この項目では『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』のゲーム化作品である『史上最強の土下座』と、スピンオフである『泣きの1回 絶対服従ばいおれんす校長 ワガハイが1番えらいんじゃい!!』を紹介します。判定は共にバカゲーです。



絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~史上最強の土下座~

【ぜったいぜつめいでんぢゃらすじーさん しじょうさいきょうのどげざ】

ジャンル ギャグアクション・アドベンチャー
対応機種 ゲームボーイアドバンス
メディア 64MbitROMカートリッジ
発売元 キッズステーション
開発元 六面堂
発売日 2003年9月26日
定価 4,800円(税抜)
判定 バカゲー
ポイント 自称「クソゲー」
でも原作もだいたいこんなノリ
絶体絶命でんぢゃらすじーさんシリーズ

概要

ハチャメチャで不条理な世界観、でも大長編は本気で泣かせにくる作風で人気を博し、現在20周年を記念しYouTubeにまで進出している曽山一寿作『絶体絶命でんぢゃらすじーさん*1』のゲーム化作品。
ストーリーは世の中の危険から身を守る方法を教えることが生き甲斐の「じーさん」が、突如地球に侵攻してきた宇宙人「みょみょみょ星人」から世界各国の都市7ヶ所を守り侵略を阻止するといったもの。


特徴

  • プレイヤーの想像を超えた(斜め上にぶっ飛んだ)操作性やゲーム性。
    • 決定キーがAボタンではなくRボタンになっている。
      • 説明書無しでは始めることすら困難。ある意味マニュアルプロテクトの一形態…な訳はない。
  • ストーリーの展開を左右するのは後述のミニゲーム。
    • 基本的には勝利しないといけないが、負けても大丈夫なものもある。
    • 一度ストーリーでミニゲームが登場すれば、その後はミニゲームモードで自由にプレイできる。ただし、ルールはストーリー中と若干異なる。
  • 物語の内容を無視したクリアが可能。
    • 前述の通り、主な目的は侵略の阻止なのだが、阻止しなくてもストーリーにはそれほど影響しない。
    • それどころか、わざと侵略させないと発生しないイベントなども存在する始末。
    • ラスボス戦が最速約2秒で終わる。さらにラスボスに勝たなくてもエンディングに行く。
    • 事件を解決せずに即町を抜けることも出来るため、最短10分以内にエンディングへ辿り着ける。
      • ちなみに、こちらが本作のTAS動画。クリアタイムは7分18秒。特別なテクなどは一切使用していないので頑張れば誰でも狙えるタイムである。
    • このように今作にはいわゆるゲームオーバーという概念がなく、どんな形であれエンディングまでは到達する。
  • マトリックスシステム
    • ミニゲームの結果とストーリーの進め方により、じーさんが25種類の異なる姿に変身する。
    • ミニゲームに勝つと「かっこいい」負けると「面白い」方向に、侵略阻止に成功すると「良い」失敗すると「悪い」方向に変身していく。
      • 「かっこいい」を極めると最早ギャグマンガには見えない姿になる。
      • しかし、そんな「かっこいい」の中にも、スタイルのいいハイレグ水着姿でかっこいいというよりはキモい「ハイレグじーさん」や、その名の通り不気味なほどにリアルで、何故か生首の「リアルじーさん」などがあったりする。
    • 能力やミニゲームの結果によっては滅茶苦茶なストーリー展開になる。
    • 能力によってはミニゲーム開始直後に操作不能のまま敗北確定、または無敵状態になり絶対にクリアできたりする。それ以外にもいい意味でも悪い意味でも能力一つでゲーム難易度が激変することがある。
    • 変身形態の多様性から、ある種のデジモンライクな育成ゲーとしての側面が強く、集める楽しみもある。
    • 更にじーさんの姿はエンディングにまで影響する。苦労してラスボスを倒したのに紆余曲折の末まさかのバッドエンドなんてことも…。
  • SEがものすごく独特。ゲップとかオナラみたいな音とか悲鳴とか。
    • ちょりーん」「うそーん」とかに至っては言葉では説明不可能。実際にプレイして聞いてください。
    • 敵の宇宙人がじーさんの家に出入りする際には、律儀にも「おじゃましまーす」や「おじゃましましたー」というSEが流れる。
  • これらのおバカ要素は全て原作譲りである。原作を知らない人はともかく、知っている人からはほぼ想定の範囲内。

