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#contents(fromhere)

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初稿投稿日: yyyy/mm/dd 追記修正歓迎
//#areaedit
*タイトル
【読み】
|ジャンル||~|
|対応機種||~|
|発売元||~|
|開発元||~|
|発売日| 年 月 日|~|
|定価|, 円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|レーティング|CERO: ()|~|
|廉価版| : 年 月 日/, 円|~|
|配信| : 年 月 日/ |~|
|備考| |~|
|判定| |~|
|ポイント| |~|
//#contents(fromhere)
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**概要
**評価点
**賛否両論点

**総評
**余談
//#areaedit(end)

一般的な編集の練習などは「サンドボックス」へどうぞ。



初稿投稿日: 2024/3/8 追記修正歓迎

桃太郎電鉄7

【ももたろうでんてつせぶん】

ジャンル ボードゲーム
対応機種 プレイステーション
発売元 ハドソン
開発元 ハドソン
発売日 1997年12月23日
定価 5,800円(税別)
プレイ人数 1~4人
廉価版 PlayStation the Best for Family:2000年2月24日/2,800円
PS one Books:2003年3月27日/1,800円
判定
ポイント 凶悪なギーガボンビーの登場
分類化で便利になったカード
「さくま」初登場
桃太郎シリーズ

概要

ハードをプレイステーションに移した、桃太郎電鉄(桃太郎)シリーズの一つ。
タイトルの『7』は、初代『桃太郎電鉄』から数えて7作品目ということでつけられており、ゲーム内でのみ「ギーガボンビー誕生の巻」というサブタイトルが付けられている。

新要素・変更点

  • ゲストボンビー『ギーガボンビー』
    • 『キングボンビーの体内に巣くう凶悪な宇宙生物』という設定で、キングボンビーが悪事(ボンビラス星に連れていく以外)を働くたびに頭上の10の数字が1つずつ減っていき、0になることで出現する。
      • 出現直後にお金・カードを全て食べつくしてしまい、各プレイヤーの独占している都市を1つを消し去ってから姿を消す。以後、誰かが目的地に着くまでは貧乏神が出現しないようになる。
    • プレイヤーの内の誰か1人がマップ内のどこかにある「ハサン仙人」の住むマスに止まればカウントダウンをリセットできる。
      • ただし、リセット直後に悪行を行ってくるため、カウント1回分はマイナスとなる。
    • ちなみにギーガボンビーは桃太郎電鉄シリーズのゲストボンビーの元祖的存在*1であり、桃鉄シリーズの数多くのボンビーの中でも数少ないキングボンビーの上位存在として描かれているボンビーでもある*2
  • カードの分類化
    • 今まで同じ手持ちにまとまっていたカードが「進行系」「便利系」の2つに分かれるようになり、カードを各5枚ずつ最大10枚持てるようになった。
      • 「進行系」は「急行カード」や「リニアカード」など、サイコロ・移動数を増やすものが該当し、それ以外は全て「便利系」に入る。
      • 「ダビングカード」「ウイルスカード」はどちらかにランダムに入り、入った方にしか効果を発揮しない。
    • この仕様は後発の作品で便利系枠の増加などが行われつつ継続されることになり、『2017』まではスタンダートの仕様となった。
  • 従来のえんまを超える強さのCPUとして、さくらあきらをモデルにした「さくま」が初登場。
    • 運要素に強く、並のプレイヤーだと苦戦する強さとなっている。「えんま」でも物足りなかったプレイヤーも安心。
    • 本作以降も登場し、作中最強のCPUの座を維持している。
  • モモトラマンカードの仕様変更
    • モモスラ退治役の「金太郎」がBPSニュースのリポート役に回されたため、怪獣退治は一律、モモトラマンカードで対応するようになった。
    • モモトラマンを出動させるには予め使用してスタンバイ状態にする必要がある。
      • これ自体はSFC版『DX』時点での仕様変更で、勝てばスタンバイ状態が継続するが、怪獣退治に失敗するとスタンバイ状態が消滅する。
  • スリの銀二の被害を防ぐ「パトカード」が廃止され、「損害保険カード」で保険金が下りる形に変更になった。
    • 流石に同額の損害保険が降りるのはおかしいと思ったのか、後の作品では「パトカード」が復活している。
  • 借金を背負った時のBGMが「泣きおとしのバラード」に変更になった。
    • 元々『III』で使われていた曲。以後のシリーズでもこの曲が使われ続けることとなり、お馴染みのBGMとして定着した。

