絶体絶命でんぢゃらすじーさん痛 ~怒りのおしおきブルース~

【ぜったいぜつめいでんぢゃらすじーさんつう いかりのおしおきぶるーす】

ジャンル アクション
対応機種 ゲームボーイアドバンス
メディア 64MbitROMカートリッジ
発売元 キッズステーション
開発元 六面堂
発売日 2004年7月16日
定価 5,040円
判定 バカゲー
ポイント 世界観や登場人物がカオス
テキストが電波
しかしだいたい原作通り
キャラゲーとしては良作?
絶体絶命でんぢゃらすじーさんシリーズリンク

概要

ストーリー

  • でんぢゃらすじーさんの作者の家が竜巻に襲われ原稿を失ってしまう。締め切りまでに集めないとじーさん達の存在そのものが消えてしまうらしい(ただこの話は作者が海外に旅行して遊ぶための嘘である)ので取り戻すハメになるが…。

特徴

  • 前作はADV+様々なジャンルのミニゲームの詰め合わせといったものだったが、本作では完全なアクションRPGにシフト。フィールドに落ちている「物」を持って投げつけて攻撃するというシンプルなアクションを採用しているのだが…
    • なんと一般市民にまで攻撃判定がある。攻撃を当てるとけたたましい断末魔と共に画面外に飛んでいくが、中にはキレて反撃してくるのもいる
    • ちなみに、一般人もAボタン長押しで持ち上げて武器として使うことができる
    • 猛獣や敵キャラクターを倒すと四方に回復アイテムである食材が飛び散るが、なぜか1個だけウンコが配置されている。食べると逆に体力が減少するが、「うんこじーさん」の場合は回復する。
      • なお、HPがゼロになると1度だけじーさんの四方に回復アイテムが飛び散るようになる。
    • 「物」には3段階の重さがあり、重い物ほど与えるダメージが大きい。「じーさん」で持てる物は1ダメージで「キンニクじーさん」で持てる重い物は2ダメージで「スーパーじーさん」でしか持てない重さの物は3ダメージを与えることができる。ちなみにザコ敵はHPが1~3、ボスのHPは10~30までとなっている*1
      • スーパーじいさんならどんなザコ敵でも1撃で倒せるが、持てる物の重さに反比例して移動速度が低下するデメリットがあるので、戦闘面でのバランスは整えられている。
    • じーさんのHPは「弁当」を食べることでレベルアップするようになり、2回ほど上昇する機会がある。どちらもメインシナリオをクリアする際に自動で上がるようになるのだが……
      • 1回目のレベルアップは作者(後述参照)をボコボコにして奪った弁当。2回目のレベルアップはとある人物の食いかけ弁当である。意地も汚い……
  • 効果音には実際の人のボイスが使われている。「なす~ん」「ぬは~ん」など原作でおなじみの独特な効果音はもちろん、何よりも特徴的なのが叫び声。前作もそうだったが、子供向けのゲームとは思えない凄まじい叫び声が複数収録されている。その他にも「イガイガ~!」「ひどいやぁー!」「デリシャース!」など他のゲームではなかなか聞かないような奇怪なボイスが存在する。
    • 「ゴミ」に区分されているアイテム(後述)を入手するとSEではなく「いらねぇよ」というボイスが鳴る。
    • ちなみに、エンディングのクレジットによると音声を担当したのは賢プロダクション*2所属の最上嗣生氏と戸川絵美氏。
  • 街に出てる住民のテキストが一部カオス。ホモがいるわ、マザコンがいるわ、口のかなり臭い女がいるわ、オカマがいるわ、トイレでウンコになるオッサンはいるわ…
  • 本作はステージが10に分けられており、各ステージをクリアする毎にじーさんが新しい変身を習得するようになる。これにより、通常では持ち上げられない重い物を持ち上げたり水上を進めるようになる。中には通常のプレイでは手に入らないような形態もあったりする。
    • どれも個性的なデザインであり、当時のコロコロコミック読者が考案したものも含まれている。ダンボールに箱詰めにされて頭と尻だけ露出している「箱じーさん」や、あまりに小さすぎて大きな矢印で常に表示されている「ノミじーさん」など…。
  • BGMも中々良く、和風要素が取り入られている物が多め。
    • 後述のボス戦BGMも、各ステージBGMのアレンジとなっている。その中でも、イガイガ忍者首領戦は完全な和風BGMであり、ハイシャック船長戦と最強菌(大)は、じーさんのゲームシリーズでは珍しいロックアレンジが入ったBGM、などと隠れた良曲になっている。
  • 各ステージに控えるボスもアホだらけ。何回か倒すとボスをしてる理由がバイトだったり(ちなみにラスボスも)金を主人公に騙し取られたり、来ない様に命乞いしたり…。漫画を持っている理由がくだらなかったり、外見もおかしい者もいる。
+ 各ボスについて
  • 猫左衛門
    • 1番目のボス。HPは10。理由は分からないがデパートを占拠していた。本作にしては珍しくまともなボスで、漫画を持っている理由もたまたま背中に張り付いていただけというもの。
    • 戦闘では爪を用いた近接通常攻撃を仕掛ける。
  • イガイガ忍者首領