ミニゲーム

  • 全11種類。前述の通り能力によっては難易度が激変する。
+ 一覧
  • もう釣りまくりじゃっ!!
    • 釣りゲー。ゲージを止めてルアーを投げる距離を決め、その後タイミングを合わせて釣り上げる。
    • やってみるとわかるが結構難しい。特に一番遠くに投げるとシビア*2
    • 投げた位置やじーさんの姿によってはとんでもないものが釣れるが、難易度自体やクリア扱いには変化はない。
  • 恐怖!大根攻めじゃっ!!
    • 連打ゲー。Aボタンを連打して大根を食べる。
    • ストーリーでは「○秒で○○個食え!」と場所に応じたノルマを指定され、ミニゲームモードでは最高記録+1本の数がノルマとなる。
    • 食べているうちにじーさんの顔が青ざめていき、更に食べると喉を詰まらせてタイムロスとなる。つまり、如何に詰まらせずに多く食べられるかが攻略の鍵。ちなみに、一度でも詰まらせると一時的な画面暗転の後じーさんの傍らに意味深なバケツが登場する。
    • ストーリーで最初に挑むことになるゲームなのだが、その際開始直後に「3秒で225個食え!」とか無茶な要求をされる。もうおわかりだと思うが負けイベントである。
    • ストーリーでは場所によってはA以外のいずれかのボタンを押すことで高速で食べることができたりする。しかし、その説明は本編では用意されておらず、少し離れた所でヒントが出たりする。
    • 実は前述した負けイベントの回ではRボタンを押すと早食いができ、要求内容によってはクリアも可能となっている。だが、場合によってはこれでも目標が達成できない場合がある。しかも、クリアしようがしまいが「ダイコンは関係ない!」の一言で一蹴されるだけでストーリーには何の変化も起きない。
    • じーさんの姿によっては押しっぱなしで高速で食べれたり、喉に詰まると即失敗になったり手がないので1個も食べれなかったりする。
  • じーさん 危機一髪じゃっ!!
    • 記憶力ゲーム。ゲーム開始直後に爆弾もしくはウ○コの位置が示され、それらを避けてゴールまで導く。
    • ミニゲームモードでは失敗するまでエンドレスでゲームが続き、成功した回数が記録となるため、記憶力よりも集中力のゲームとなる。
    • 障害物の位置が表示される時間がわりと長く、数もそんなに多くないので意外と簡単。しかし、とある場所ではとんでもないスピードで障害物が設置され、記憶力よりも反射神経のゲームとなる。
    • じーさんの姿によっては一度だけ目の前の安全を確認できたり、空を飛んでるので無敵だったりもする。また、1回だけだが孫を囮としてどこかのマスに設置させることができ、そこが爆弾の位置だった場合はそのまま孫が爆死してしまう。
  • サッカーボールでウハウハじゃっ!!
    • リフティングゲーム。ボールの下に向かってボールを蹴り上げ、ターゲット「(天使?)」に当てる。
    • ミニゲームモードではターゲットは出ず、落とさずに蹴り続けた回数が記録となる。
    • 実は通常プレイではお目にかかれないレアなゲーム
    • じーさんの姿によっては体がないためにヘディングになる。
  • ジャンプジャンプで大冒険じゃっ!!
    • 世にも珍しいスクロールアクション
    • コースは全3種類。その内一つはまさかの強制スクロール。ミニゲームモードではプレイできないので死んで覚えるしかない。
    • 初めは顔だけの状態で、転がって移動する。不気味…。
    • 途中に現れる「なぞ」ブロックを叩くと現れる大根を取ると手足が生えてパワーアップ。一回だけダメージを無効化できる。
    • 敵は「クリボーっぽいの」「ノコノコっぽいの」「パックンフラワーっぽいの」の三種類。あくまで行動パターンがそれっぽいだけでデザインはゲーム中はおろか漫画本編にも登場しない奇天烈なもの。
    • ここまで読めば分かるだろうが、明らかにマリオのパロディ。
    • 「クリボーっぽいの」はこちらのジャンプに合わせて急上昇してくることがある。とんだ初見殺しである。
    • ジャンプした時にオナラの音、大根を食べた時に「お゙え゙っ…」っというボイス、前述のクリボーっぽいのが急上昇したときにジェットエンジンの音がするなど、SEの使い方が11種あるミニゲームの中でも独特。
    • そして死ぬと断末魔が響き渡る。さらに敵に当たって死んだ場合、魔界村』のアーサーばりに白骨化する。でも元が元なのでむしろ笑える。
    • じーさんの姿によってはパワーアップ中手に持った武器で直接敵を攻撃できる。
    • ゴールについてだが、なぜか青いゴミバケツの中に入ればゴールになる。最後までツッコミ要素が絶えない。
  • リズムをとってプップップ~じゃっ!!
    • 左右から流れてくるダイコンアイコンに合わせてリズムをオナラでとるゲーム。
    • じーさんの姿によってはダミーアイコン「天使(?)」が流れてくるがそれを含めても3種類しかアイコンがないので楽勝…
      かと思いきやシナリオでは鬼門になるゲームだったりする。理由は「1ミス=即ゲーム終了」というリズムゲーにあるまじき仕様のため*3
  • 跳び箱で飛ぶのじゃっ!!
    • 跳び箱に乗って宇宙人を撃墜する横シューティング。なぜ「跳び箱を飛ぶ」ではなく「跳び箱飛ぶ」なのかは原作を読んでください。
    • 全4ステージ。ストーリーでは最後まで生き残ればクリアで、ミニゲームモードでは撃墜した敵の数が記録となる。
    • 敵が一切弾を撃たずやる気なさげに体当たりしてくるぐらいというクソっぷり。ただしこちらを追尾してくるメカは少し厄介。
    • 専用のBGMが用意されているのだが、メロディーの前奏が劇場版銀河鉄道999のエンディング、中盤以後は宇宙戦艦ヤマトのオープニングに酷似している。
    • じーさんの姿によってはオプションがついたり、武装が貫通するレーザーになったりするが、パワーアップはなし。レーザーは一般的なシューティングのようなエフェクトでなく、ぶっとい光の棒がズドンと投下されるようなものになっている。
    • さらに、一部のじーさんは跳び箱に乗らず宙を浮きながら武器で直接戦う。もはやタイトル関係ない…。
    • ラスボスともこのゲームで戦うが、なんとラスボスの攻撃手段も体当たりのみである。世にゲームは数あれどラスボスの攻撃方法が体当たりだけというのはそうそうないだろう。
  • パズるんじゃっ!!
    • 一風変わったパズルゲーム。野菜(大根・リンゴ・ナス)を3個以上並べ、それを指定されたキャラのブロックと隣接させて消す。
    • ワリオの森』に少し似ているがかなり独特。クオリティも高い。
    • ストーリーでは○○を○個消せなどのノルマを指定され、ミニゲームでは消した数が記録となる。また、消した数が増えるほどブロックの落下スピードも上がる。
    • じーさんの姿によっては2個繋げるだけで消えたり、4個以上繋がないと消えなくなったりする。
  • つぶすのじゃっ!!
    • ボンバーマン』風の対戦アクション。ただし攻撃手段はブロックを押して相手を潰すこと。ペンゴに近い。
    • ミニゲームモードでは残ったブロック数がスコアになる。
    • じーさんの姿によっては持っている武器で直接攻撃したり、地雷を設置したり出来る。
    • 敵に接触すると負けになるが、ブロックを全て使い尽くして攻撃手段が無くなった場合は何故か勝ちとなる。
    • 敵は見た目だけが違うが、みょみょみょ星人の他はみょうちきりんな白い化け物の2種類がいる。シナリオではみょみょみょ星人としての対決なのになぜか後者の化け物が襲い掛かってくる。
  • ドライブぶ~ぶ~じゃっ!!
    • レースゲーム(?)。前を走っている相手を追い抜けばクリア。
    • 時間が999じじい(1じじい=0.1秒、約1分40秒)を迎えると負けとなるが、そんな時間がかかることはまずない。恐らく最も楽なミニゲームだが、逆に言うとわざと負けようとすると面倒なミニゲーム。
    • 星を取るとターボがかかり、ウ○コを取ると減速してしまう。
    • じーさんの姿によってはブレーキが利かなくなったりAB同時押しでエンストしたりするが、元の難易度の低さも相まって殆ど気にならない。
  • 真剣勝負じゃっ!!
    • じーさんごとに用意された2種類の技を駆使して相手の体力を削るバトルゲーム。
    • 技ごとにコマンドが用意されており、素早く入力すると技の威力が高まる。
    • じーさんの姿によってはとんでもない技が使える*4
    • 内容はぶっちゃけ『ポケモン』である。
    • 勝利すると「経験値を獲得した」とのメッセージが表示されるが、もちろんそんなシステムはない。
    • 唯一ミニゲームモードに登録されないミニゲーム。
    • 専用BGMが設定されているが何故か中盤が山本リンダの『狙いうち』で、そして終盤が何故かちびまる子ちゃんの『おどるポンポコリン』*5である。
  • 念のためにもう一度言っておくと、これらのバカゲー要素はほとんど原作譲りである。

