このページでは、
『電車でGO! プロフェッショナル2』のPS2オリジナル版
PS2修正後『電車でGO! プロフェッショナル2』
Win移植作『電車でGO!プロフェッショナル2』
その他これらの廉価版
以上をあわせて取り扱っています。


電車でGO! プロフェッショナル2

【でんしゃでごー ぷろふぇっしょなるつー】

ジャンル 電車運転ゲーム


対応機種 プレイステーション2
Windows
発売元 PS2 タイトー
Win アンバランス
開発元 オフィスクリエイト
発売日 PS2 2003年2月27日
Win 2004年4月30日
定価 PS2 7,140円
Win 3,980円
廉価版 PS2 TAITO BEST(修正済み)
2004年7月29日/3,150円
Win 本格的シリーズ
2006年10月20日/1,980円
判定 PS2初期版 クソゲー
PS2修正版 改善
上記以外 なし
ポイント PS2版はバグだらけ
一部無理ゲー
手抜きなグラフィック
電車でGO!シリーズ


概要

PS2で発売された電車でGOシリーズの4作目であり、PSで発売された『電車でGO! プロフェッショナル仕様』の続編。
収録路線数は少ないものの多くが新規の路線であり、線路描写は完全に一新されている。
全ての路線において上下線とも収録され、区間の種類が分かれており、運転距離が山陽新幹線編の次に長い。
収録ダイヤも80ダイヤ以上と、シリーズの中で最大級のボリュームだろう。
基本的なシステムは『電車でGO!3 通勤編』のものを継承しているが改良点もある。

『通勤編』からの変更点

  • greatボーナスは変わらず停止位置±0m、時刻±0秒で止めないと貰えないが、本作はgoodボーナスでも連続達成によって貰える秒数が増えるようになった。
    • また停車駅で定刻停車できなかった時に定通ボーナスまで初期化される仕様も健在だが、本作では定刻の範囲が最大で±十数秒程度まで拡大され、簡単なダイヤでは理不尽さが低減した。
      • ただしダイヤの難易度、オプション設定の難易度次第では定刻の範囲が±0秒のみとなる。
      • また難しいダイヤでは定刻より前に到着してしまった場合に「早着」として直接減点されるようになり、早着による信号変化は一切なくなった。
  • 停止位置直前で視点をずらせるようになった。

収録路線

本作は基本的に2002年5月頃を再現したものとなっている。

  • 湘南新宿ライン 横浜~新宿~大宮
    旅客扱いを始めて間もない新路線。この当時は大崎駅のホームが建設中でE231系にグリーン車が連結されていなかった。
  • 鶴見線 鶴見~大川・海芝浦・扇町
    都心に最も近いローカル線という触れ込みで登場。隠しダイヤで旧型国電も運転できる。
  • 湖西線 大阪~京都~敦賀
    以前から収録されていた京都→大阪に加え、琵琶湖の西部を走る湖西線の区間も収録。
  • 瀬戸大橋線 岡山~高松・琴平
    ゲーム中では特に説明がないが、一部列車は瀬戸大橋開業直後を再現したダイヤとなっている。
  • 長崎・佐世保線 博多~肥前山口~佐世保・ハウステンボス
    鹿児島本線の博多~鳥栖、大村線の早岐~ハウステンボス間も含む。また通勤編収録当時は未開業だった弥生が丘駅が追加されている。