    • 2番目のボス。HPは15。忍者屋敷にてなぜかじーさんが「秘伝の巻物をよこせ」などと喧嘩を売ったために勝負に出る*3。動機こそまともだが、 どう見ても漫画な紙切れを漬物に関する秘伝の巻物と勘違いする というズレたところがある。
    • 戦闘では姿を消して移動し、姿を現して攻撃する。影を確認して回避し、実体が見えたところを攻撃する。なお、このボスからは雑魚敵が登場するようになる。先に倒しても良いが、残しておけば倒した際に回復アイテムを入手可能。
    • 戦いに勝った後はその詫びとして彼らの城に伝わる秘伝の巻物の術を授けたり、残りの漫画の手掛かりを教えてくれるので、天然ボケではあるがまともな人物かもしれない。
  • スナイパー・バルカン
    • 3番目のボス*4。HPは15。普段はクールだが、自己紹介を邪魔されただけで泣きしゃぐる豆腐メンタルキャラ。
    • 戦闘では左右を往復しつつ、たまに3方向に向けて飛ぶ大砲を打ってくる。見かけに反して声が野太い。
    • こいつだけ漫画を持っていた理由が謎。
  • ブンド・リッチー
    • 4番目のボス。HPは10。 漫画の原稿をトイレットペーパー と間違えている。作者の家からトイレットペーパーを奪い、物々交換を持ちかけるが、なぜか襲い掛かってくる。
    • 戦闘では左右を往復しつつ、たまに突進を仕掛けてくる。が、ぶっちゃけ4番目に戦うボスのくせにHPが低いので弱い。見かけに反して声が甲高い。
  • 三姉妹/ケツドッグ三兄弟
    • 5番目のボス。HPはそれぞれ長男が5、次男が5、三男が10の計20。北条司の名作「キャッツアイ」のパロディなのだが、3人ともオカマであり、じーさんの孫にホレてマンガのページと孫を賭けて勝負を仕掛けてくるという、本家に大分失礼な設定のパロディキャラである*5。ちなみに三男の本名は「アイコ」らしい(本家の三女は「愛」)。
    • 戦闘では3人同時に襲い掛かってくるが、特に攻撃はせず前後左右に動くのみ。雑魚敵がいないため回復不能の戦いとなる。
    • ちなみにボスを倒すと得られる変身形態だが、この戦闘に勝つだけでは変身形態は得られない。戦闘後に出るヒントとなるセリフは聞き逃さないよう注意が必要。
  • ぐるぐる親分
    • 6番目のボス。HPは15。澄ました表情の風来坊みたいな容姿で、背中に「ひどいや」と書かれた旗を差して下半身がコマになっているという言葉ではとても説明できないような外見をしている*6。それでいてどこかクールで、じーさんと同時に校長に対し「 史上最高のエロい男 」というキャッチコピーを考えられるなど、ボスの中でもとにかく強い存在感を放っている。
    • 戦闘では前後左右に動くのみだが、手前のエリアが狭く構成されており、広いエリアには雑魚敵が湧いている。また、キンニクじーさんで持てるものがないため、じーさんで頑張らなければならない。というかキャッチコピーでの対決はどこ行った?
    • ちなみに雑魚敵もどう表現したらいいのか分からないくらい奇抜なデザインをしている。あえて言うなら間抜けな顔と両腕が付いたアイスクリームか?
  • ハイシャック船長
    • 7番目のボス。HPは10。無駄に顔のデカいオカマのような口調の海賊。じーさんと孫を海賊船の侵入者扱いしているが、入場券があれば海賊船に入れるようになっており、この時はちゃんと入場券を渡して入っているので、侵入者ではない。もっともその前後に失礼なことを平然と言われているのでブチ切れているだけかもしれないが。
    • 漫画の原稿を自身へのファンレターだと思い込んでいる。いやちゃんと読めよ。ていうかそんなデカい顔で貰える訳ねーじゃん。
    • 7番目のボスのくせに猫座衛門とステータス・攻撃方法が同じなので、ぶっちゃけボスキャラ最弱候補。
  • 最強菌(大)
    • 8番目のボス。HPは15。最強さんの体内にある謎の菌である「最強菌」のうち、最強さんに食われた校長を食って成長した最強菌。校長が漫画を持ったまま食われたので倒して漫画を奪うことになるが、 肝心の校長は見捨てら、そのまま消化されて死ぬ
    • 攻撃パターンはイガイガ忍者首領と同じだが、雑魚敵が八方から攻撃するのがかなり厄介。
  • 大天使エンジェラー
    • 9番目のボス。HPは20。漫画の原稿を拾い、警察に届けようとする良識ある人物。かと思えば、それを求めているじーさんと孫に対しなぜか「先に言とおくけど渡さないよ」などと言い出す理解に苦しむ人物。じーさんの口車に乗せられてかき氷の一気食いをして苦しんでる隙に漫画を奪われる間抜けなところがある。
    • 戦闘ではブンド・リッチーと同じくたまに突進してくるが、一番上にいれば全く攻撃が当たらない。見かけに反して声が異常に甲高い
    • 負けると命乞いしてくるが、その際に特別な力を授けてくれる。
  • ラス・ボス
    • 10番目にして、その名の通り最後のボス。HPは30。見た目は巨大なドラゴンでいかにも強そうだが、名前が「ラス・ボス」。この事は後のDSソフト「絶体絶命でんぢゃらすじーさんDS でんぢゃらすセンセーション」でも「名前がそのまんま」と言われ、ネタにされている。
    • 戦闘では接近して炎で攻撃してくる。回復できる雑魚敵は存在しない。

