MAJORDREAM メジャーDS ドリームベースボール
【めじゃーどりーむ めじゃーでぃーえす どりーむべーすぼーる】
ジャンル
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スポーツ
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対応機種
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ニンテンドーDS
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メディア
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256MbitDSカード
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発売元
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タカラトミー
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開発元
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アメディオ
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発売日
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2008年7月31日
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定価
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5,040円(税5%込)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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クソゲー
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ポイント
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2008年クソゲーオブザイヤー携帯機部門次点
薄いボリューム ショボいミニゲーム 野球と言うより「野球盤」 メジャー三部作の中では一番マシな出来
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クソゲーオブザイヤー関連作品一覧
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少年サンデーシリーズ
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概要
『MAJORDREAM メジャーWii 投げろ!ジャイロボール!!』に続く、漫画「MAJOR」のアニメ化作品「メジャー」原作ゲームの第2弾。
原作の聖秀学院高校編~マイナーリーグ編までを再現している。
原作漫画は、連載16年、累計発行部数5400万部以上といった数値にも表れているように非常に高い人気を誇っており、絵もストーリーも非常に良い作品であった。
ゲーム進行
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主にストーリーモードとただ試合するモードの2つがある。
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友達との通信対戦も可能。
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他に、任意のストーリーをリプレイするモードも搭載している。
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ストーリーモードはイベントパートとバトルパートを交互に繰り返していく。
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内容は原作のストーリーを踏襲している。なお、章によってはバトルパートがない章もある。
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イベントパートにはボイスはない。DSの上画面にはセリフとアニメの切り抜きや立ち絵が表示され、下画面には各種操作ボタンが表示される。
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バトルモードは「ホームランを打て」「三振をうばえ」などのミッションをクリアするという方式。1試合丸々行うわけではない。
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連続バトルが少数あり、連続バトルの2つ目でゲームオーバーになると、1つ目からやり直しになる。
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試合のシステム
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ピッチングは球種やコースを選択した後、
ボールを上から下にある的の中心に移動させる
という流れ。
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移動させるスピードによってボールのスピードが変わり、的に正しくボールを置けているかどうかでコントロールの制度が変わる。移動コースを大きく外すと制御不能となる。
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球種によって移動コースが異なり、ストレートの場合直線であるが、カーブだと斜め上から曲線を描くといったように様々。
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ジャイロボールを投げるときは、球種やコースを選択した後に、タッチペンでぐるぐる渦を描くという操作が必要になる。
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試合中左上に丸いアイコンがあり、タッチして使うことで高速球を投げることが出来る。ただし、一試合三回しか使えない。
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バッティングはヒッティングかバントかを選択して、ボールをタッチしてボールを打つという流れ。
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ヒッティング可能位置にボールが来ると投球ゾーンを示す枠が白く光る。
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バントは当てるだけで成功する。
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守備は全て自動で行われる。
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ミニゲームも存在。
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ストーリーを進めると遊べるようになる。ミニゲームをクリアするとキャラクターに装備させることで能力値が上昇する「スキル」を獲得できる。
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ミニゲームは、走りながら障害物をよける「グラウンドつくり」、飛んでくる打球を掴む「じごくのノック」、ピッチングマシーンから放たれる打球を打つ「バッティングセンター」、豪速球を投げて割れた板の枚数を競う「パワーピッチング」の4種類。
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「グラウンドつくり」「じごくのノック」は複数の難易度が設定されている。
問題点
システム面
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野球の要素を簡略化しすぎて野球盤状態。
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攻撃時は打者、守備時は投手しか操作できない。
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牽制、盗塁、タッチアップなど比較的シンプルな戦術も全く存在しない。試合中のポーズでも選手交代はできない。
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「内野ゴロ」も存在せず、打球のバリエーションが非常に少ない。そもそも、打球がどこに飛んだかよく分からない。
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投球前にスイングするとポーズが固まって、もうバットを振れなくなる。
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なぜかストライクゾーンが縦に細長い。
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どう見てもボールにしか見えない球でもストライクの判定になったりする。
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独創的すぎるピッチングのシステム。
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ジャイロボールを投げようとすると1球20秒はかかるなど、テンポが非常に悪い。
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ボール球を狙って投げることはできない。
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的からあえて外して投げた場合、コントロールが制御不能になるだけなので、ボールになったりストライクになったりデッドボールになったりもする。
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どんなにがんばってもストレートが135キロ出ない。原作だと101マイル/h(161.6km/h)出てたのに。同時期に人気だった、他の野球漫画と間違えているんじゃないだろうか。
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グラフィックが酷い。
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キャラゲーのはずなのに、試合中キャラの区別が全く付かない。
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打者から見たら、ピッチャーの背後にはセカンド・ショート・セカンドベース・(場合によってはセカンドランナー)・センターが居るはずなのに一切描かれておらず、ピッチャーしか居ない状態。
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フォークが横にぶれて見えるなど、奥行きの表現がうまくできていない。
ストーリーモードについて
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再現度の低いストーリー。
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色々なところを端折っているため、いつのまにか試合が終わる、急に新たな登場人物が大量出現するなど、原作を読んでいない人からすれば、何が何だかわからないストーリーが展開される。
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そのためボリュームも薄く、(ストーリー部分を飛ばせば)プレイ時間1時間30分程度でクリアできてしまう。
ミニゲームについて
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全体的に手抜きが目立つ。
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「じごくのノック」では打者が表示されずボールが突然現れる。
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「グラウンドつくり」では10秒程度障害物が出ないこともあるなど難易度調整が不十分。
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ミニゲームとなんの関係があるのか分からないスキルの獲得。
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砂運び障害物避けゲーでなぜかミートのスキルが獲得できたり、バッティングゲームでなんとカーブのスキルが獲得できてしまう。なんだそりゃ。
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スキルは40種類以上あるにもかかわらず、一人につき3つしか装備できず不便。
その他の問題点
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試合中、わずかなタイミングでしかポーズができない。
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ゲームオーバー時のセリフがどのキャラクターであっても
「くそ!」
の二文字だけ。
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「じん帯断絶」など誤字も散見される。
評価点
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クソゲーの例に漏れずBGMは良質。
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ただし多くが前作の使い回しである。
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曲数もあまり多いとは言えず、すぐに飽きが来る。
総評
野球ゲー・キャラゲーどちらの面から見ても非常に質が低く、随所に作りこみの甘さが見られるクソゲーである。
しかし、メジャー三部作の中では「1試合に2時間かかる」「そもそもゲームとして破錠している」といった苦痛を与えてくる要素が少ないため、クソゲーでこそあれ一番マシな出来とされる。
その後の展開
最終更新:2022年02月28日 01:31