評価点

  • 走っていて楽しい路線が多い
    • 本作でかなり評価できる点。
      湘南新宿ラインでは連絡線を経由するアクロバティックな線路配置、鶴見線では海沿いの工業地帯を走る独特さ、湖西線では大ループ、瀬戸大橋線の瀬戸大橋、佐世保線の連結ゲームなど、鉄道ファンにはたまらない要素の数々が収録されている。
    • また、JR四国の路線が登場する作品はシリーズ中でも本作のみ。
  • 架線の描写
    • 本作も通勤編に引き続いて架線の描写がなされている。後発の『FINAL』は架線がやや太めに描写されていたので、本作の細さがちょうどいいと感じる人も。
  • 全体的な難易度の緩和
    • 駅通過・到着時刻がぴったりでなくても、少しの誤差ならペナルティを受けなくなった。これだけでも相当な易化であり、後述する駅構内再加速減点の廃止もあって、ようやく初見プレイヤーにも十分遊べる作品になった。
      • また制限信号が一部の固定出現スポットを除いて基本的に出現しなくなったため、理不尽にダイヤを乱されることが無くなっている。
    • 停止位置0cm地点と合格範囲の起点・終点に合計3つの枠が表示される「停止位置ガイド」がある。直感的に停車する場所を視認することができる。
      表示の有無はオプションで設定可能で、出るようにすれば最高難度ダイヤでも表示される。
      • 後の『電車でGO!!』でもこれに近い機能が採用されている。
  • 途中セーブ
    • ポーズ画面でいつでも進行状況をセーブでき、最後に止まった駅から再開できる。
    • 運転時間が長くなった『プロフェッショナル仕様』以降では特に待ち望まれていた機能であり、この点はかなり喜ばれた。
  • 列車の増解結シーンが比較的リアル
    • 連結の場合は「場内停止→誘導信号点灯→15km/h制限で停止位置まで進む」という流れになっており、プロフェッショナル仕様のこまち連結と並んでリアルに再現されている。
    • 列車の解結シーンについてはシリーズで唯一の描写となっている。
  • 豊富な観光案内
    • 本作では資料館に「駅案内」がある。これが非常に充実しており、各駅とも非鉄道ファンにとっても申し分ないレベルの案内が入っている。
    • エンディングの協力欄の多さは、地道な取材の成果を物語っていると言える。

賛否両論点

  • 駅構内再加速が減点対象になっていない
    • これについては本シリーズの難易度を上げていた要素の一つだったため、おおむね好評である。
    • しかし一方で、熟練プレイヤーからは「ヌルゲー化した」という声があるのも事実。本作ではダイヤにかなり余裕がある駅が多いため、「合格範囲手前で止まって到着時刻まで時間を潰す」等の非現実的なプレイが見られることも。
  • 早着ペナルティ
    • 本作は早着による制限信号が出現しなくなった代わりに、停車駅に早着するとその秒数だけ減点される「早着」という減点項目が採用された(難易度「イージー」かつダイヤの難易度が2以下の場合は早着ペナルティが無くなる。)。
    • 難易度が高いと1秒早着しただけでも減点される。もっともうまく停車できればボーナスが入るので、数秒程度なら相殺できる。
    • 過去のシリーズ作では制限信号によってズルズルと遅延を引きずる羽目になることも少なくなかったため、ダイヤに影響しない減点としたことは評価されている。だが、運行上は早着する分には基本的に問題ないので減点されること自体おかしいという声もないわけではない(そこはゲーム性を重視して、というところだろうか)。

問題点

グラフィック

  • 恐らく処理落ち対策のためか、複々線でも並走が全く無く、ダイヤによっては対向列車も極端に少ない上、背景も建物が殆ど無いか、若しくは過去作からの流用と手抜きに近い。
    • オブジェクト自体はかなり遠くの方まで設置されているのだが、描画する範囲が150~200m未満とかなり狭い為、建物が殆ど設置されてないように見えてしまうのである。本作で湖西線を走っていても琵琶湖がまるで目立たないが、これが理由である。
      • 更に信号機に至っては50m手前まで接近しないと描写されない。信号現示自体はナビゲーションで手前から確認出来るので運転には支障が無いものの、違和感は否めない。
    • また、全体的に車両の3Dモデルが実物と似ていない。タイフォンが上に寄っている485系、やたら扉が細い221系、前照灯が小さすぎの223系など枚挙に暇がない。
      + 画像
      実物のEF81
      (Wikipediaより)
      本作のEF81。
      ライトや手すりが省略されている。
      さらに連結器に至ってはただの棒である。
      参考:『FINAL』でのEF81
  • 681系など、ごく一部だが非常にレベルが高く描画された車両もある。