評価点

  • ハードを移したことによる表現力の変化
    • オープニングや月ごとの切り替えイラストがアニメーションするようになった。
    • 恒例となっている女湯の1枚絵のクオリティもアップしている。
    • 貧乏神が変身するシーンでもアニメーション演出が導入され、CGで描かれた貧乏神の顔がモーフィングでグニグニと変化しながら変身形態が決まるようになった。
      • キングボンビーと思わせてミニボンビーに、あるいはその逆、という風にフェイントもかけてくるようになった。
    • キングボンビーとメカボンビー達の対決も演出面がパワーアップし、派手な効果音や演出が付くようになった。
      • 演出は長くなったものの、腕で気力を溜めて放つキングボンビーの「ボンビーム」、体を半回転して撃ち出すメカボンビーRXの「ヒップバズーカ」など見てて楽しいものとなった。
  • カードが2種類に分類されたことにより、カードの管理しやすくなった。
    • 今まではすべて同じ手持ちでまとめられていたため、温存していたカードを捨てる、ということがなくなった。
    • 「ウイルスカード」も入ってきた方にしか被害を及ばないので、急行系に入り込み、便利系が無事だったということも。
      • ただし「ダビングカード」も入ったほうにしかダビングができないため、狙ったところに入らなかったこともある。

問題点

  • ギーガボンビーの被害が防ぎ辛い
    • キングボンビーは変身してから元に戻るまでに数回は悪行を行うのが常であるためカウントダウンの進行が早く、うかうかしているとあっという間にリミットが来てしまう。
      • カウントをリセットしてくれる上述のハサン仙人はマップ上の特定のマスにいるのだが、たったの一ヶ所でしか会えない上に、位置的にたどり着きにくい場所にある。
      • また、会えるマスの正確な位置についてはゲーム内ではヒントがもらえず、説明書掲載のヒント画像を見なければならないのだがヒントとはいえわかり辛い。
    • 更にギーガボンビーの悪行自体は変身した時点で強制的に行われる上に悪行全体を防ぐ手立ては存在しないため、「物件はあえて独占しない」「貴重なカードは惜しまず使う」「現金はできるだけバンバン使っておく」などの受け身な対策しか取れない。
      • 「ゴッドカード」があれば現金の被害だけは軽減できる*3が、入手法が限られる、売値が高額であるため気軽には買えない。
    • 損害系カードや借金も一律消滅するため逆転要素の一環として作用しているが、短いスパンで毎回のようにリセットされてしまうので興が削がれるという意見もある。
  • ディスクメディアになったことの弊害
    • 月の切り替え時にロードが発生するため、前作までよりテンポが悪くなった。
      • マップBGMもこの月の切り替え時のロードの際に最初から戻ってしまう。
    • ロードが頻繁にかかる影響もあり、毎月セーブが廃止され、年ごとのセーブのみとなってしまった。これについてはゲーム中の説明でも「ディスクアクセスに時間がかかるために毎月セーブを廃止した」と説明される。
      • とはいえ、この毎年のオートセーブは後のシリーズでもシステム化されていたりする。
  • 「女湯カード」の存在
    • 本作の新しいカードとして「女湯カード」が登場し、使用すると女湯が見れるかも…とされている。
    • が、そんなことはなく、何度使用しても女湯がのぞけないというハズレカードとなっている。
      • この「女湯カード」は20億(ダイヤ改正後は40億)と、当時のシリーズとしては高額のカードとなっており、実際に使用して泣きを見るプレイヤーも多かった。

総評

『HAPPY』で終わる所だった、前作から新要素が追加されシリーズ継続に繋がった作品である。
カードの分類や「さくま」の登場など、本作で登場してスタンダートとなった要素もあるため、今後のシリーズの基礎を作り上げた。