その他バカゲー要素

  • 前作にひき続きオープニングのムービーがおかしい。ゲームに出てこない人物が出たり、 このまま電源をお切り下さい という表示が出たり…。
    • 参考動画
    • 念のために書いておくが、そもそも原作漫画自体がこのようなノリである。他のバカゲー要素も多くは原作譲りと言ってよい。
  • タイトルが2ではなく通でもなく。ある意味的を射た表現ではあるが。
  • 人々が住んでいる町の橋を越えた先には、クマやらライオンやら忍者やら狙撃手やら山賊やら未確認生物やらが平然とうろつく無法地帯が広がっている。どんな世界だ。
  • ワープ手段がウンコじーさんに変身してトイレに流されるというもの。
    • 通常のウンコじーさんだと家までの一方通行だが、隠しじーさんの「金のウンコじーさん」に変身すると、今までに流された便器へ自由に移動できる。どんな仕組みなんだ。
  • 手に入るアイテムは有用なものは「アイテム」、用途の無いコレクションは「ゴミ」として分類されるが、前作及びスピンオフ作品はゴミ扱い。作者のサインにいたっては説明文ですら「ゴミ」としか書かれていない。
  • アイテムのひとつである「写真」は、3DSの登場に先駆けて3D眼鏡を付けて見ることで飛び出して見える仕掛けが施されている…
    • のだが、肝心の3D眼鏡は付属していない。したがって3D画像を見るには3D眼鏡を何処かで買うか自作するしかない。しかし、コロコロコミックでは3D眼鏡の付録もたまにあったため当時のコロコロ読者の子供は結構所持していたと思われる。これが後の3DSの誕生に繋がった…かどうかは定かではない。
  • 飛行できる変身状態で海に落ちると溺れて即ゲームオーバー扱い。なにげに作中で一発アウトに当たるのはこれだけである。
  • 前作の敵キャラである「みょみょみょ星人」が何故か当たり前のように町に住み着いている。おまけに中盤では郵便配達のバイトをしている奴まで出てくる始末*7
  • 相変わらずライバルキャラの校長の扱いがヒドイ。谷底に突き落とされたり、最強さん(原作世界における史上最強の人物)に二度も喰われたり、その最強さんの体内で細菌に吸収されたり…。
  • 今回は校長に限らず原作の作者(曽山一寿氏)もヒドイ目にあっている。ボスを倒して戻ってきた際にはほぼ毎回じーさんらにボコボコにされ*8ボコボコにされた時専用の顔グラフィックまである。
    • この二人が登場すると頻繁に「しばらくお待ちください」の表示だけになり暴行を加えるSEが繰り返される。
    • ちなみに「写真」アイテムの1つに作者が映っているものがあるが、それの写真のタイトルは「キモイ人」。フィルムが余ったから写してやったというレベルの物で、これをくれる人物に「この写真は燃やしていいから」とまで言われる始末。そのほか、ゴミアイテムに彼の色紙があり、それを犬に臭いと言われるなど、徹底的に馬鹿にされている。
  • デパートで熊が売っていたりする。
  • 港町の倉庫にてネコを集めるイベントがあるが、その中に1匹だけライオンが混ざっている。確かにライオンもネコ科だが…。しかもなぜかじーさんの家にいる、全部集めた後に話しかけると喋ることができるなど、突っ込み要素が絶えない。
  • 街や家の周辺に爆弾や100キロの重りがあるのは当たり前。街中のリサイタル会場にはライオンとクマがいる。
  • とある公園は半分以上がウンコで埋め尽くされている。
  • とあるキャラは金を返すように要求してくる。
    • 原作の準レギュラーであるためか、ゲームの進行に応じて3段階に分けてイベントが更新される優遇(ただしゲーム内では不遇の扱い)を受けている。
  • 町のマップでのBGMが前作で収録された「おちんちんのうた」のアレンジ。
  • 7番目のステージである海賊船は入場券が必要となる。入手方法もバカげたものだが、入場券を渡して入ったのになぜか船長に侵入者扱いされる。
  • ある条件を満たすとじーさんの家の隣にある建物(?)の「校長王国」に入れるようになる。しかし、そこは「ヒゲの神」が祀られたフロアやう○こだらけのフロアなどロクな場所が無く、おまけにひょっとこのような顔のオヤジが群れを成して襲ってくる。
  • エンディングの半分はプレイヤーの努力を全否定。詳しくは後述。