乗客のカットイン

  • 本作も山陽新幹線編に続いて乗客の様子のカットインが入るのだが、これが鬱陶しい。しかも非表示設定にはできない。
    • カットインが出現するタイミングは主に「始発駅発車直後」「通過駅を通過した直後」「停車駅のホーム進入時」となっている。だが駅間距離が1km程度の区間が多く、湖西線や九州の特急を運転すると通過駅が10駅や20駅のダイヤが多いため、下手すれば1分に数回程度カットインが出現する有様なので鬱陶しい。
      • しかもカットインのバリエーションが少ないため、たかが十分程度で弁当やお茶を複数注文する子供大阪始発の特急で新大阪到着時に「あ降ります!」と跳ね起きるサラリーマン等というおかしなことがよく起こる。
  • 乗客ではないが、速度制限を超過すると車掌と思わしきカットインが入り「もっとゆっくり!」や「速度出しすぎ!」と言われる。制限をオーバーしてることくらい見れば分かる。

運転面

  • 今作は湘南新宿ラインと瀬戸大橋上に定通・定速ポイント*1が存在するが、このうち定通ポイントの獲得が非常に難しくなっている。
    • 残り距離が表示されず、ナビゲーションで漠然としか分からないのが原因。これを取ろうとするとガチガチのパターンを組む必要がある。失敗してもペナルティが無いのが救いか。
      • なお前作『山陽新幹線編』では定通・定速ポイントまでの距離が表示されていた。『FINAL』では「到着予想時刻」が表示される形で大幅に改善された。
  • 西大井~恵比寿間にある蛇窪信号場に定通ポイントがあるが、北行ではこの直後に制限60が掛かる。しかしナビゲーションでは定速ポイントに隠れて速度制限が見えず、ナビゲーションが機能していない。運転画面上でも、制限解除標の直後に制限60となるため、初見ではまず対応出来ない。
    • 上記区間以外にも、速度制限のすぐ後ろに更に低速の速度制限が隠れている箇所が複数存在する。
  • 一部路線に25km/h制限の徐行信号(臨時に設ける速度制限)が存在するが、本来ならその500m程手前に設置すべき徐行予告信号が無い
    • 湘南新宿ラインの与野~北浦和間(並走する京浜東北線の駅)と長崎線の佐賀~伊賀屋間に存在するのだが、湘南新宿の南行と長崎線下りは直前までスピードが出ている上、ナビゲーションも200m手前にならないと徐行信号が見えないため、間違いなく間に合わない。一種の初見殺しである。
      • 『初代』の山手線で大幅に早着した時に出る徐行信号ですら予告信号があったため、批判点の1つになっている。
  • 『山陽新幹線編』に続き一部ダイヤが指定曜日しか運転できない仕様になっている。
    • 該当するダイヤは実際でも曜日限定での運転なので実車再現ではあるが、ただ煩わしいだけである。

線路描写

  • 本作は全体的にポイントの角度、曲線半径が急になっている。
    • 過去作も駅間距離短縮の為の急カーブ、急な分岐もあったが、本作は割と顕著。
      • また駅間距離を短縮した割に上下方向、つまり高度の方は殆ど短縮していないため、勾配も従来と比べると急になっており、鉄道では踏破出来ないレベルの急勾配も点在している。この辺りも不自然のない程度にアレンジしてほしかったところ。

SE関係

  • 天候が雨・雷雨のダイヤがあるが、雨の音がかなり煩い。しかもトンネルに入っても雨音が止まらない。
    • 更に本作は車内放送の音量が低いため、何を言ってるか聞き取れないことも。
      • オプションで音声の音量を上げることは出来るのだが、本作は運転士・車掌で共通の音量となっている。そして運転士ボイスの音量がやたらと大きい上、運転士の場内信号喚呼と停車駅到着アナウンスが被ることが非常に多い為に根本的な解決にはならない。次回作の『FINAL』では改善されている。
  • 本作でも発車メロディが再現されているが、鳴り始めてから5秒でぶつ切りされる。それ自体はプロフェッショナル仕様でもあったことだが、なぜか放送が終わってからドアが閉まるまで15秒ほど待たなければならず、不自然。