今と比べると不便な部分が多いものの、今後のシリーズ展開を作り上げていた一作である。

余談

  • 本作をベースとしてGBに移植した『桃太郎電鉄jr. ~全国ラーメンめぐりの巻~』が発売されている。
    • こちらではサブタイトル通り、ラーメンで有名な地域を回るゲームモードが追加されている。
    • また、携帯機かつロムカセットになったため、毎月セーブが復活している。その代わり、月替わりのイラストのアニメーションが廃止され、女湯が1種類のみに削減された。
  • 今作で初登場したギーガボンビーも『桃太郎電鉄15 五大ボンビー登場!の巻』で再登場することとなる。
    • こちらでもキングの上位存在を維持しているが、最後に行う悪事が変更されている。
  • 長らくはキングボンビーの上位存在を維持していたギーガボンビーだが、『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』でデストロイ号が登場したことにより唯一ではなくなった。
    • キングボンビーから変化するパターンとしてはギーガボンビーが唯一である。

初稿投稿日: 2024/3/8 追記修正歓迎

桃太郎電鉄ワールド~地球は希望でまわってる!~

【ももたろうでんてつわーるど~ちきゅうはきぼうでまわってる!~】

ジャンル ボードゲーム
対応機種 Nintendo Switch
発売元 コナミデジタルエンタテインメント
開発元 ロケットスタジオ
発売日 2023年11月16日
定価 6,930円
プレイ人数 1~4人
判定
ポイント 舞台は『WORLD』以来の世界単位
ベースは『令和』
日本ではないということが良くも悪くも特徴
桃太郎シリーズ

概要

桃太郎電鉄シリーズ』の第24弾であり、前作『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』(以下『前作』)以来3年ぶりの新作。
『前作』とは異なり舞台は地球全体であり、シリーズとしてみるならばDS版『桃太郎電鉄WORLD』以来、据え置きゲーム機に限定するならば『桃太郎電鉄USA』以来となる。

2023年2月9日の「Nintendo Direct 2023.2.9」で開発が発表された。
本作では舞台を地球単位としているためか、マップが平面ではなく球体を意識したものになっているのが特徴的である。

新要素・変更点

本作はシリーズ作品であるため、基本的なルールは省略し、『前作』からの新要素・変更点を解説する。

舞台が世界規模になった

  • 『前作』をはじめとした本シリーズの基本的な舞台は日本列島であるが、本作では舞台が地球全体に拡張された。
    • 1国につき1駅しか物件駅がないケースも存在するものの、主要な国についてはほぼ網羅されている。
    • マップが広くなっているため、空路が増えている。
      • 明らかに空路の移動を妨害するカードも追加されており、空路を活かすことがポイントとなる。
    • 『WORLD』では本体スペックの問題もあってメルカトル図法での擬似的な再現だった世界地図が、球体マップとなり現実世界をほぼ完全再現。スケール感も現実世界とほぼ一致している。
      • 航路や空路は一気に進める距離が増えていたり、いわゆる過疎地は便利系マスが多かったりといった工夫がされている。
      • 北極点付近は環状交差点方式を採用することで進行方向の混乱を避けている。