笑える鬱要素

  • 本作はおかしなエンディングがあるのが特徴。しかし人によっては鬱を感じるかも…しれない。それを紹介する。
+ 鬱?エンド一覧
  • 原稿を苦労して集めたじーさん達。作者と共に小学館に持っていくが、担当記者の「つまらない」の一言で原稿がボツになるエンド。じーさん達は消えなかったがとある主要キャラは消える。そして一枚絵が出るが暗い表情をした主人公達の後ろにいる担当が鼻をほじりながら「バーカ」と言ってる一枚絵が出る。驚くべきはこれがこのゲームの通常エンディングということ。4コママンガにおける「起承転結」の「結」と考えれば納得できるが、人によってはムカつくかもしれない。
    • この漫画自体は読むことは出来るが、担当者が言うようにつまらないということは全くない。
  • じーさんが騙され小便を一生漏らす呪いにかかるエンド。一見笑えるが実は一枚絵が小便を漏らしてる部分以外は地味に鬱だったりする
  • じーさんが集めたアイテムを全て燃やすエンド。ただし、燃やすアイテムは全てゴミに分類されている物である。前2作のソフトや作者のサインが主人公の手で一緒に燃やされる光景は中々にシュール。
  • とあるボスから金を大量に騙し取る悪人エンド。

評価点

  • キャラゲーとは思えないほど行動できるエリアが広く、隠し要素や謎解きも多い。
    • 学校の中から森の奥や港の倉庫や用水路まで様々。原作に登場したキャラもあちこちに点在している。
      • 殆どのエリアで何らかのイベントが発生するのですみずみまで回って損のない仕様になっている。
      • 一見すると話しかけるのが不可能そうな学校の隅の銅像の前にいる校長にも、条件を満たすことで彼の所へワープして話しかけることが可能。
    • 前作と同様に芸術仙人などの原作ではごくわずか、果ては1コマしか出番のないキャラクターまで登場している。ブサイク仙人のように本作で初めてセリフが導入されたキャラクターもいる。
      • 芸術仙人に至っては原作でじーさんと校長の喧嘩に割り込んで2人とも倒したという設定からか、じーさんが問答無用で殴りかかってきた際に2度も返り討ちにするほど強い人物として描かれている。モブ同然のキャラにまでしっかりと設定を盛り込んでいる辺りにゲーム制作側の熱意を感じられる。
    • パスワードの存在はもちろんのこと、迷子になった犬猫を探しに回ったり「デュエル・マスターズ」のデッキを組むために実際に40枚集めたりと番外要素は様々。一部の要素を達成すると特別なエンディングが流れる。
    • ボスに勝利して取り戻していく原稿もすべて集めると一つの漫画になっており、自由に閲覧が可能。内容もいつものじーさんのノリであり、よく読むと本作の各ダンジョンと内容が一致している。
    • ボスには何回でも戦いを挑むことが可能であり*9、何回か戦うとテキストの内容や結果が変化してくる者がいる。それぞれのステージに出る雑魚敵も倒した数を確認できる。 倉庫ではある少女が人形を作るイベントがあり、各雑魚敵を一定数撃破すると、各雑魚敵の人形が完成し、全部完成させる事で、特別なエンディングを観る事ができる。
    • 雑誌や攻略サイトなどの情報なしではなかなか気付かないようなものも多く、そういった意味では意外とやり込める。
  • BGMは世界観に合っていていい。というか純粋に出来が良い。
    • ボス戦のBGMも良く、特に「ケツドッグ三兄弟/三姉妹」戦とラスボス戦は純粋に格好良い。
  • グラフィックもなかなか。平均より少し上。
  • ゲーム内のミニゲームは意外な中毒性がある。
  • ゲームオーバーとなってもペナルティが拠点の一つである自宅へ強制送還される程度で済む。かなりの距離を引き返して自宅に帰るイベントもあるため、デスルーラとして使いやすい。
  • みょみょみょ星人に関して、前作のエンディングの1つを思わせる描写がある。