信号関係

  • 鶴見線の終着駅の場内信号では注意信号が固定で出現するが、どういう訳か制限15となっている。
    • 実際の鶴見線の注意信号は制限45である。
  • 信号現示が変わることは無い癖に信号機そのものはやたらと密に設置されており、しかも設置間隔・配置が割とデタラメ。
    • 瀬戸大橋上に20機以上設置してあったり*2、信号機の間隔が僅か十数メートルという箇所も存在している。

自由感が失われたフリーラン

  • 『山陽新幹線編』に続きフリーランモードもあり、天候・時間帯を自由に設定できるが、なぜか最高速度に制限がついている。
    • 通常運転では加速し続ければ180km/h程度まで出せる車両もあるが、フリーランでは100~130km/hまでしか加速出来ない。
      更に運転区間によって速度を抑えられる場所がある*3上、一部車両は営業最高速度までの加速すら出来ない*4ため、従来ほどの「フリー」感は楽しめなくなった。
      • 従来のフリーランでは制限信号が出ないのが慣例だったが、本作の一部ダイヤでは制限信号が出現する。もちろん制限速度以上で通過するとATSが作動してしまう。
    • ちなみに通常運転では天候・時間帯の変更はできない。時間帯はともかく、プロフェッショナル仕様では天候を変えることは出来たのでやりごたえが少なくなった。

理不尽な高難度ダイヤ

  • 今作もプロフェッショナルという名に恥じない高難易度ダイヤが存在するが、どちらかと言うと理不尽な難しさであることが多い。
+ 高難度ダイヤの具体例
  • 鶴見線 下りクモハ12
    このダイヤは大川支線へ入るのだが、武蔵白石で2回スイッチバックしてから大川へ向かうダイヤとなっている。
    この区間、スイッチバック地点まで176m+その地点から大川まで1036m、合計1212mを5分30秒*5掛けて走る必要がある。
    その結果表定速度は13.2km/h、20km/hまでの加速に留めても早着するというダイヤになっており、前述の早着ペナルティと相まり逆の意味で難易度が非常に高い。
    余談だがこのダイヤはPS2初期版と修正版以降とで出現条件が異なり、前者は「鶴見線の他のダイヤを全てクリアする」が、後者は「トワイライトエクスプレスをクリアする」が条件である。
  • 湖西線 特急サンダーバード
    線内最高速度の130km/hで走っても間に合わない駅が点在しており、140km/h近くまで出さないと定通が取れない駅がある。確かに湖西線は線形の良さから160km/h運転を検討されたこともあったが…
  • 瀬戸大橋線 特急南風20号
    未修正版では発車時間が遅れるためクリア自体ほぼ無理であったが、修正後も高難易度路線として健在。
    善通寺、丸亀、岡山のダイヤが非常に厳しく、ギリギリまで加速してすぐブレーキを掛けないと間に合わないという、難易度相応の難しいダイヤである。
  • 鹿児島本線 下り415系
    博多~早岐まで各駅に停車するダイヤ。南福岡~春日、水城~都府楼南のダイヤが厳しく、特に後者は本作の制動力の高さをフル活用しないと定刻停車は困難。
    ただし上記区間以外はそれなり、若しくは非常に余裕がある駅が多いので、運転時間が1時間以上掛かる点を除けばクリア自体は難しくない。
    因みにこのダイヤ、終点の早岐到着が20時になっているが、背景は夕焼け空のままである。

