【ゆうきゅうげんそうきょくすりー ぱーぺちゅあるぶるー】
ジャンル | シミュレーションゲーム | ||
対応機種 |
プレイステーション ドリームキャスト |
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発売元 | メディアワークス | ||
開発元 | スターライトマリー | ||
発売日 | 1999年12月22日 | ||
定価 |
【PS】5,800円 【DC】6,800円 |
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判定 | 賛否両論 | ||
ゲームバランスが不安定 | |||
ポイント |
シナリオ面はいつもの悠久 ゲームシステムは非常に時間のかかるガチの育成ゲー キャラ別EDの為には攻略本必須 |
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悠久幻想曲シリーズリンク |
「絆」をテーマにした「悠久幻想曲」シリーズ3作目、通称「悠久3」「悠久3PB」。
初代と2作目(+実質的前作のエタメロ)はいわゆるギャルゲー的な会話劇とイベントバトル(双六+RPGバトル)によりストーリーが進行するゲームで、「イベントを楽しむのがメインで戦闘はオマケ」とも言えるゲームバランスが遊びやすさにも繋がった名作だった。
(エタメロは訓練を怠ると最終盤が厳しかったが、「悠久幻想曲」以降はバトル難易度が抑えられ、シナリオが主軸のゲームバランスになった。)
メディアワークスを中心にメディアミックスを見せ、外伝も2本作られ、3のナンバーをつけられた本作は期待の最新作として発売された。
舞台は前作までとは違うものへと一新され旧作との関連は、同じ亜人種が登場する程度で、ゲームシステムも戦闘育成メインへの一新したのだが…。
港湾都市シープクレスト。そこは世界中から人が集い物が行きかう、貿易港として急激な発展を見せる街である。しかし、それは同時に事件や事故にも事欠かないということでもあった。
シープクレスト保安局第4捜査室、通称ブルーフェザー。魔法、魔物に関連する事件を専門に扱う部署であったが、魔法事件自体の減少を受けいつしか保安局にとってはお荷物、魔法能力を持たず理解のない多くの市民からは不審物扱いとなっていた。その性質上隊員は希少な魔法の素質を持つ事が求められるものの、集まったのは個性的なメンバーばかり。
そこに、保安学校を卒業し魔法適性ありと判断された主人公ルシード・アトレーが、本人の意に反し室長として配属されたところから、この物語は始まる。
ガチの育成ゲーへの方向転換
+ | 上記に付随するゲームバランスの詳細 |
一周のプレイ時間の長期化
悠久シリーズらしいシナリオ
育成ゲームの出来自体
余りにも長時間の作業と攻略本必須のバランスの悪さ、システムの不備、これらにより一般の評価が芳しくないのもそうだが、シリーズを通して完成されていたシステムを大幅に変更した結果であるためシリーズファンの間でも評価が割れる結果となった。
シリーズファンであってもクリアを見ずに投げ出してしまうプレイヤーを大量に発生させてしまった現実は大きい。
前作までは普通にプレイしても一周あたり数時間でクリアでき、操作も手軽で育成要素もそれほど重要でなかった(*9)ため、このキャラクターの魅力を手軽に楽しめる路線であることを期待した層からの指摘は特に厳しい。
ちなみに一般的な評価は上記の通りだが、作業ゲーが好みという一部の特殊な層には受けている。
ある意味悠久幻想曲ファンにとって忘れられない一作になったと言えよう。
*1 魔法回避に関わる「判断力」だけは妙に高いが。
*2 その中でも抵抗力だけはダントツの1位で、魔法攻撃に滅法強い。
*3 例えば火属性の数値が70の場合、水属性は30となる。最大時は99/1の割合になる
*4 ラストバトルは例外で、HPとMPがフル回復した状態で戦うことができる。
*5 結界魔法は特定の属性の結界を張りその属性を強化する魔法で、結界を維持する場合は自分のターンが回ってくるたびにMPを消費する。
*6 消費MPは非常に高いが、ダメージ2倍で火属性かつ相手を1ターン行動不能にする。ルシードのみ習得可能。
*7 火属性かつ3倍ダメージ。ビセットのみ習得可能。
*8 一説によるとCD内にデータはあるらしい。
*9 しかし無印も2ndもやりこみ育成が可能であるためその層にとっても魅力的に映った。