牧場物語 ふたごの村

【ぼくじょうものがたり ふたごのむら】

ジャンル ほのぼの生活ゲーム
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 マーベラスエンターテイメント
(現: マーベラスAQL)
開発元 トーセ
発売日 2010年7月8日
定価 5040円
牧場物語シリーズリンク


概要

牧場でのんびりと農業や酪農を楽しみながら恋愛をする、『牧場物語』シリーズの第25作目。今作では、牧畜が盛んで洋風な雰囲気の「ブルーベル村」と、農業が盛んで和風・オリエンタルな雰囲気の「このはな村」の二つの村が舞台となり、主人公はどちらかの村に住み牧場を経営することになる。

ストーリー

「どこに住もうかな?」 牧場経営を夢見る主人公は、足取りも軽く、この地域へとやってきました。 動物がたくさん住んでいる自然豊かなその山の 左右のふもとには2つの村があり、 ひとつはどうぶつがたくさんいる村、 もうひとつはいろんな作物がたくさん育っている村があるところでした。
「どっちの村がいいかな?」 そう考えて歩いていると、山頂の道の真ん中で2人の住人が 大きな声でケンカをしています。 1人は長いコートと帽子をかぶった老紳士。 もう1人は赤い布地に細かいししゅうのある服を着た女性で どちらも異なる土地の住人のようです。
主人公はケンカの間に割って入って2人をとめようとします。 そして、とりあえず自分たちがここへ来たいきさつを伝え いい土地がないか聞くと、2人の村長は「自分の村に来い!」と お互いの村へ主人公を連れていきます。
村を案内されるその間もケンカしっぱなしの2人でしたが、 村の住人達は「いつもの事」と見てみぬふり。 「大昔は村同士仲がよかったのにな・・・。」 どうやら何か訳ありの様子。 主人公は自分に出来る事を探しながら、いつかは そんな村同士の関係を昔のような仲のいい関係にもどすことを 夢みるのでした。(wikipediaより)

特徴

  • ふたつの村を選択できる
    • 概要で挙げたように、主人公はふたつの村のどちらかに移住し、牧場生活を営むことになる。
    • 「ブルーベル村」では酪農が盛んなだけあり、畜舎のサイズが大きく、たくさんの牧畜を飼えるものの、耕すことのできる畑の範囲は狭い。
    • 一方「このはな村」では正反対で、畜舎はあるもののあまり数を飼えない代わりに、畑の面積が広く、農業に適した土地になっている。
    • なお、ふたつの村は自由に行き来することができ、引越しも可能な上、条件を満たすともうひとつの牧場も使用できるようになる。
  • 「おつかい」システム
    • いわゆる「クエスト」であり、住人から毎日様々な依頼が掲示される。主人公は好きな依頼を受け、期限までに指定されたアイテムを届けることができると、お礼のアイテムがもらえる。毎日の牧場生活に目的要素を足すことができ、ダレにくくなった。
  • 新しい動物の登場
    • 家畜としてアルパカ、ペットとしてフクロウが飼えるようになった。
    • アルパカは羊とほぼ同様。フクロウは、ふたつの村の真ん中である山頂から、どちらかの村へワープ移動してくれる役割を持っている。

評価点

  • 畝(うね)が登場
    • 今までの牧場物語では、畑に水をやる範囲はジョウロの性能に左右された。今作では、耕す際に畝を作ることができる。畝で畑を繋げると、その範囲内に一度で全て水をやることができ、水やりの効率がアップした。
    • 関連して、水やりが1日に2度行えるようになった。12時間経過すると土が乾く為、再度水をやることにより、成長速度がアップする。
  • 商品を加工できる
    • 野菜をつけものに加工、ミルクをヨーグルトに加工、羊毛を毛玉に加工するなど、収穫物の活用方法が増えた。
    • ただし、それらの施設を使用出来るようになるには条件があり、すぐにできる訳ではないのが難点でもある。
      • ちなみに、加工、及び上記の2度の水やりは、前作「風のバザール」から存在する。
  • ペットが便利
    • 今までのシリーズではコロボックルに手伝ってもらっていたような、家畜の世話はペットがしてくれるようになった。
    • 朝になると家畜を放牧してくれ、夜になると畜舎に戻してくれる。雨の日は行わない。
    • また、「馬車」を引いて馬に乗ることもできるようになった。馬車はいわゆる「倉庫」にあたり、それぞれ容量や品質保持能力が異なる。
  • 山遊びが楽しい
    • シリーズでもおなじみの山だが、今作はマップがかなり広い。
    • いくつかの遊びの要素がある他、虫や魚、キノコや野草など様々なアイテムを収集できる。
    • また、野生動物も住んでいて、仲良くなることも可能。
    • 四季の移ろいと共に景色を変えていく山のグラフィックは美麗。
  • BGMは良好
    • 季節ごとのBGMや各村ごとのBGMは雰囲気も良く、クオリティが高い。
  • デートができる
    • 結婚候補達とデートイベントができるようになった。キャラごとにできる曜日・時間が決まっていて、条件が合うと、キャラを誘って出かけることができる。行先にもキャラの好みがあり、それぞれ好感度が増減する。
    • ただし、イベント自体が一言二言程度の会話で終わってしまう淡白な点は難点。
  • バグらしいバグが存在しない
    • 一時期、牧場物語シリーズを乱発していた頃は、どの作品にも大きめなバグが存在していた。しかし本作発売の頃は、一本の作品を丁寧に完成させる事にシフトしており、通常プレイしていてバグに遭遇することは少ない。
    • ただし皆無という訳ではなく、アイテムが消失してしまうバグが本作にも存在している為、発生条件を事前に確認しておくことを推奨する。
    • ただ、このアイテム消失バグは不要アイテムを削除するような使用方法もでき、他にもアイテムを増殖させることができるバグもあるなど、有用な面も多少はある。

