宇宙大作戦チョコベーダー コンタクティー
【うちゅうだいさくせんちょこべーだー こんたくてぃー】
ジャンル
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ミニゲーム集
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対応機種
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アーケード(SYSTEM10)
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販売・開発元
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ナムコ
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稼動開始日
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2002年
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プレイ人数
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1~2人(同時プレイ)
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判定
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バカゲー
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ポイント
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宇宙人の目撃情報をゲーム化
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概要
はてしなく広がる大宇宙、無数の星が輝くこの夜空を、ひとは美しいという。
だが彼らは知らないのだ、あれらの星々にまじって、あやしく光る眼がわれらの地球をじっとみていることを…
地球外知的生命体、宇宙人。
世界各地から寄せられた目撃情報が…、
待望のミニゲーム化!
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宇宙大作戦チョコベーダーは、トミーが販売していたチョコエッグの亜種シリーズ。
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チョコの中に宇宙人またはそれに関連したフィギュアが入っている。
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チョコベーダーはアニメ化の他、GBA、ウェブブラウザゲームもあり、GBAと本作はブラウザゲームと連動している。
システム
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本作は概要にあるとおりミニゲーム集で、任意で選択できるミニゲームをプレイし、スコアを競う。
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一人プレイではミニゲームを4種類、二人同時プレイでは対戦形式になり、対戦専用ミニゲームが追加されて5種類を競う。
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ミニゲームはタイミング/連打系/思考系/テクニカル/2人専用に分かれており、一人プレイ時はタイミング/連打/思考/テクニカルのみ遊ぶ事が出来る。
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プレイするミニゲームを全て達成率100%でクリアするとボーナスステージが登場する。ボーナスステージをクリアすると宇宙人認定され、警告を受ける。
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二人同時プレイ時でもボーナスステージは発生する。対戦になるとステージが増える上、最終ステージは完封しなければボーナスステージは発生しないため、難易度は非常に高い。
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各ミニゲームの達成率は普段は100%が最大だが、ボーナスステージをクリアすると上限が解除され100%を超えるようになる。
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ゲーム終了時、ブラウザゲームで使えるアクセスコードが表示される。
バカ要素
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「宇宙人目撃情報をミニゲームにしよう」という意図がよくわからないが、そのコンセプトの時点で大分バカゲーと言える。
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各種ミニゲーム開始前に、ノーマン・ロックウェルのような色使いで描かれたリアルな宇宙人のイラストと、目撃談がご丁寧に紹介される。
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その後のミニゲームの内容は目撃例とマッチせず、かなり強引なゲーム内容になっている。
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宇宙人である必要性が全く無いミニゲームも。
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各種ミニゲームのタイトルと内容一例
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水玉模様の恐怖
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突如民家に現れたという、水玉模様の羽を持った小人の目撃談。紅茶を勧めても怪しい光線で家主の老婆をしびれさせたらしい。
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ジャンプパワーを溜めてどこまでも飛んでいこう!
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上下に動くゲージでタイミングよくボタンを押し、高いジャンプをするエネルギーを溜める。
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地球に堕ちてきた男
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落下した宇宙船から回収された宇宙人だが、解剖する前にうわごとをつぶやいて死んでしまったという目撃談。おそらく最も有名な、人間に捕獲された宇宙人の写真の元ネタ。
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グルグル回って、人間を驚かせろ!
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レバーを回転させて、まるで縄跳びの縄のように縦に高速回転するミニゲーム。制限時間内に多く回転することが目的。回転速度が速くなると、手を掴んでいる人間が驚きの表情を浮かべる。
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アメーバ生物、人をさらう
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アメーバ状の生物が人を連れ去り、行方不明になった事件。行方不明になった人は、パリの各地でその後数週間奇妙な行動をとる姿が目撃された。
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福笑いに挑戦し、変身の難しさを体験しよう
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画面下部で左右に動く宇宙人。ボタン入力で停止し、人間の顔のパーツを発射。ボタンを押して停止しモンタージュを作る。
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地球生物捕獲計画
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犬を捕まえようとした変な頭の宇宙人が、犬に吠え立てられUFOで逃げ去った目撃談。
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UFOを操作して地球生物を捕獲せよ!
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ボタン連打して地面にいる牛を吸引し、キャトルミューティレーションするミニゲーム。レバー入力でUFOを左右に移動させ、牧場の牛を全て拉致する事が目的。
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フラットウッズの怪物
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子供達が目撃した宇宙人。UFOから現れると怪しげな光と臭いを放ち、子供達を追い払った。
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街中に異臭を撒き散らし人間を退散させろ!
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連打して臭気パワーを上昇。その後、レバーを回転させて臭いを撒き散らして人間を避難させる。逃げる人間は様々な悲鳴をあげ、その数は4桁に到達する。
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宇宙獣と黒衣の男たち
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黒い謎の獣に牛を襲われた目撃談を元にしている。黒い獣に牛を食われた後、黒衣の男達が牛の代金を支払っていったらしい。
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牛を食べる練習をしろ!
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ボタン連打で牛の模造品を食べる。進行状況が一目でわかるよう、今現在牛のどこの部位を食べているかが一目でわかるようになっている。
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評価点
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ミニゲーム一つ一つの出来は悪くない。
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対戦は勿論のこと、ボーナスステージの存在等で一人プレイでのやり込みにも十分に耐えられる作り。
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基本的にミニゲームに失敗してゲームオーバーといった概念はなく、規制のステージ分は必ずプレイ可能。
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成績を気にすることなくプレイできるという点では一般人に優しいゲームといえる。
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唯一の例外がボーナスステージでミスするとその時点で終了となるが、あくまでやり込みプレイヤー向けのおまけ要素なので妥当な設定である。
問題点
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1クレジット100円、ミニゲーム4回(対戦の場合は5回)という設定は1コインで長々とプレイできるようなゲーマーにとっては少々割高に感じるかもしれない。
総評
「宇宙人の目撃情報のゲーム化」という謎のコンセプトで作られている本作だが、ゲーム内容自体は意外としっかり作られており、普通に遊べる作品である。
遊べる環境の少なさがネックだが、運よく見かけたらコインを入れて独特のノリを味わってみるのもいいだろう。
余談
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稼働当時の時点で基板の出回りがあまり良いとはいえず、移植もされていないため、遊べる環境に恵まれてるとはいいがたい。
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非常にマイナーな本作だったが、某所で行われたゲーム大会で競技タイトルに採用された事により、その知名度を爆発的に伸ばしたという特殊な経緯がある。
最終更新:2023年02月08日 10:13