「判定不一致修正依頼」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。
【がちとら あばれんぼうきょうし いん はいすくーる】
ジャンル | アクションアドベンチャー | |
対応機種 | プレイステーション・ポータブル | |
発売元 | スパイク | |
開発元 | スタジオ斬 | |
発売日 | 2011年4月21日 | |
定価 |
UMD版:5,229円 ダウンロード版:4,200円 |
|
判定 | ゲームバランスが不安定 | |
バカゲー | ||
ポイント |
喧嘩番長+萌え要素+バカ要素=本作 激論で魂を裸にする なかなかきつい難易度 ゲーム自体は良作 |
『喧嘩番長』の生みの親・松本朋幸が監督・脚本(*1)を務めたアクションアドベンチャーゲーム。
主人公でありヤクザの若頭である梶虎男(CV:小西克幸)、通称「トラ」が故あってクセもの揃いの学園に赴任し、生徒たちの悩みを体当たりで解決していく…という、『GTO』や『ごくせん』を想起させるような型破りな教師の活躍を描く。
任侠組織の若頭にして、喧嘩401戦無敗の伝説を誇る梶虎男は「人食いのトラ」の異名で恐れられていた。しかし義理人情に厚い性格から、舎弟のみならず地域の住人にも慕われる漢でもあった。
その虎男が所属する大神組の組長であり、彼の親代わりである大神義明は難病に侵されていたが、手術が可能な医者はドイツにしか居らず、しかし大神は大の高所恐怖症で飛行機に乗れない為、ドイツまで手術を受けに行く事も出来ないでいた。
孤児だった自分を育ててくれた大神に報いる為、虎男はドイツに行って医者を拉致する事すらを考えていたが、その最中にひょんな事から市内の高校「龍ヶ峰学院」の生徒である末広結衣が飛び降り自殺しようとしている場面に遭遇。成り行きで巻き込まれた虎男は、教師達の誰の説得にも耳を貸さなかった結衣から本音を引き出し、更には彼女が抱えていた問題をも瞬く間に解決してしまった。
その姿に教師の資質を見出した校長の片山昌三は、虎男を臨時教員として誘う。当然断る虎男だったが、引き受ける見返りとして、ドイツの医者を来日させる事を約束された為、躊躇しながらも教師になる事を決意する。
物心付く頃から極道の世界に身を置き、教員免許はおろか普通の勉強に関してもからっきしの虎男だが、持ち前の腕っ節と漢気で生徒達の悩みを解決していく。そして当初は嫌々引き受けた虎男自身にもまた、教師としての自覚が芽生えていく。
ヤクザ者の主人公が悩める高校生達を導く、というユニークな題材を元に「燃え」+「萌え」+「バカ要素」がうまく一つにまとめられている。
『喧嘩番長』シリーズの燃え要素を受け継ぎつつ、萌え要素を加え、バカ要素を格段に強化したのが本作、といった所だろう。
難易度こそ高いが、この難しさに付いて行ける人にとっては良作と呼んで差し支えない出来である。また、アイテムを買い込むなどで対策を取ればクリア不可能なほどではない。
喧嘩番長シリーズファンは勿論、龍が如くシリーズ的なアクションアドベンチャーが好きな人や設定に興味を惹かれた方も一度プレイしてみるのをお勧めする。
*1 シナリオライター名は「TOMOZOU」になっているが、これは『喧嘩番長』時代からの松本氏のペンネームである。本作も喧嘩番長シリーズ同様に「監督・松本朋幸、シナリオ・TOMOZOU」と同一人物が別名義でクレジットされている。
*2 『1』は幾つもの小さなオープンワールドとなっている地域を電車で行き来し、『2』は完全なシームレスのオープンワールドだった。『3』から小さなマップ毎に区切られるようになったが、こちらは全てのマップが繋がっていた。エリアを出ると全体マップに移動するようになったのは『4』からである。
*3 激怒すれば白目をむいて猛獣の如き形相に、唖然とすれば目を点にしてあんぐりと口を開けたり、など。作中最も表情が多い。
*4 梶虎男も「虎語録」という攻守補助に分けられた技を使用することが可能。
*5 激論を交わす事で心を閉ざした相手の魂を裸にする(本音を引き出す)と言う意味がある。ちなみに最初に「全裸になって吹っ飛ぶ」相手は、上述した釘宮氏がCVを務める女子生徒である…。
*6 最初にSNBをするラーメン屋店主の時点で「心の殻」を発動すると、何の脈絡も無く「いらっしゃいませー!」「ありがとうございましたー!」と叫び出す。だ、大丈夫か…?
*7 攻撃を当てる度に上昇し、MAXになるとブチ切れて一定時間操作不能になる。深呼吸で下げることが可能。
*8 さすがに「透明人間になりたい」などとあまりにバカバカしい相談だと「お前、バカだろ?」と身も蓋もない返しをする場合も。それでも戦闘後の会話でちゃんとフォローは入れる。
*9 例…「スペイン語でニンニクは『アホ』」「1円硬貨から500円硬貨、全てを足すと666円になる」等。
*10 ちなみに、この時の相手はスク水を着ている。また、エッチな所を触ってしまうと引っ叩かれてペナルティとなってしまう。まあ、仮にも教師(ry
*11 ただし、イージーの名称には特定の世代に対する侮辱的な意味がある為、人によっては不快に感じるかもしれない。
*12 極め付けは「銀河系最強」「神」まで行ってしまう。いくらなんでも大袈裟ではなかろうか…。
*13 攻撃が当たる瞬間にタイミング良くガードすると、攻撃を弾いて敵の隙を作る事が出来る。
*14 また、リアルファイトなので「心」の経験値は獲得できない。
*15 ザコ戦に負けると「それでも教師かよ」などと罵られる。
*16 ストーリー進行に一切関係なく自由に遊べるモード。各種プレイスポットやサブストーリーなどを好きに楽しめる。
*17 ストーリーに関わるキャラ、主人公のクラスの生徒等。
*18 昇降口にワープするだけでこれと言った演出は無いが、NPCから「真似して怪我する男子が増えた」という話が聞けると言った小ネタは用意されている。…それで良いのかトラ先生。
*19 本編でもクリア後は写真撮影のみ可能だった。
*20 サイト自体はFlash製なのでAdobe Flash Playerが終了した現在では通常の方法ではコンテンツを閲覧できないが、体験版は別ページなのでDL可能。
*21 ワルぶっているが根っからの不良ではなく、最後は改心する。また、SNBのラスボスでもある。
*22 チュンソフトは当時は本作販売元のスパイクと同様にドワンゴ傘下で、一時期はスパイクがチュンソフト作品の販売元になっていた。『428』もPS3、PSP版はスパイクから発売されている。2012年にスパイクを吸収合併し、株式会社スパイク・チュンソフトになり、結果として『ガチトラ』と『428』は同社作品に。