新しい特殊ボンビー

  • 本作では「世界旅行ボンビー」と「ばらまきボンビー」の2種類が特殊ボンビーとして登場する。
    • 「世界旅行ボンビー」は取り憑かれたプレイヤーの手番終了時にランダムな物件駅まで移動し、移動マスに応じた金額を旅費として奪ってくる。
      • 移動先として目的地周辺が選ばれることもあるので運が良ければ優位に立てることもあるが、毎ターンランダムで移動することになるため、運の要素は強め。
      • 『2010』に登場したエアプレンボンビーと似たような能力だが、こちらはダッシュする方向で移動先の判別が可能、移動先に到着してもさらに別の場所に移動することがある(その移動した分も合わせてお金が取られる)という違いがある。宇宙では動けないのは同じ。
      • お金しか被害をもたらさないが、ランダム要素が強いためカードがあるかどうかで脅威も大きく変わる。
    • 「ばらまきボンビー」は取り憑かれたプレイヤーのお金やカード、物件をいくつか周囲のマスにばらまく効果を持つ。
      • ばらまかれたお金などは次にそのマスに到達(通過でも可)したプレイヤーが取得できるが、誰も取得しないまま一定ターン経過すると消滅する。
      • ばらまかれたお金などを狙いに近づいてきたプレイヤーにボンビーをなすりつけるかどうかという駆け引きが生まれる。
      • 余談だが、エンジェルカードでミカエルが降臨した場合は元の貧乏神に戻してくれる仕様がある。
  • 前作で登場した「キングボンビーJr.(ポコン)」と「デストロイ号」については続投してしまった
    • もっとも、前作で不評も多かった「デストロイ号」については以下の点が変更されており、他のプレイヤーにも被害をもたらすのは変わらないものの、取り憑かれたプレイヤーに不利となる仕様となっている。
      • 『前作』では周囲の物件をなるべく多く破壊するように移動したが、本作では取り憑かれたプレイヤーの保有する最高額物件の方向へ移動しようとする。
      • 『前作』では一度出現した後の再出現間隔は最短5年だったが、本作では12年となっており出現頻度が減少している。
      • 32年目以降は登場しないのは『前作』同様だが、結果的に4回までは出現できた『前作』に対し、本作では最大でも2回しか出現しなくなっている。

歴代ヒーローとお祭り精霊

  • 旧作同様歴代ヒーローが登場する。
    • 当然と言えば当然だが、登場する歴代ヒーローについても世界の偉人となっている。
  • また旧作の「名産怪物」については「お祭り精霊」として登場する。
    • 大抵のお祭り精霊は周辺物件に利益か被害のいずれかをもたらすものだが、中には四択クイズを出してきて、正解するとご褒美がもらえるが、不正解だとデビル系カードを押しつけられるタイプのものも。
      • 日本のお祭り精霊はあの「ナマハーゲン」、しかも今作では「ナマハーゲンカード」が追加され、いつでも呼べるようになってしまった。

大型イベントの導入

  • 通常ゲーム中に一定条件を満たすと3種類の大型イベントが挿入される。
    • 期間が長く、当該イベント発生中は特別なルールが適用されるため、意識した立ち回りが求められる。
    • なお、メインモードを50年以上プレイすると、ヒストリーモードが登場し、大型イベントのみを遊ぶことも可能。
  • 「伝染病に打ちかて!」
    • 世界的に発生した伝染病を抑えるためのワクチンを開発することが目標となるイベント。
      • 各地にある製薬会社の物件を取得することでワクチンの開発が進んでいく。特定数のワクチンが納品されるか、10年経過するとイベントが終了する。
      • 製薬会社ごとに毎月納品されるワクチン数が決まっており、納品したワクチンの数に応じた臨時収入がイベント終了まで入手できる。
      • また、イベント終了時に納品した合計ワクチンが最も多かったプレイヤーには高額の賞金が出る。
    • イベント発生中は食品物件と観光物件の収益率が0%になってしまうデメリットもある。
  • 「救援物資をとどけろ!」
    • 紛争地である目的地に救援物資を届けることが目標となるイベント。
      • ……といいつつやることは、通常のプレイと同様で目的地に到達すればそれでいい。イベント発生後全員合わせて8回目的地に到達するか、10年経過するとイベントが終了する。
      • イベント発生中は安全確保という名目で目的地周囲の一部ルートがバリケードで封鎖され、移動できるルートが限られてしまう。また、バリケードはターン経過で配置が変わることもある。
      • この性質上、目的地への到達が通常よりも難しくなる。なお、到達した際の賞金などは通常と同様だが、イベント終了時にイベント中に目的地に最も多く到達したプレイヤーに賞金が出る。
  • 「IT長者をめざせ!」
    • IT物件の価格と収益率がランダムで上昇するイベント。10年経過した時点でIT物件の収益が最も多いプレイヤーに賞金が出る。
      • イベント中のランダムなタイミングでIT物件の収益率が-10%から+1%に変化すると共に、物件の価格が2倍~15倍と大幅に増額される。どの物件がどの程度増えるかはランダム。
      • 入手した物件の価格が大幅に増えると収益率も相まって一気に資産増加が狙えるが、収益率の変動が遅れると赤字を抱えるリスクもある博打要素の強いイベントとなる。