その他バカゲー要素

  • 「史上最強の土下座」などと意味ありげなサブタイトルだが意味は全く無い。単に語感から命名したものと思われる。
  • オープニングのムービーで本編と全く関係の無い映像が流れ、途中で「来年発売予定! お店で予約じゃ!!」と締めくくろうとする。じゃあこのゲームは一体なんだ?
    • 実際、来年には本当にじーさんのゲームが2本発売された。
+ オープニング映像

  • オープニングのBGMは牛若丸三郎太「勇気のしるし」+スイス民謡「おおブレネリ」+「小さな世界」で、エンディングのBGMのイントロがまんま「男はつらいよ」である。
    • 前者はまだしも、後者のような年代の限定されるネタが、果たして当時の子供達に伝わったのだろうか。
  • 通信対戦専用ミニゲームとして「ジャンケン」ができる。
    • まずこのゲームを他に持っている人が身近にいるかどうかが問題であり、それ以前にジャンケンなら現実ですればいいだけの話である。
  • 敵の宇宙人の侵略の方法がいちいちおかしい。
+ 侵略方法一覧 一応ネタバレ注意
  • 日本(東京) → 東京タワーから催眠電波を流して住人の知能をサル以下にする。
  • 中国(北京) → 神隠し。住人を町の奥の大岩「フンドシいわ」に封じ込める。
  • フランス(パリ) → 凱旋門を封鎖して住人を引きこもりにさせる。
  • エジプト(カイロ) → ピラミッドに封印された謎のおっさん「おかださん」の力でピラミッドをスベスベにする。
  • アメリカ(ラスベガス) → 劇場の出し物を歌舞伎に変えて地球人から魂を抜き取る。

唯一中国だけは救いようのある侵略方法だといえる。日本についても馬鹿馬鹿しい上に回りくどいが一応侵略にはなってはいるだろう。しかしながら門が閉まったところで何も起こるはずがないし、劇場の出し物が変わっただけで魂が抜き取れる訳もない。そして何より、ピラミッドがスベスベになったからどうしたというのだろう。