問題点

  • 基本ゲームは単純でボス戦もマンネリ化しやすい。
    • というかボスの行動パターンも使い回しが多い。ボスの数が10体なのに対し行動パターンは5パターン。もともと単純な攻撃しかしてこないのにこれでは…。
      • 前述の通り7番目のボスのHPがたったの10ポイントで、後半で戦うのにも拘らず1番目のボスと同じ。特別強い攻撃要素を持っていないため、あっさり勝ててしまう。
  • 広範囲のマップを行ったり来たりするイベントが多いため面倒くさい。特に最初のボスの潜伏先でもあるデパートはボス戦が終わった後もイベントが多く発生するが、『ポケモン』シリーズのようにエレベーターが無いためいちいち一階ごとに登らなくてはならない。
    • スムーズな移動に特化したノミじーさんや一度利用した世界各地の便器へワープ移動できる金のうんこじーさんの入手が可能な時期は通常エンディングの直前からとなり、それまでは比較的足が速い箱じーさんやわざとゲームオーバーになって自宅へ強制帰還(うんこじーさんでのワープやニワトリじーさんで溺れても代用可能)を多用する事になる。
      • ちなみにノミじーさんはバグによりゲーム序盤から使用出来てしまう。本来は前述の通り港町にてネコを集めるイベントを行い、全部のネコを集めた後にライオンに話しかけると習得できる、というもの。しかし、猫を集めるイベントの依頼人がいる倉庫の隣の倉庫にいる女性のイベントを回収すると、なぜか全部のネコを集めた時のフラグが回収され、ライオンだけを回収しても習得できるようになってしまう。
  • ギャグのネタに一部前作の使い回しが存在する。
    • 原因は前作で原作のネタをほとんど使い切ってしまったことにあるが、もう少し何とかならなかったのだろうか。
  • じーさんの強化システムについては、物語が進む毎に既存の形態の性能が強化されるのではなく完全な上位互換の形態が追加されるというもので、全て出そろうと序盤で登場した形態はほぼ役立たずとなる。
    • 特に、物を掘り出す能力を持つ犬じーさんは上位形態のモグラじーさんで発掘を行わねばならない発掘ポイントで発掘を行ってもアイテム入手イベントがスルーされてしまい、犬じーさんでも発掘出来るポイントが多い事も合わさって利用すればするほどどこでアイテムを掘り出していないかが分からなくなりやすいという地雷になっている。
  • ある条件を満たすと使えるようになる「もろみ酢じーさん」が地味にバランスブレイカー。連続ゲップ攻撃でボスに行動する隙を与えず、そのまま倒すことが出来るため、一方的にハメ殺すことができる。というかゲップでやられるボスって…。
    • しかし攻撃力が低く命中するたびに無敵時間も発生するので体力の多い雑魚敵を倒すには時間がかかり、雑魚敵は無敵時間中に怯まない事を利用して反撃される事も多々あるので道中ではそこまで強くもない。
    • こちらとは別の条件を満たすと同誌出身の人気漫画およびトレーディングカードゲーム、「デュエル・マスターズ」とコラボした「ボルメテウスじーさん」というもろみ酢じーさんのパワーアップ版も使用可能。
      • オナラが追加され前後同時に攻撃可能。元になったのはカッコいいドラゴンなのにゲップとオナラって…。ちなみに画面内に出せる弾の数は両方とも4つまで、それ以上は弾が消えるまで出せないという制限があるため、単純な攻撃性能では弾を連射出来るもろみ酢じーさんの方が強い。
  • 7番目のボス、ハイシャック船長は2回目以降に戦う際に地味にハマり要素が発生する。
    • ボスを倒すとボスの部屋の前に戻るのだが、そばにいるザコに帰り道を塞がれ、かつ攻撃された反動でまたボスの部屋まで飛ばされる、というもの。2回目以降戦うメリットはほぼ皆無なので、近寄らない方が良いだろう。
  • エンディングも苦労したプレイヤーは場合によってはいらつくかもしれない。
    • まあそんな暗いノリじゃないからほとんどないだろうが。
  • エンディングのうち3つは何故かイベントの発生が一度きりであり、同じデータでもう一度見ることが出来ない。
    • 特定ジャンルのアイテムをコンプリートしないと見れず開放に時間のかかるエンディングもあるため、やや厄介。