総資産レベル

  • 旧作ではインフレ度合いやイベントの解禁は年数によって決まっていたが、本作では毎年4月の全員の総資産に応じて全16段階の総資産レベルが設定される仕様に変更された。
    • 全員の資産が増えると、早い段階でインフレしたり、大型イベントが始まったりするため、慣れたプレイヤー同士でプレイすればゲーム進行が早くなるようになっている。
      • カード価格が倍になる運賃改正も総資産レベルが上がると早い段階で発生するが、総資産レベルが低くても一定年数経過すると上がるようになっている。

新規カード・変更点

  • 新規のカードは主に以下の通り。なお、タンク系カード(タンク系カードの説明は後述)は■、使用後に再行動できるカードは☆で表記している。
    • プロペラカード■/双発プロペラカード■/ジェットカード■/音速カード■/超音速カード■
      • それぞれ急行周遊カード/特急周遊カード/新幹線周遊カード/のぞみ周遊カード/ロイヤルEXカードに対応する新規カード。
        なお、上述の通り、周遊ではない1回使い切りの移動系カードは後述のライトニングカードを除き存在しない。
    • ライトニングカード
      • リニアカードに対応するカードで1回使い切り。なお、リニア周遊カードに対応するカードは存在しない。
    • 東へ!カード/西へ!カード
      • 現在地点より東側(西側)の 緯度が近い 駅にランダムで移動する。
      • 旧作に特定方角へ移動するカードとして北へ!カードがあったが、あちらは今いる場所より北なら全ての物件駅に判定があった。
    • エリア飛びカード■
      • 選択したエリア(ヨーロッパ、中東、アジア、アフリカ、オセアニア、北米、中南米)のいずれかの駅にランダムで移動する。
    • 空港飛びカード■
      • 空港の中からランダムで選ばれた4つから1つの空港を選択し移動する。
    • 熱気球カード
      • 現在地から見える範囲(赤道付近で縦横3マス分程度)で任意の駅に直接移動できる。通常のサイコロ移動と同じように移動先のマス効果は発動し、買い物可能な駅なら買い物もできる。
      • 進路妨害(バリケードやうんちなど)があっても無視して移動することができるほか、距離の算出基準はあくまで画面内にあるかどうかなので移動距離が遠方であっても移動可能。
      • 例外的にココ島の外からココ島の駅には移動できない。また、空路上では「熱気球を飛ばすのは危険」ということで使用できない。
    • 落下傘カード
      • 空路で利用すると、近くの陸路または海路のマスにランダムで移動する。低確率でやや離れたマスに移動することも。
    • 海老で鯛をカード☆
      • 指定したプレイヤーの持っているカード1枚を選択して、海老で鯛をカードと交換する。2~4回使うと海老で鯛をカードは消滅する。
      • 消滅した場合を除き、カードはあくまで交換なので、当然そのまま持ち続けていればすぐに奪い返されてしまうこともある。
    • 緊急着陸カード
      • 空路にいるプレイヤーを強制的に近くの空港に移動させ1回休みにする。
    • 地球の裏側カード
      • 自分か指定したプレイヤーを現在地点から見て地球の裏側(の近く)にあるマスに移動させる。
      • 裏側に相当する周辺にマスがない場合は使用できない。地球の7割は海なので使いこなすためにはある程度地理の把握が重要になる。