その他の問題点

  • 『山陽新幹線編』にあったアウタービューが削除された。もっとも本作は列車の描写クオリティが高いとはいえないため、アウタービューがあっても評価は上がらなかったと思われるが。
  • 高松から分かれる高徳線(非電化線)に架線が張られていたり、茶屋町から分かれる宇野線(電化路線)に架線が張られてない等の乖離がある。
  • 車両紹介が間違いだらけ。例えば「新快速の223系が阪和線から転用された*6」「サンダーバードが160km/hで走行*7」など。
    • 「2000系より10km/h早い」などの誤字もある。そもそも単位の「km」を「Km」と表記しているなど初歩的なミスもある。
    • また、資料室ではJR四国のキハ58系の写真がキハ65形になっている。まあ、基本的にブースター用で一緒に連結されていたのだが…
  • 品質に不安があるのか資料館での車両モデルの出し惜しみがひどく、初期開放ダイヤの車両(1路線あたり6形式程度)のものしか見ることができない。運転可能な車両ですら全ては見られないのである。
    • この傾向は『FINAL』でさらに悪化している。

修正版で改善された問題点

80ダイヤ以上というボリュームが仇となったか、初期版には多くのバグがあった
これらのプレイに支障があるバグは、バグ修正CDをインストールしたものや廉価版では修正されている。
なお、Windows移植版には初めからバグ自体がなかった。

  • 無意味な位置の制限速度
    • 当該ダイヤは瀬戸大橋線上りの快速マリンライナー18号。この無意味な速度制限のせいで大元駅が絶対に定通できない。
      • 大元の1駅前である備前西市は、1線スルーで通過するにもかかわらず50km/hの速度制限が掛かる*8。備前西市通過後に制限解除となるが、その後は上り勾配なので速度が中々上がらない。なのにこの区間の平均速度は85km/h程度なので、速度制限をキッチリ守ると大元は10秒以上延通となる。
      • こちらはダイヤの難易度は低く、ゲーム設定の難易度を簡単にしていれば7秒遅れまでは定刻扱いになるため、頑張れば備前西市と、大元の次の駅である岡山はどうにか間に合う。
  • どんなに速度を出しても間に合わない無理ダイヤ
    • 当該ダイヤは瀬戸大橋線上りの特急南風20号。児島駅の停車が困難を極める。
      • 宇多津で高松からの「うずしお」と連結をしてから児島へ向けて発車するのだが、ここで何をミスしたのか宇多津の発車時間が1分遅れている。瀬戸大橋上は最高速度120km/hなのだが、170km/hまで加速しても児島に10秒以上の延着確定という無理ダイヤとなっている。しかもこのダイヤの難易度は最大レベルであるため延着ペナルティも非常に重く、正攻法ではクリア自体ほぼ無理である。
  • 隠し警笛で減点
    • 隠し警笛ポイントで警笛を鳴らすと「隠し警笛 -○○」と出て隠し警笛ボーナスで持ち時間が減点される
      • これは瀬戸大橋線や、長崎・佐世保線ダイヤで発生する。発生するダイヤ、場所は決まっており、減点秒数はダイヤによって異なる。
      • なかには121系普通高松行きの讃岐府中駅構内の-82のように(全駅0cm停車でもしていない限りは)隠し警笛でゲームオーバーになることすらある
  • 条件を満たしても解禁されない隠しダイヤ
    • 「トワイライトエクスプレス」「シーサイドライナー3号」「シーサイドライナー18号」がバグのせいで条件を満たしても解禁されないため、どうあがいても運転は不可能である
      • 特にトワイライトエクスプレスは本作の売りの一つだっただけに落胆も大きいものだった。
  • 鶴見線下りクモハ12のスイッチバック地点でコンティニューすると、時間が0時台に巻き戻ってしまう。ダイヤは夜のため滅茶苦茶に時間が空いてしまい、分速1mで走っても早着ペナルティでゲームオーバーになる
  • 上記以外にも軽微なバグが数え切れない程にあった。例を上げると…
    • 瀬戸大橋線は児島駅で運転士交代が行われる。ところが岡山発の場合何故か当駅以降もJR西日本の運転士が常務している。到着時にはちゃんと交代のボイスが出るのだが。
    • 813系で警笛を鳴らすと何故か223系と同じミュージックホーンが流れる。実車の813系にミュージックホーンは搭載されていない。
    • 一部対向列車の運転台付き車両が前後反転しており、編成がおかしなことになっている。
    • 湘南新宿ラインの発車メロディの設定にミスがあり、北行の発車メロディは南行の一つ北側の駅の南行きメロディになってしまっている。
      • 大宮駅南行きメロディ「Verde Rayo」が赤羽駅北行、恵比寿駅南行きメロディ「JR-SH8」が西大井駅北行で流れるなど。
    • 車内チャイムの設定にミスがあるダイヤがある。例としてサンダーバードの一部ダイヤの車内チャイムはどういうわけかマスコンのノッチ音になっておりとてもシュール。

