの横スクロールシューティングというものは意外に少なく、『パワプロクンポケット4』のようなミニゲーム収録は除外として、国内では今作を除けば『グラディウスジェネレーション』『鋼鉄帝国』『ファランクス』の計4つしか存在しない。
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企画元の有限会社ラディックの代表者はタイトーで開発や広報などに携わっていた佐藤宏亮氏。初代ダライアスの開発スタッフではないが、1987年にダライアスのサウンドトラックを発売する際、「ZUNTATA」の名前の原案「ZUNTATTA」を考案したりZUNTATA初代ロゴデザインを描いた人物である。
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なおスタッフロールで開発(デベロッパー)がライドオンになっているのは、ラディックの開発形態は公式サイトにも書かれているように個人で人脈を活かして下請けやフリーで活動しているスタッフに外注しているような形である模様。佐藤氏はスタッフロールでプロデューサーとしてクレジットされている。
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本作の1年前に発売された『グラディウスジェネレーション』も同様に、ラディック(佐藤宏亮氏)によるプロデュースである。
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アレンジの質のみならず、新規BGMに盗作疑惑まである為か、国内向けかつコンシューマーで販売されたダライアスシリーズでは唯一サントラが出ていない。
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先述の『ダライアス コズミックコレクション』はコンセプトが「2Dダライアスをまとめる」という事で、特装版および『コンシューマーエディション(DL専用)』の収録作には様々な家庭機用タイトルも名を連ねている。SFCの『ダライアスツイン』『ダライアスフォース』、PCエンジンの『ダライアスプラス』、更には激レアの『ダライアスアルファ』まで収録されているが、この『ダライアスR』は収録されていない。
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一方で、PCエンジンCD-ROM2用ソフトである『スーパーダライアス』『スーパーダライアスII』も収録されていないが、これらについてはCD-ROM2用のエミュレーションエンジンが準備できなかったことが理由とされる。
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発売当時は人気作品のGBA向け移植という似たような境遇にある『メタルマックス2改』が引き合いに出される事も多かった。
最終更新:2024年02月04日 23:20