    • 偏西風カード
      • 他のプレイヤーを東方向にランダムで移動させる。
    • 虎に翼×2カード
      • 目的地に着いた際に得られる援助金が4倍になる。
      • なお、前作の「虎に翼カード」は本作も続投なので、単純上位互換のカード。
    • 100億円カード☆/1000億円カード☆
      • 利用するとそれぞれ100億円、1000億円が即座に手に入る。ヒストリーモードでのみ登場し通常プレイでは出現しない。
    • 満タンカード☆
      • 1枚のタンク系カードを選択し、利用回数を最大まで回復する。
    • 途中下車カード
      • 使用後にサイコロを振った際、その出目で通過できる駅ならどこでも「途中下車」してその駅で移動を終えることができる。
      • 通常のサイコロはもちろん、サイコロを使用する各種進行系カードと併用することもできる。
    • 場所混ぜカード
      • 自身を含めた全てのプレイヤーの現在地点を入れ替える。
    • 秘境探検カード
      • 指定したプレイヤーを秘境(ヌーク、ノリリスク、バルダイ、ジェームズタウン、アバルア、イースター、マオナス、プエルトモント)のいずれかに移動させ、1回休みにする。
    • 順番変更カード
      • 各月のプレイ順がランダムで変更される。
    • ナマハーゲンカード
      • 強制的にナマハーゲンを登場させる。
    • ボンバーマンカード
      • 現在のマスに爆弾を置く。2ヶ月後に爆発し、縦横7マスの範囲に爆風が届き、爆風に命中したプレイヤー全員の所持金が減る。
      • 爆風がうんちに命中した場合はうんちを消滅させる。爆風範囲内に別の爆弾があった場合は誘爆する。
    • めざましカード
      • 冬眠カードなどによる移動不可の際に消費し、移動可能となる。
      • 秘境探検カードの1回休みなどのように効果が出ないものもある。
  • 旧作で複数回利用可能だった「周遊カード」については全て廃止され、代わりに「タンク系カード」が実装された。
    • タンク系カードはカードの横に燃料のようなマークが3つ書かれており、1回利用することに燃料マークが1つずつ減っていく。燃料が1の状態で使用するとカードが消滅する仕組み。
      • 周遊カードと異なり、利用回数は一律で3だが、新登場の満タンカードを利用したり、マップ内に少数存在している給油駅に到着したりすることで利用回数を回復することが可能。
      • 旧作の急行カードに代わるプロペラカードなど、サイコロを増やすカードは最上位のライトニングカード(及び、うんち系カードに該当するもれちゃうぞカード)を除き、全てタンク系カードとなっており、1回しか利用できないタイプはそもそも存在しなくなっている。
      • 相手のタンク系カードの利用回数を1にする「ガス欠カード」などタンク系カードを意識した妨害カードももちろん新登場している。
  • その他のカードの主な変更点については以下の通り。
    • ダビングカード利用後に再行動ができなくなった。
    • シルバーカード、ゴールドカード、シンデレラカードはそのときの総資産レベルによって使用できる物件の上限額が制限されるようになった。
      • 総資産レベルが低いうちは低額の物件しか対象とすることができないため、特にシンデレラカードを用いて序盤で数千億円の物件を入手する、といったことはできなくなっている。