+ その他ゲーム本編内の雑多なネタの一部を紹介
  • ステージはカーソルを動かして選択できるが、その際に紹介されるステージ名(地名)にも悪ふざけが混ざっている。
    • 例えばエジプトのカイロは「カイロじゃ!」と普通に紹介することもあれば「ホッカイロじゃ!」などとしょうもない親父ギャグを言うことがある。
  • じーさんの自宅の茶の間が22畳。異様に小さい畳を大量に敷いているのか、それとも…。
  • 東京なのに京都府の金閣寺がある。調べると孫がやんわりとツッコミを入れる。
  • 北京のとある男に話しかけると肉まんとあんまんとどっちが好きかと聞かれる。しかし、どちらを答えても何故か殴られる。
  • パリ初日ではどう見てもルパン三世な「ルパン」というキャラが登場し、話しかけると何故かかくれんぼを申し込まれる。
  • パリの美術館やエジブトのピラミッドの壁画には「アホ」とだけ書かれた絵やどう見てもう○こな絵が飾られている。
  • ピラミッドの中に入るために必要なのが「ひらけゴマ」、ピラミッドの中の門番をどかすために必要なのが「へそのゴマ」である。
  • カイロのピラミッドに封印されていたのは「ナメクジよりヤバいおかださん」という何処にでも居そうな眼鏡のおっさん。しかしながら常人ならざる力を持っているらしく、じーさん達は彼に宇宙人の撃退を頼むのだが、「遊びたい」というのを理由に拒否される。そして、侵略阻止に失敗すると何故か宇宙人ではなくおかださんがカイロを侵略してしまう。
  • ラスベガスなのにラシュモア山の大統領の彫刻や自由の女神像がある。女神像に関してはレプリカが実際に設置されているそうだが、それなら最初からニューヨークにしておけばよかったのでは…。
  • ラスベガスでは孫に変装したみょみょみょ星人がいるのだが、そもそも変装すらしていない自の姿でなりすましをしている。そしてじーさんはそれに騙されている。
  • じーさんのライバルキャラである校長の扱いがやけに酷い。敵の宇宙人にやられるのを皮切りに、催眠電波で操られ、トラックに轢かれ、最強さんに喰われ、その辺の子供にタコ殴りにされ、クマの群れにやられ、最終的にはラスベガスで殺される。でもその後平然と生き返る*6
    • さらにその後、校長を襲った犯人を当てる推理イベントが起こる。犯人を当てれば話が進展するのだが、それ以外の人を当てるとじーさんが勢いでその人を殴り殺し、殺人罪で現行犯逮捕されて即侵略阻止失敗となる。本作でミニゲーム以外で都市の命運が決まるのはこの場面だけである。また、ある人物を当てるとじーさんが返り討ちにあって死ぬ。勿論こちらも阻止失敗扱い。
      • なお、真犯人を当てた後、先の平然と生き帰った校長と共に最終決戦に入るが、1回目のミニゲームで負けるとやはり校長が殺される。
    • 北京のある民家ではドラクエみたいに壺を調べられるが、調べると何と中には校長が詰まってたことが発覚し、じーさんが驚愕するシーンがある。とにかくネタには事欠かないようである。
  • 敵の母艦に侵入する方法は「ポストの中に入って速達で配達される」こと。その数秒後当たり前のように敵船に侵入している。
    • ちなみにこの時出てくる仲間の多くは原作第1巻の嘘人物紹介に出ていたキャラクターである。唯一タコ船長だけはラスベガスにいるが。よく分からないが宇宙人を弱らせることに成功した小野寺さんと言い、名前だけ聞くとどう見ても悪役にしか感じられない暗黒大魔王など、色々とカオスである。
  • ラスボスが対戦前にじーさんに対し「我々の仲間になれば地球の半分をやる」という交渉を持ちかけてくる上にじーさん側にも選択肢が出る。何処かで見たようなネタだが果たして当時の子供達は元ネタがわかったのだろうか。
これらの唐突かつ理不尽なギャグの数々は氷山の一角に過ぎない。しつこいようだが、これもまた原作譲りなのである。

評価点

  • マルチエンド式。グッドエンド・バッドエンドに関らずどれも「じーさんらしい」な笑えるものが多い。
    • しかし隠しエンド(通称:小林エンド)は感涙物?…かと思いきや、やっぱり最後でひっくり返す。なお、この物語は原作者の曽山氏が実際に漫画化している。
  • じーさんの変身形態の奇抜なセンス。
    • 原作にも登場した姿の他、ゲームオリジナルも用意されている。どれも常人にはまず思いつかないものばかりで、なかなか面白い。
    • 変身形態によってミニゲームの難易度が変わるのも、面白みを増していると言える。
  • ストーリーと関係するところから全く関係ないところまで、あらゆる場所でギャグを絡めてくる。
    • 上に同じく原作のネタもあれば、本作オリジナルのものもある。
    • 侵略を阻止したか否か、日付、じーさんの姿などで起こるイベントや会話の内容が変わったりと、意外に細かい。

賛否両論点

  • ギャグのテイストが独特で人を選ぶ。
    • 前述の通り元々不条理な笑いを身上としている作品のため、ハマる人はハマるがそうでない人はとことん置いてけぼりにされてしまう。
      • 何の落ち度もなく一方的に殴られる孫やとばっちりを喰らう校長の姿は見る人によっては気の毒に見えるだけである(一応ギャグとして扱われているが)。ただしまたまたこれも原作譲りではある。
  • 隠しマップの存在意義が薄い。

