クイズ&タッチけんさく 虫図鑑DS ~虫をさがそう・しらべよう~
【くいずあんどたっちけんさく むしずかんでぃーえす むしをさがそう しらべよう】
ジャンル
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検索型虫図鑑&虫クイズ
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対応機種
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ニンテンドーDS
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メディア
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512MbitDSカード
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発売元
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スパイク
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発売日
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2007年7月12日
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価格
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3,990円(税5%込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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800超の虫情報を収録したデータベースソフト 害虫の苦手な人要注意 余計なアンロックの押し付け
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概要
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昆虫館「群馬県立ぐんま昆虫の森」の園長である矢島稔氏による監修による、総計886種類もの虫(非昆虫も含む)の情報を収録したデータベースソフト。
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メインはデータベース鑑賞だが、おまけとして約3,000問のクイズと4種類のミニゲームもプレイできる。
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オートセーブ方式。
主なルール・モード
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虫ずかん
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886種類の虫情報を写真付きで鑑賞できる、本作におけるメインモード。
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以下の10種類の分類から鑑賞したい虫を選べる。なお、「外国の虫」に関しては特定条件を満たさないと鑑賞できない。
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「トンボ系」「バッタ・カマキリ系」「セミ・カメムシ系」「カブトムシ・クワガタムシ系」「アブ・ハエ系」「チョウ・ガ系」「ハチ・アリ系」「クモ・ムカデ系」「その他系」「外国の虫」
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虫によっては鳴き声を聴く事もできる。
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虫情報以外にも以下の項目が用意されている。
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「飼いかた」…虫の飼い方が示されている情報。
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「豆ちしき」…虫に関するトリビアが示されている情報。この項目は特定条件を満たさないと鑑賞できない。
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「用語辞典」…一般的にはあまり聞き慣れないと思われる、虫に関する専門用語が示されている情報。
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「全部見る」…上記の虫情報を一括ですべて鑑賞できる。
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虫けんさく
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検索により鑑賞したい虫情報を鑑賞できるモード。
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検索方法は「いろいろけんさく」「なまえけんさく」「なかまけんさく」の3通り。
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虫クイズ
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虫に関するクイズがプレイできるモード。
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ゲーム開始時は「かんたん虫クイズ」と「しゅるい別クイズ」から選択できる。特定条件を満たせばさらに特別なクイズが選択可能となる。
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「かんたん」「しゅるい」における問題は各10問構成。解答方式は四択選択や文字入力など様々である。
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クイズが終了すると結果によって成績ランクが表示される。
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出題された問題を誤解答すると正解が表示される他、クイズ終了後に出題された問題を復習できる。
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ミニゲーム
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4種類の虫を使ったミニゲームがプレイできるモード。
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ミニゲームの内容は以下の通り。
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「だんご虫ころがし」…タッチペンでダンゴムシを転がして穴に入れていくゴルフ風ゲーム。
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「てんとう虫みつけた」…上画面に表示されたテントウムシと同じものを、下画面から探していくゲーム。
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「ほたるの虫さがし」…ホタルの光を頼りに、画面内に隠れている虫が何かを当てていくゲーム。
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「虫くいなまえかき」…虫食いクイズが出題されるので、虫食いの箇所を解答していくゲーム。
評価点
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虫情報の数はなかなか豊富。
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流石に世界中の虫すべてとまではいかないが、800超の虫情報が収録されているのは素晴らしい。
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定番の虫はもちろんの事、知名度の低いマイナーな虫までもが余すところなく網羅している。
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一部の虫は鳴き声が聴けたり、虫に関するトリビアなどが鑑賞できる項目もなかなか嬉しい。
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DSの画像解像度では写真の映りが若干ぼやけている面があるものの、その収録写真数は非常に多い。
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かなり遠慮のない範囲で多彩な虫が収録されている。
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すなわち、毛虫、ゴキブリ、ムカデといった実害虫、もしくは不快害虫もちゃんと写真付きで収録範囲に入っている。
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カブトムシなどの人気昆虫に関しても幼虫の写真込みで紹介されており、そういうの生理的に受け付けない人には相当きつい思いをするかもしれない。
問題点
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全体的に難易度の高い虫クイズ。
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主にお子様を対象にしていると思われる本作だが、そのクイズ内容は異様にマニアックな問題が中心となっている。
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"かんたん虫クイズ"ですらとても「かんたん」とは思えない難易度である。これはレビューサイトでも指摘されている。
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とはいえ、問題はいくらでも復習可能なので、記憶していけば各クイズのパーフェクト正解も決して不可能ではないだろう。
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本当におまけレベルのミニゲーム。
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たった4種類のミニゲームしかなく、そのどれもがお世辞にもボリューミーとは言えない。
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地味に熱中できるミニゲームもない事はないが、所詮は子供向けのシンプルなものであり短時間プレイで飽きてしまう。
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"だんご虫ころがし"のダンゴムシの絵面が異様にリアルで、上記同様虫耐性のない人にはプレイするのも嫌になるかもしれない。これまたレビューサイトで突っ込まれている。
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"虫くいなまえかき"はミニゲームというよりは完全にクイズ寄りのゲームであり、ミニゲーム扱いになっているのが不可解である。
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入れる必要がまるでないアンロック解禁仕様。
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隠し要素の押し付けにより、ゲーム開始時はすべての情報が鑑賞できない。
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そもそも本作は「虫情報を収録したデータベースソフト」であり、通常ならばすべての項目が始めから観覧できて当たり前なはずである。
にも拘らず、一部項目は特定条件を満たさなければならない馬鹿げたアンロックがかかっている。しかも、解禁するまでにかなりの手間がかかるとオチまで付く。
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同社の『伊東家の裏ワザDS』といい、明らかにプレイ時間を水増しさせてボリューミーに見せかけようとする的外れな措置にしか見えない。
総評
明らかな意図が見え隠れする余計なアンロック要素などの問題はあるが、虫情報のデータベースソフトとしての質は高い部類に入るであろう作品。数々の虫図鑑本情報がDS一台で鑑賞できる事を考えるとその利便性は高いだろう。
ただ、気持ち悪い不快害虫といった類も当然の如く網羅しているので、「人気のある昆虫だけをピックアップ」という臭いものに蓋をした収録網ではない点は注意されたし。
最終更新:2018年08月19日 00:20