その他の変更点

  • 旧作の急行カードなど移動系カードはプロペラカードなど、飛行機系に置き換えられた。そのため、桃太郎電鉄といいつつ、大抵の移動は航空機となる。
  • 100年プレイをすることで、通常とはちょっと違う特別マップを遊べるようになった。
    • とはいえ、空路が追加されるのとスタート地点が異なること以外は細かいマスの差し替えに留まり、基本構造に大きな変化はない。
      • 追加されるマスは玄人好みのものが多い。上級者向けマップとも言える。
  • スリの銀次がお金を奪うのは同様だが、本作では絶滅危惧種のために然るべき団体に寄付するという流れでお金を取られるようになった。
    • 単純に奪われるだけよりは多少マシ……かもしれない。もっとも寄付したからといってイベントなどで感謝されるわけでもないのだが。

評価点

高い再現度を誇るマップ

  • 舞台が世界となっているが、特徴でも述べたとおり地形の再現度は非常に高い。
    • かといって、だだっ広い海をひたすら巡るバランスにはなっておらず、太平洋など大型の海は空路で一気に進むことができるなど、マスの密度はしっかりと調整されている。
  • コロナ禍まっただ中であり現地取材が難しかった事情の中でも本作の魅力である各駅の物件はしっかり吟味されている。
    • 途中から、旅行ガイドブックである「地球の歩き方」の監修を受けて、物件の情報の正確さを上げたことが述べられている。
    • 国家のイメージは日本人の考えるテンプレ描写からはあえて外されている部分も大きく、アフリカや南米などの新興国にIT関連の企業が多数存在するなど、最新の国家情勢を可能な限り反映している。もちろん、レストランや観光地などについては比較的有名なものを多く取り上げている。
  • 国境線についても「日本旗章学協会」の協力を得るなど、様々な専門家の力を借りて精査したとのことである。
  • 世界が舞台なので、「夏は青マスの収益が多い」という伝統に沿うと北半球と南半球で収益が真逆になりややこしくなってしまうためか、一律で「6〜8月は青マスの収益が増えて、12〜2月は赤マスの被害が増える」で統一されている。
    • 効果が増大しているマスはわかりやすいエフェクトが発生し、サイコロを振る前にも現在の状況が表示されるため、初心者でも理解しやすい。
    • また、よく見ると青、黄、赤マスにそれぞれ異なる模様が表示されるようになった。色覚異常の人にもプレイしやすくなっている。
  • 「差別や戦争が存在しないすべての国が繋がった平和な世界」が舞台であることが強調されており、政治的に微妙な国も一通り何かしらの形では登場している。
    • 北朝鮮やウクライナなどの国も公平に登場しており、前述の紛争イベントを除き国家間の戦争などを思わせる描写は極力廃されている。
    • エルサレムや台湾などは国旗が表示されず、どこの国扱いなのかは曖昧にされている。
  • これだけ精査して作られていることもあって、旧作同様教育素材としても優秀。プレイしているだけでどんどん世界の地理に詳しくなれるだろう。
    • 貧乏神やクエスニャンのクイズでは、本作外の世界の地理クイズなども出されるため、ゲームを有利に進めるために世界の地理を学ぶ切っ掛けにもなっている。
    • 目的地に到着するとその国の挨拶が表示されて歓迎される、次の目的地を決めた際に地球儀でどの辺にあるのか教えてくれるといった要素も。

比較的完成度の高い赤鬼AI

  • 今までのシリーズでは最弱〜ブービー扱いだった赤鬼だが、本作では最弱のマメ鬼のワンランク上という扱いは変わらないものの、「桃鉄初心者〜中級者と概ね同じような動きをし、人間と同じ絶好調状態になる」という対人の代替AIとしての役割が強くなった。
    • 慣れたプレイヤーには物足りない強さなのは変わらないが、「弱すぎてどうしようもない」というほどのヌルさは無くなった。初心者への接待用ならマメ鬼を使えばいいため、この程度の強さなのは妥当と言える。

総資産レベルによるゲームテンポの調整

  • 旧作と異なり、インフレの調整が総資産レベルになったため、プレイヤー同士の腕前に応じてゲームの進行が穏やかにも急激にもなり得る。
    • 上級者であればすぐにインフレが進んでいくため、序盤の展開を一気にすっ飛ばしていくことができる。
    • 逆に初心者同士であれば展開が進むのが遅くまったりとプレイすることもできる。

賛否両論点

舞台が世界となった

  • 本作ではフィールドが日本列島から地球全体となったが、この点は賛否両論である。
    • 慣れ親しんだ日本列島と異なり、舞台が世界であるため、世界の地理に詳しくないプレイヤーにとってはほとんど分からない地名が並ぶことになる。
      • 目的地までのマス数は分かるが、エリア飛びカードなどを使う際にどのエリアが近いかなどは分かりづらい。
      • 最短となるルートを表示してくれる機能こそあるが、空路が多いこともあり、自分がどのように向かっているかもあまり分からず、結果的にリスクが高い通り道を選んでしまうこともある。
  • 本作のフィールドが地球全体になったのはある意味で本作のコンセプトであると同時に新たな試みとなっている。実際に「新鮮な体験ができて楽しい」という意見も多いが、あくまでこれまでの日本列島を舞台とした桃鉄がプレイしたいというプレイヤーからは「求めていない」という声もある。
    • 改善されている点はあるとはいえ、ベースとなるシステムは『前作』と大きく変わっていないため、『前作』の大きな違いは舞台となるフィールドといってしまってもよく、本作が発売されてもなお、『前作』の方が好きというプレイヤーも少なくない。
      • 舞台が世界になったというのは本作の最大のコンセプトであるが、それと同時に、受け容れられるかどうかの最大の賛否両論点となってしまっている。