総評

  • バカゲー要素や下品さもあるがキャラゲーとしては水準以上。ボリューム面に関してはジャンル変更により前作を大幅に上回り、ゲームとしての完成度を高めている。
    原作のファンは買う価値あり。多少賛否は分かれるがキャラ崩壊はしておらず、原作のノリを大事にしている。

余談

  • 発売前に本誌で発売を謝る
  • この後GBAで一作、DSで一作、3DSで一作が発売された。
  • ゲーム内の施設の中で「うしうし亭」という牛丼屋にだけは入ることができない。ちなみに本作の発売当時はBSE問題の影響で牛丼屋で牛丼の販売が中止されていた時期だった。
  • こんなゲームだが前作同様攻略本が存在する。その名も「絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~怒りのおしおきブルース~ 超なげやり役立たず攻略ガイド」。名前もさながら表紙の下に「ムダだらけの内容ですので、買うと『痛い目に会う』場合があります。」などと書かれているなど、良くも悪くも本編に劣らぬふざけた内容となっている。こんな名前ではあるがシナリオ攻略からアイテム収集、じーさんの変身や各エンディングの開放条件は網羅しており、本作のボスの一人スナイパージョーがゲストとして登場する作者書き下ろしの漫画や全体マップまで付いてくるといった風に攻略本としては標準以上の出来となっている。強いて粗を挙げるなら、多過ぎるミニイベントの紹介が一部のみに留まっている点、対戦モードにおける最強さんの開放パスワードが載っていない点である。
  • 同誌の漫画『コロッケ!』の主人公「コロッケ」が本作に友情出演している。また逆に『コロッケ!』のゲームにじーさんが友情出演している。いわば相互友情出演。
  • 初回版には特典として「一部に茶色のシミがついた手拭」「扇部の付け替えが可能な団扇」が付いていた。手拭のシミについてはコロコロ本誌にて全裸で尻に手拭を打ち付けるじーさんの絵とともに「このような事はしてませんのでご安心ください」などと説明されていた。団扇はじーさんのものと校長のものの二種類があり、じーさんの方は普通に使えるのだが、校長の方は何故か薄っぺらい素材が使われており、団扇として機能しない。それを踏まえてか「なんでワガハイだけペラペラなんじゃい!!」と激怒する校長の絵が描かれている。
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最終更新:2024年01月12日 17:41

*1 5番目のボスは3人同時であるため、それぞれのHPを合計して20になっている。

*2 「北斗の拳」ラオウ役の内海賢二氏によって設立され、有名所ではギャラクシーエンジェルのヴァニラやアンパンマンのメロンパンナを担当したかないみか氏、現在ドラえもんを担当している水田わさび氏を輩出している事務所。

*3 地味にこの後のじーさんのセリフが「交渉失敗じゃ」と舌打ちするのと「交渉成功じゃ」と言って孫に「失敗だろ」突っ込まれるものの2つのパターンがある。

*4 4番目に戦うこともできるが、その場合ブンド・リッチー戦の章が面倒なことになる。

*5 ちなみにこいつらに攻撃された時のボイスが先の「デリシャース!」である。

*6 「ひどいやぁー!」と言うボイスが流れるのはこいつに攻撃された時。

*7 話しかけると世界征服に懲りたとの理由で住み着いているらしい。

*8 毎回作者自身がサボれるのをいい事に調子こいてるため。

*9 1番目ボスである猫左衛門はデパートで戦ったあと、街中の下水道内で再戦可能。