バグ修正CDについて

  • 初期版が発売されてから2ヶ月後、上記の解禁されないダイヤが開放されたセーブデータを収録したCDを、知名度の低いPS系の雑誌に付録という形で配布された。
  • その更に5ヶ月後に無償交換という形で修正版への交換対応が行われた。
    • しかし前者は大々的な告知は無く、隠し路線のために決して安い訳ではない雑誌を購入させられるという問題があった。
    • 更に後者に至っては公式からのアナウンスが一切無かったことから、多くの『電GO!』ファンに怒りを与えた。
    • 詳しい経緯はかつて存在した公式サイトのインフォメーションを参照。

総評

未修正版はとにかく致命的なバグが際立ち、一部ダイヤはクリア自体不可能だったことが槍玉に上げられた。
またそれを抜きにしても『プロフェッショナル仕様』の続編として相応のクオリティが期待されていたが、グラフィックの低質さなどの点が目立ち、ゲームとしての評価は実らなかった。
しかしシステム面では、難易度を上げていた数々の要素が軒並み改善されたためようやく初心者でも遊びやすい作品になった。また、シリーズで唯一JR四国の路線が収録されているなど本作でしか運転できない列車は非常に多く、現在でもプレイする価値はある。


その後の展開

  • この作品がきっかけでPS2での開発が限界とみたタイトーは、次回作で次世代機の登場を期待するという意味での『FINAL』を出し、シリーズが一旦中断することになる。こちらはやや不満点もあったが好評であり、後にPSP版も発売される。

余談

  • 没ダイヤに寝台特急「サンライズ瀬戸」が発見されている。
    • ダイヤはちゃんと作られており、放送の用意もされていることから、後述のものを含め何かしらの理由で没になったものと思われる。サンライズエクスプレスの285系はJR東海も保有しているためこの点で話がこじれたのだろうか。
    • 没ダイヤは他に湘南新宿ラインや瀬戸大橋線の115系普通、早岐からの485系みどり・ハウステンボスが見つかっている。ただし後者は少し走るとプレイできなくなるため、早い段階で没になったのだろう。
  • 何故かデビュー前の205系1100番台のグラフィックがある。一応先頭車化改造車の試作車は既にあったので、それをベースにとりあえず作ったのかもしれない。
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最終更新:2023年02月06日 09:55

*1 駅間に存在するポイントを指定時刻・速度にピッタリで通過すると持ち時間が1~3秒増える。難易度によって秒数が変わる。

*2 実際の瀬戸大橋には片手で数える程度しか信号機が無いうえ、吊り橋ゆえに重量が制限されており、同時に2列車までしか走行できない

*3 例を挙げると湖西線、敦賀~近江塩津間は100km/hまでしか加速出来ない。下り列車を運転中に近江塩津を101km/h以上で通過した場合、非常ブレーキが掛かって100km/h以下まで減速させられる

*4 例えば787系は最高速度130km/hだが、フリーランでは120km/hまでしか加速できない

*5 ゲーム上の所要時間は6分30秒だが、スイッチバック地点で1分止まるため実質5分半

*6 実際は新快速用の車両は全て新造車で、転属車はない。

*7 「サンダーバード」は160km/hで走行しない。同じ車両を用いる「はくたか」と混同していると思われる。

*8 この制限50は待避線側に入る時のものと思われるが、プログラムミスなのか本線側を通過する本ダイヤでも適用されている。なお上りダイヤに備前西市の副本線に入るダイヤは存在しない。