問題点

  • エンディングの分岐条件がわかりにくい。
    • おそらくじーさんの変身と侵略阻止の可否が影響しているのだろうが…むしろ方法がわかっていれば隠しエンドの方が出すのがラク。
    • 加えてマルチエンディングなのにエンディングを見終わって、もう一度確認する「ギャラリー」のようなものがないため、いまいち集めてる感がない。
  • エンディングが8割方バッドエンド。
    • といっても基本ギャグ展開なのでいらつく人はあまりいないと思うが。そもそも原作の方も大抵の場合、登場人物が死亡することも珍しくないバッドエンドで終わるためある意味これも原作を再現しているといえる。むしろ、原作を知っている人からすれば最初からグッドエンドなど期待していない人の方が多いのではないだろうか。
    • 当然グッドエンドもあるのだが、こちらは良くも悪くも何の捻りもない、清々しい大団円エンドである。原作のノリや他のエンディングと比べるとむしろグッドエンドの方が浮いていると感じるかもしれないが、グッドエンドの無いゲームというのも芳しくないためこれはこれでアリとすべきではある。
+ グッドエンディングの詳細

ラスボスを倒した事を仲間に報告する → 一同で日本に帰る → 街の人々がじーさんを出迎え宇宙人を追い払ってくれた事に対し感謝を述べる → 住民から胴上げされるじーさんと孫の1枚絵が表示され終了

  • 基本的に難易度は低い…が「パリ」だけ異常に難しい
    • 理由は「リズムをとってプップップ~じゃっ!!」が強制プレイとなりミスると即座に防衛失敗となるため。
      • 上記の一戦が難しすぎるせいであまり指摘されないが、実はその後にもミニゲームが3回(内2回は負けると侵略)待っている。これは本作の中でも多い連戦回数であり、ただでさえ高い難易度を無駄に引き上げてしまっている*7
  • 「カイロ」も、征服阻止の為にプレイする必要のある「ジャンプジャンプで大冒険じゃっ!!」が強制スクロール面であり、難易度が高めである。
  • 最初にプレイする「東京」でも「ジャンプジャンプで大冒険じゃっ!!」をクリアしなければ征服を阻止できないが、中盤で「狭い足場で加速とジャンプを同時に入力しないと届かない」足場があり、元になったゲームに慣れていないと即死して阻止失敗になってしまう。
  • インターフェイスがこなれていない。
    • 特に会話スキップがないのが痛い。何度も繰り返してプレイするタイプのゲームなのにこれでは…。
    • セーブが町を出たときにしか出来ないのも問題。ある程度展開を進めたところでセーブして再開…といった事ができないので、一度負けてやり直す場合にまた最初からやり取りを見なければならなくなる。この仕様のせいで、上記の「パリ」が苦痛以外の何者でもなくなっている。

総評

このようなことから作者自ら「クソゲー」と暴露した希有なゲームだが、そもそも原作自体がこのような滅茶苦茶で出鱈目な作品であるため、原作通りのキャラゲーでありバカゲー。
しかしながら作り込みは良く結構遊べるゲーム。原作のファンなら買って損はないだろう。


その後のシリーズ展開

  • じーさんのライバルキャラである校長を主人公に差し替えた事実上のスピンオフ作品が発売。詳細は後述。

余談

  • コロコロの「発売中ゲームで欲しいゲームランキング」で3ヶ月間1位を保持する記録を達成した。
  • こんなゲームだが一応攻略本が存在する。その名も「絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~史上最強の土下座~ マジてきと~役立たず攻略ガイド」である。
    名前もさながら表紙の下に「ゲームの攻略には、あまり役立たない可能性が高いので、GBAを持っていない人も、安心してお買いもとめください。」などと書かれているなど、本編に劣らぬふざけた内容となっている。
    • 実際のところ攻略本の内容自体も、当ゲームの数多くのイベントや複数のエンディングにたどり着く条件、各種じーさんの変身条件など肝心の部分が補完しきれておらず、あまり役に立たない。
      • 公式攻略本でさえこの有様なので、当ゲームの攻略情報はインターネット上でも取り上げているサイトはなかなか少なく、後述の校長のスピンオフ作品を含めて未だに不確かな部分が多い。
  • 本作に登場する最強さん(原作世界における地上最強のおじさん)は一言も喋らない。本作が発売された時点では彼が喋るシーンが皆無であったためだが、のちに本編で普通に話せることが判明。このことを知った開発スタッフは「もっと早く喋らせてほしかった」と作者にこぼしたらしい。
  • 後に本編の単行本に載ったオマケ漫画で、作者が近所のゲームショップで本作が100円で投げ売られているのを見てショックを受けた、という話がある。
  • 変身形態の一部にはパロディが存在する。例えば…
    • 「勇者じーさん」は『ドラゴンクエスト3』の男主人公に似ている。
    • 「スーパーじーさん」はどう見てもアメコミのスーパーマン。
    • 「デュエルじーさん」は同誌の人気漫画『デュエル・マスターズ』の主人公「切札勝舞」のコスプレ(?)。
  • 別冊コロコロコミックでかつて連載されていた漫画『新世紀ゲーム王 巧』(おおせよしお作、単行本未発売)の最終話で本作が取り上げられ、隠しエンドの出現方法が公開された。作中で「ドライビングにはうんこじーさんだ!」と書かれたコマがあるが、うんこじーさんだとエンストが起こるのでむしろ逆効果である。
  • 後に同じキッズステーションが発売したゲーム『学園アリス ドキドキ☆不思議たいけん』に、この作品のミニゲームが一部流用されている。
  • エンディングの途中で作者の曽山一寿が登場しメッセージが表示されるのだが、表示スピードが速すぎてまともに読めない上にその内容がまたこっぴどい。流石に『てめェーだよ てめェー』や『なかじまかおる26才』に比べれば遥かにマシではあるが…*8
+ そのメッセージの内容。クリックで開閉

