【めいじいしん】
タイトル通り明治維新を題材にしたゲーム。坂本龍馬が主人公である。
幼少時の龍馬が弱虫だったり、岡田以蔵と幼馴染な設定など、当時連載されていた漫画「お~い!竜馬」の影響を強く受けている。
龍馬の旅立ちから挙兵までをテーマにした第一部(ADVパート)と土佐藩の同士とともに戦う第二部(SLGパート)の二部構成となっている。
時は幕末、黒船と呼ばれるアメリカ「ペリー艦隊」の浦賀来港により、江戸幕府215年にわたった「鎖国策」は崩壊。
日本は大きく乱れ、まさに激動の時代を迎えました。ちょうどその頃、大きな夢を抱いて、土佐から江戸へ向かった一人の若者がいました。
その若者は坂本龍馬といい、世界を見つめることのできる広い視野と卓抜な行動力を持っていました。
江戸へ出た龍馬は、より良い日本を築くために、新しい政府をつくろうと考えるようになりました。
そのためには、まず江戸幕府を倒さなければなりません……。
はたして龍馬の行く手には、どんな出来事が待ちかまえているのでしょう。(プロジェクトEGGの紹介ページより)
第一部(ADVパート)
第二部(SLGパート)
全体的に時代考証を無視したネタ要素が強め
第一部(ADVパート)の問題点
第二部(SLGパート)の問題点
ADVとしては頻繁に挟まれる移動シーンが煩わしく、序盤のセーブ不能期間の長さや戦闘システムのとっつきにくさなどの不親切な点が目立つ。
敵は次第に強くなり、反射神経を要求されるゲームが苦手な人にとってはどうやっても無理なレベルに達してしまう。
プレイ状況によっては八方塞がりになり、この時点でプレイを断念した人も少なくはないだろう。
漫画「お~い!竜馬」からシリアス成分を抜いて時代考証無視のパロディ要素を強めたような物語も賛否が分かれるところである。
たとえ上記の内容を乗り越えて好条件でSLGパートを開始しても、敵戦力が強大すぎて仕様の穴を突かざるを得なく、かなり歪んだバランスになってしまっている。
純粋にSLGとしてのクオリティも低い。様子見だけで金や物資が増えていく、外交はほぼ不発、戦争も射程外から蜂の巣にするか兵糧攻めの2択という、ゲームというより作業的な流れになってしまう。
ゲームパートは2つに分かれているが、どちらもゲームデザインとゲームバランス、その両方で失敗しており、相乗効果で致命的な出来のゲームになってしまった例と言える。
*1 ゲーム終盤にならないと購入できず、1個までしか持てない。
*2 ADVパートを最後まで終わらせた場合の藩主の能力値は各200。
*3 他藩の様子を見るコマンドでは「知力」「体力」「説得」の値は減少しない。
*4 ゲームオーバーになるのは冒頭だけ、バックアップを消されるのは明らかに忠告を無視した自業自得。
*5 再登場はするので詰みにはならない。
*6 「13歳で寝小便している」というのは明治時代に土陽新聞で連載されてた『汗血千里駒』を元にしたネタだろう。ただし信憑性は低いと言われている。
*7 一応若い頃は藩の年貢徴収の監督補佐である郡方書役助に就いていた。また、薩摩藩自体も八公二民と言われるほど年貢率が高かったことで有名である。
*8 「おーい!竜馬」原作者の武田鉄矢と思われる。
*9 「幕臣」と勝海舟の幼名「麟太郎」をかけていると思われる。
*10 実際にはペリー来航時点の龍馬は浦賀ではなく品川の警備に呼ばれており、まだ英語は理解できないはずである。
*11 万次郎はある程度英語も喋れたが、日常会話に英単語を混ぜる点はむしろ「おーい!竜馬」の影響が濃い。なお史実では二人は出会っていない。
*12 幕末は19世紀半ばであって世紀末ではない。
*13 隠れるとそのまま通り過ぎる。
*14 「キーン」と言いながら刀を動かす
*15 たまに活力0でノーダメージということもあるが、それはこちらも同じことが言える。
*16 ADVパートクリア時の各藩の兵数144で確認。
*17 取引コマンド自体の終了ではない。
*18 FC版は同年発売だが、PC版は4年前に発売されている。