前作以上の超攻め寄りのバランス

  • サイコロを6個振れ、3回使用できる「超音速カード」についても普通に購入できる上、ある程度総資産レベルが上がれば通常のカード駅からもゴロゴロ出てくるバランスであるため、全てのプレイヤーが平気で2,3ターンもあれば世界半周ができることもザラで、目的地の到達ペースは過去トップクラスといっていい。
    • 同一ターンであるプレイヤーがゴールした直後に次のプレイヤーが移動系カードを使ってゴール、そしてまた次のプレイヤーが……ということも普通に起こりうる。
  • これほど世界が巡りやすいバランスであるためか、キングボンビーの悪行が更に凶悪化しており、トップから最下位まで一瞬で転落させられてしまうことも。
    • 逆転要素が増えたという評価もできるが、前作の時点で早かったゲームテンポが更に加速してしまうためついていけなくなった人も増えてしまった。

前作と同様のキャラクターデザイン

  • 『前作』において旧作から一新されたキャラクターデザインで賛否両論を招いたが、本作でもキャラクターデザインは前作と同じ人が担当している。
    • 前作同様、いわゆる今時のイラストでなじみやすいという意見もあるが、古参ファンからは相変わらず苦言を呈される。
  • ただ、前作の余談にも記載のとおりだが、キャラクターデザインの変更については、いわゆる大人の事情も絡んでおり致し方ない点もある。

問題点

10年トライアルがなくなった

  • 『前作』の1人用プレイである10年トライアルが消滅したため、ソロのやり込み要素が減少してしまった。
    • 10年トライアルそのものは前作でも問題点が多かったものの、ブラッシュアップという形ではなく、削除という形で対処されてしまったのは残念なところである。

バリエーションが薄いお祭り精霊

  • お祭り精霊の数はある程度多いのだが、多くの精霊が精霊ごとの対象エリアとなっている物件を持っているプレイヤー(全員の場合もある)に臨時収入を与えるか、損害を与える系であり、使い回し感がある。

一部「桃鉄3年決戦!」に最適化されていないCOMプレイヤーの思考ルーチン

  • 上位のCOMはいずれも持ち金の余裕がある時はカード売り場に寄ってしっかりカードを買い込むという手堅い行動を取りがちだが、手番が残り少なくなってもその傾向が変わらないため、終盤にあたっては総資産を減らすだけのボーナス行動になってしまう。

総評

余談

  • 元々、『前作』が50万本売れたら次回作(本作)を開発しようと考えられていたが、予約だけで50万本売れたことから前作発売後すぐに本作の開発準備が始まったとのこと。
    • なお、本作についても発売後1ヶ月で100万本以上売れている。
  • ある意味シリーズのお約束とはいえ、『前作』と本作のパッケージデザインが似ていること、どちらが前作でどちらが今作かがタイトルからは判断しづらいことなどが相まって本作を購入しようとして、誤って前作を購入してしまったという話も聞かれた。

初稿投稿日: 2024/3/16 追記修正歓迎

超探偵事件簿レインコード

【ちょうたんていじけんぼ れいんこーど】

ジャンル ダークファンタジー推理アクション(推理アドベンチャー)
対応機種 Nintendo switch
発売元 スパイク・チュンソフト
トゥーキョーゲームス
発売日 2023年6月30日
定価 6,345円
プレイ人数 1人
判定 良作
ポイント ダンガンロンパ』」制作陣による新感覚推理ゲーム
独特の世界観と魅力的な登場人物
新鮮だが粗の多いゲームシステム

概要

スパイク・チュンソフトによる新規タイトルの推理ADV
ダンガンロンパシリーズ』を手掛けた主要メンバーが独立して立ち上げたトゥーキョーゲームスが制作に関わっており、実質的に同シリーズの後続作品となっている。


内容

本作は主に3つのパートに分かれており,


評価点


賛否両論点


問題点


総評


余談

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最終更新:2024年03月19日 18:48

*1 名前にボンビーがつかないのなら過去作にコマルンがいるが

*2 貧乏神とミニボンビー以外のボンビーはそれぞれ固有の悪行を行うのでキングボンビーの完全下位存在ではないのだが、ギーガボンビーのように明確にキングボンビーの上位存在として扱われているボンビーは珍しい

*3 キング及びギーガの現金系被害を半分に補填する。