やあ!作者の曽山です。
ゲームクリアおめでとう!
ボクがスゴイがんばって作った
ゲームどうだった?

どれくらいがんぱったかというと
いそがしすぎてイライラしちゃう
ぐらいがんばったよ!

イライラしちゃうといえば
この前もタンスの角に
足ぶつけてよー。
アレ絶対向こうからぶつかって
きたよな、やってらんねえよ。
最近なんもいいことねー。

外にでてもコンビニと100円
ショップぐらいしか行くとこねーし
あとウチの近所のマンガ喫茶の
店員なんであんなにやる気ねえ
んだよ。
客商売なんだからもっと笑顔とか
作れよ。

あとオレの友達の友野君早く
2000円返せよ!
てゆーかなんで金もってねーのに
ファミレスくんだよ!
最初っから借りる気じゃねーか!

電車とかも1つの車両に
あんなに人乗るなよ!
せいぜい10人ぐらいでいいよ。

そもそもよくこんなバカな
マンガのゲームやる気になったな。
はっきりいって時間の無駄だよ!
ゴミひろいとかしてるほうが
よっぽど世の中のためになるよ。

だいたいさあ、
最近の子供ってのはさあ……

(曽山の顔に「完」の文字がぶつけられ、強制的に終わる)

  • 作者のメッセージに気を取られて気付きにくいが、よく見るとスタッフロールにも「バカつぼ」「マスエロ」などおかしな名前が入っている。密かにLRボタンで表示速度を変えることができるので、興味のある人はRボタンを押しっぱなしにして見てみよう。
  • 2021年12月27日にテレビ朝日系列で放送された『テレビゲーム総選挙』の放送中で原作者がTwitterで「本作が何位に来るか」というツイートがあった。ランクインはしなかったので101位という事にしたという。
    • このツイートに対して「このゲームは563位」という返信が来ていた。563位というのは原作の大長編に由来する。

絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~泣きの1回 絶対服従ばいおれんす校長 ワガハイが1番えらいんじゃい!!~

【ぜったいぜつめいでんぢゃらすじーさん なきのいっかい ぜったいふくじゅうばいおれんすこうちょう わがはいがいちばんえらいんじゃい】

ジャンル ギャグアクション・アドベンチャー
対応機種 ゲームボーイアドバンス
メディア 64MbitROMカートリッジ
発売元 キッズステーション
開発元 六面堂
発売日 2004年3月18日
定価 4,800円(税抜)
判定 バカゲー
ポイント まさかの校長が主役
意外にも作りは丁寧

ストーリー(校長)

じーさんが地球を危機から救ってから、たった3時間後…。
前回活躍できなかった校長が、自分も侵略から地球を救いたいと言い出した!
校長の泣きの1回を受け、じーさんも立ち上がる!
今度の敵はじーさん!?
大迷惑のみょみょみょ星人を率い、わがまま校長とじーさんが大激突!!
前回以上にパワーアップしたギャグ満載の校長編スタート!! (公式サイトより)

…オイ、ちょっと待て。


概要(校長)

なんともアレなストーリーから始まる『史上最強の土下座』のスピンオフ作品。今度の主役は原作で毎回ヒドイ目にあう校長。
作者曰く、「GBAで校長のゲームが出ると聞いたときは冗談だと思った」とのこと。
オープニングムービーでは偽のゲームタイトルが次々と表示されては爆破され、最後に正式なタイトルと校長が出てくるがそのままのノリで爆破される。主人公なのにこの扱い…。

今回の舞台は東京、シドニー、ハワイ、サバンナ、イースター島、+隠しマップ2つ(校長王国、アトランティス)。観光地だらけなのは校長のワガママ。
なお、基本システムは全て『史上最強の土下座』のものを使っており、内容だけが異なる。

  • 前作と同じく隠しマップが2つ存在する。前作は片方しか行けなかったが、今作は両方とも出現させる事が可能。
    • 校長王国は前周でグッドエンディングを観て、次周の6日目を迎えると行けるようになる。
      • 校長王国のある建物では、普通に入っても何も起きないが、横綱校長に変身していると、客席に多くのキャラが集まっており、特別なイベントが発生する。
    • アトランティスへ行く手順が大変。
      • 2日目のハワイである人物と会話すると貰える「やくそう」と「ぬののふく」を入手する → 4・5日目以降のイースター島で曽山に話しかけると動物が4頭登場し、彼らに話しかけるとミニゲームが発生(失敗しても再挑戦可) → 4つ全てクリアする事で、ようやく次の日にアトランティスへ行く事ができる。