問題点

  • 料理対決
    • メインシナリオを進行する為には、毎週の料理大会に参加することが必要になる。観戦か参加を選ぶことができ、参加し勝利すると村同士の好感度が上昇し、一定値を超えるとシナリオ進行フラグが立つ。
    • 問題は、毎週同じ料理対決をする事になる点。お題目のジャンルが違う程度で、やることは料理を作って持っていくだけ。品質が高いほど有利になるが、3人のチーム戦な為、結局は他のメンバーによる部分も大きく、勝利は確定されない。
  • Lボタンダッシュの仕様
    • 移動の際、ダッシュはLボタンを押し続ける必要がある。押しにくく、指が疲れる上、Lボタンの不良も懸念される。
  • スローライフの強制
    • メインシナリオである、「ふたつの村の対立の解決」は、毎週のイベントである料理対決を行うことで進行する。
    • ある程度料理対決をこなすと、イベントが次の段階に進行するのだが、進行させる為には「毎月1日に掲示される、特別なおつかい」を受注しクリアする必要がある。
    • どんなに急いで効率的にプレイしても、このおつかいを受注しクリアしないとシナリオが進行しない。
    • その他、家や牧場の増改築、道具の改造等、生活の幅を広げる要素も、この「毎月1日のおつかい」にて掲示される上、目的のおつかいが出てこない月もある。条件の厳しくクリアできないおつかいが出てきてしまい、欲しかったおつかいが出て来なかった場合、1ヶ月を待つ必要があり、非常に冗長。
    • ユーザーペースの進行スピードに制限が課せられているため、「強制的スローライフ」になってしまっている。
    • また、本作は「実時間1秒=ゲーム内時間1分」であり、メニュー等でも基本的に時間は止まらない為、ゲーム内での12時間が実時間の12分程度に相当する。
  • お店の定休日が多い
    • 通常の場合でも週に2~3回の定休日がある上、イベントの日はお店が開いていない。
    • 更に「午前・午後の両方とも雨が降る日」も定休日になってしまう。
  • 村の間の移動が手間
    • 山のマップが広いことが裏目に出ていて、ふたつの村を移動する場合、すぐに移動することができない。
    • ショートカット要素が解禁されるのはクリア後であり、フクロウを使用する際でも、山を半分は移動する必要がある。
  • 会話パターンが多くはない
    • 場所場所によって違うセリフを言うので最初は結構なセリフ量と思うかもしれないが、種類は少ないため、プレイしていると似たようなセリフを聞くことが多くなる。
    • シリーズ大半においては共通する問題点だが、一応前作よりは増えているものの、完全に改善されてはいない。
  • 「鮮度」と「品質」
    • 食料アイテムは「鮮度」と「品質」、その他アイテムには「品質」のみが存在する。品質は0.5~5.0までの10段階ある上、食料品は日に日に鮮度が減少していく。
    • これらが異なると、スタックされるアイテム枠も別になってしまうため、倉庫の中を同じアイテムが複数枠取ってしまうことが多々ある。
    • 次回作では、平均の値になる代わりにアイテムをまとめることができるようになり、一応の改善はされた。

賛否両論点

  • ライバルイベントの消滅
    • 今までのシリーズでは、ヒロインがライバルと結婚してしまうイベントが存在した。
    • しかし本作では、主人公が結婚する以外、他のキャラは進行上誰も結婚しない。
  • キャラクターデザイン
    • 前作「風のバザール」がかなりのデフォルメ系な絵柄だったのに対し、本作では頭身が上がり、リアルな体型に近づいた。
    • 本シリーズでは大抵デフォルメ系のデザインだった事に対し、頭身が高いキャラを苦手に思う人もいる。
    • なお、次回作「はじまりの大地」においてもリアル系のデザインである。
    • 本作のキャラクターデザインについては『つながる新天地』のインタビューでプロデューサーのはしもと氏が言及しており、「それまでは子供ウケを狙ってデフォルメの絵柄にしていたが、逆に子供からは『絵が子供っぽい』と言われ不評だったから」と説明している。

総評

雰囲気こそ良いものの、非常にプレイに時間がかかる仕様が多いため、ガツガツとゲームを進行させたいユーザーには不向きである。 ゲーム側での進行制限を気にせず、ゆったりとしたペースで遊び続けることができるか、になるが、すると今度は単調さを感じる場合があり、一概にオススメはしにくい作品である。 毎日少しずつ、ゲームの世界観を満喫しつつ進行できれば、十分に楽しむことができるだろう。