ミニゲーム

  • 全12種類。流用よりは新作の方が多く、流用されているのは「ジャンプジャンプで大冒険じゃい!!」「真剣勝負じゃい!!」くらい。
+ 一覧
  • 逃げるんじゃい!!
    • ミサイルを避けながらゲーム終了まで逃げ続ける逃げゲー。ストーリーの中で最初にプレイすることになる。
    • Lボタンで左、Rボタンで右と校長を操作する。
    • 校長の姿によっては高速で走ることができ避けやすくなる。
  • 綱引きじゃい!!
    • LボタンとRボタンを使って孫が動いた方向に綱を引いていく。
    • 孫の動きに合わせていくと なぜか画面右からじーさんやゲベ、宇宙人などのキャラが転がったり、飛んできたりする。
    • 操作を間違えると綱が画面右側に移動し、何度も間違えると吹っ飛ばされてゲーム失敗となる。
  • ゴムパッチンじゃい!!
    • 十字キーを上下左右に連打してじーさんを指定されたノルマよりも多く吹き飛ばす。
    • グリグリが早すぎると校長自らが吹っ飛んで壁に突き刺さりゲーム失敗となる。
    • 校長の姿によっては変身した姿で直接ミニゲームに登場する。
  • まきとるんじゃい!!
    • トイレットペーパーを指定された数まで巻き取る。なお巻き取っているときに「おちんちん」という効果音が流れる。
    • 巻き取りが早すぎると校長の顔が赤くなり頂点に達すると紙がちぎれてゲーム失敗になる。
    • 校長の姿によっては高速で巻き取れたり、手がないので巻き取れなかったりする。
  • かわすのじゃい!!
    • 制限時間が0になるまでじーさんが飛ばしてくるうんこが孫に当たったり、下のトイレにはまったりしないように避けていくミニゲーム…なのだが、じーさんが飛ばすうんこの飛距離がかなり読み取りづらい。
    • その為、避け切れずに孫に直撃してゲーム失敗になりやすい。おそらく本ゲームの中で一番難しいと思われる。
    • 校長の姿によっては手がない為ゲームスタート前に孫がトイレにはまってゲーム失敗となる。
  • ばいおれんすウォーズ!!
    • リヤカーに乗せられた孫にトマトを投げつけて相手の陣地まで持っていくゲーム。
    • Aボタンでトマトを投げるという操作方法はいたってシンプルだが、CPUであるじーさんも高頻度でトマトを投げる為手強い。
    • 校長の姿によっては手がない為にトマトを投げることができない。特にシドニーではこのミニゲームに負けると即侵略されてしまう為、最早詰んだも同然。
  • ジャンプジャンプで大冒険じゃい!!
    • 前作の流用だが、ステージのデザインや登場する敵、パワーアップアイテムは全て一新されている。
    • 校長の姿によっては前作同様近接攻撃や遠距離攻撃が可能になる。
  • 競争じゃい!!
    • 前作「ドライブぶ~ぶ~じゃっ!!」に似てはいるものの、並走するUFOよりも先にゴールすることが勝利条件となっている。
    • ウンコをとるとスピードダウン、星をとるとスピードアップするのは前作と同様。
    • 校長の姿によってはアクセルがオートになる。
  • さがすのじゃい!!
    • 記憶力ゲーム。マップ上の12か所ある地点の中にじーさんが隠れるので、十字キーとAボタンを操作して探し当てる。
    • ちなみに、当たった時はじーさんの頭に刀が刺さる。
    • 校長の姿によってはブサイク仙人などのダミーが混ざってきたり*9探し当てた場所を間違えると最強さんが出現して捕食される。
  • 拾うのじゃい!!
    • 宇宙人に当たらないようにステージ上に落ちているコインを集めてクリアを目指すゲーム。
    • 宇宙人の動きがやや予測しづらい為、運が悪いと挟み撃ちにされてゲーム失敗になることもある。
    • 校長の姿によっては宇宙人を飛び越えられたり、空を飛んでいるので壁を無視して操作できたり、近接攻撃で宇宙人を倒せたりできる。
  • 潜るんじゃい!!
    • 前作「跳び箱で飛ぶんじゃっ!!」とよく似たシューティング式のミニゲームだが、前作と違って何も操作せずに放置すると校長が画面下に向かって下がっていくのが異なる。
    • 敵はじーさんを模した魚、ザリガニのような何か、宇宙人を模した魚。
    • UFO内では前作と同様みょみょみょ大王と戦うことになる。大王側の攻撃方法が体当たりだけなのは相変わらず。
    • 校長の姿によっては変身した姿が直接ミニゲームに登場したり、追加武装で発射可能な銃弾が増えたり、近接攻撃になったりする。
  • 真剣勝負じゃい!!
    • 前作と同じく『ポケモン』のオマージュであるバトルゲーム。BGMも流用。
    • テキストがカオス化。ダメージを受けると「縮んだ」「砕けた」だの「300キロぶっとんだ」だのと表示される。敗北した時のテキストも「頭が割れた、30点」「救急車で運ばれた」「枯れてしまった」だの馬鹿馬鹿しくも笑える。
    • 技の中には「山田くん」なるキャラクターを呼び出して座布団で攻撃するという某バラエティー番組のネタまで仕込まれている。

特徴・評価点(校長)

  • スピンオフにもかかわらず、テキスト、ストーリーは全面的に書き直されており、前作からの使い回しがほぼない。
    • マップも東京と宇宙船内以外は全て新規。流用マップについても住人が全く異なる。
      • イベントも原作再現よりは新規イベントが中心。ノリはいつものじーさんなので安心して笑える。
  • ミニゲームは流用よりは新作の方が多い。
    • 前作の「リズムをとってプップップ~じゃっ!!」の様な鬼畜難易度のミニゲームはない。
      • 強いて言えば「綱引きじゃい!」がシステム的にはやや近いが、同時に押すボタンが一つだけでミス許容回数も多いなど難易度は雲泥の差。
    • 余談だが、BGMはクラシックアレンジが中心であり、使い回しが多い。
  • オマケ要素もなかなか豊富。
    • とある条件を満たすとあの迷曲「おちんちんのうた」がカラオケモードで聴けるという誰得な追加要素が手に入る。もう…何と言っていいのやら…。
      • アニメ版では自主規制のためか全く違う歌に差し替えられていたのでこれは貴重である。
+ これがその「おちんちんのうた」

問題点(校長)

  • 一部の校長が通常プレイでは入手不可。
    • 片方は『史上最強の土下座』との通信なので、まだ入手しやすいが、もう一つはイベント限定。現在は入手手段が存在しない。
  • ストーリー面での練り込みがやや甘い。
    • 前作では「催眠音波発生装置で洗脳してやる! → オナラの音で打ち消せ! → リズムをとってプップップ~じゃっ!!」や「野菜型爆弾で攻撃だ!→所詮野菜だ、食っちまえ! → パズるんじゃっ!!」など頭がおかしいなりにちゃんとしたストーリーになっていたが、今作ではなぜその状況でそのミニゲームなのか、という状況が多くなっている。
      • またゲーム自体も孫が巻き添えを食らっているものが多いのだがその辺の説明は一切なし。特に「ばいおれんすウォーズ!!」と「かわすのじゃい!!」はシチュエーション自体が意味不明なレベルである。
  • 前作に引き続きやたら多いバッドエンド。
    • そもそもが校長のワガママから始まった物語であるため、自業自得と言えばその通りではあるのだが…
    • 中には校長が消滅(死亡)してしまうエンドも存在する。原作の1シーンをなぞったそれほど珍しくない展開だが、原作と異なりギャグによるフォローが無いためやや後味が悪い。

総評(校長)

バカゲーなりにちゃんとスピンオフしている意外な佳作。
前作とはまた違った面白さがあるので、両方プレイしてもいいだろう。


余談(校長)

  • 前作の記録を超える開始後1分以内にエンディングという偉業を達成可能。
    • こちらがその動画である。クリアタイムはなんと44秒45である。前作の半分以下である。もう、ギガゾンビもビックリというレベルではない。
      • ちなみに、エンディングのBGMは低音だがあの「蛍の光」の、フルverである。
      • 上記のタイムはクリアまでの時間だが、エンディングを入れても上記の動画は1分50秒しかない。
  • 本作には変身として「女王様校長」が登場するが、見た目は同じ女王様でもSM女王となっている。大丈夫か…?
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  • 六面堂
  • 絶体絶命でんぢゃらすじーさん

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最終更新:2024年01月13日 02:52

*1 二度のリニューアルを経て、現在は『なんと!でんぢゃらすじーさん』として連載中。

*2 ただし、シナリオでこれをクリアしないと負ける場面はない。

*3 1ミスでクリア失敗の一例として、『beatmania IIDX』の「HAZARDモード」や、太鼓の達人の「かんぺき」オプションなどが存在するが、それらと同等のものを本作の対象であろう層にクリアできるかというと…。

*4 極端に少ないコマンド入力で大ダメージ、一撃必殺、自爆技など。

*5 余談だが、まる子は山本リンダのファンという設定が存在する(それを意識してかアニメの後半へ続くアイキャッチシーンでまる子が「狙い撃ち」のイントロを歌うシーンがあった)がそれと関係しているかは不明である。

*6 一応、原作でも広場でじーさんが呼び出した新幹線(0系)に撥ねられて即死したり、道を散歩していたら突如ゲベにゼロ戦の機銃で撃たれたり(もちろん明確な理由などは一切無い)していたのでこれも原作通りのノリではある。

*7 一応、北京は事実上パリよりも多くミニゲームをする事になるのだが、そちらは3回までなら負けても大丈夫なので、ワンミスで終了となるパリとの難易度は雲泥の差。また、シナリオの進行上「おうさまじーさん」に成るのが容易なので、その場合ミニゲームの難易度は大きく下がる。

*8 尤も、原作でもマンガや単行本のおまけページなどで作者自身の日常での切ない(が、笑える)実体験や、このマンガに対する苦情、スタッフに対する文句などを自虐ネタにしているので、これも「原作(ry」ではある。

*9 ブサイク仙人などを刺すとゲームを続けられる。