アトミックロボキッド
【あとみっくろぼきっど】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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アーケード
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発売・開発元
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UPL
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稼働開始日
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1988年
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象) |
配信
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アーケードアーカイブス/838円(税込) 【PS4】:2016年9月29日 【Switch】:2018年11月15日
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判定
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なし
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ポイント
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UPLらしさ溢れる、癖だらけのSTG
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概要
ブリキのおもちゃのような質感で、象のような造形のロボットが自機の横STG。
隠しキャラクターとして『忍者くん 阿修羅ノ章』『ミュータントナイト』『アークエリア』の効果音・キャラクターが流用されているが、世界観がつながっているような事はない。
システム
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1レバー2ボタン式。見た目に反して即死制。(後述のPCE版は耐久力制)
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ショットボタンでショット。アイテムを入手することで性能が変化する。
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特定の敵を倒すとアイテムが出現。アイテムはショットを当てることで性質がランダムに変化する。(FLYのみ変化しない)
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武器アイテムは4種類。歩行(後述)していない時は、もう一つのボタンでショットを切り替えられる。
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ミスすると現在使用中のアイテムを失う。
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ロボは足があるため、地面に接触すると歩行移動になる。歩行移動速度は空中移動よりも遅い。
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歩行中に武器交換ボタンを押すとジャンプになる。
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空中移動中に武器交換ボタンを押したままにすると向き固定ができる。
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本作はアーケードゲームでは珍しいパスワードコンティニュー制も導入している。
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ゲームオーバー時に表示される3桁-4桁のコードを、タイトル画面でショットボタンまたは武器交換ボタンを押しながらスタートボタンを押すことで現れる、パスワード入力画面でコードを入力するとゲームオーバー時から再開が可能。
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ただし、初期版は20面、後期版は17面以降はパスワードが表示されない。
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アイテム一覧
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武器アイテム
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FIRE2: 貫通ショット。威力も高い。
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3WAY: 前方と斜め前の3方向レーザー。
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MISSILE: 敵や敵弾に当たると爆発するミサイル。レバーを入れた方向に発射ができ、弾消しが出来るが連射が利かない。
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5WAY: ノーマルショット5列分の幅広ショット。連射はできるが射程が短い。
あと地形に喰われる。
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武器以外
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FLY: 飛行アイテム。ゲーム開始直後で必ず取得できる。
取らないと2面で詰む。
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SPEED UP: ミスをするまで、移動スピードが上がる。
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青クリスタル: 4つ取るとシールド(敵弾を1発防ぐ)を得られる。シールドは最大3つまで保持可能。
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黒クリスタル: 一定時間、ショットボタン押しっぱなしで自動連射が可能になる。
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白い玉(名称不明):何の効果もない場合が多いが、すべての武器取得と黒クリスタル取得の効果を得られる時がある。
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タイムが0になるまたは、特定の面を除いて画面をスクロールさせずに一定時間経過させると永パ防止キャラが出現する。
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ステージ中に隠された扉に触れる事で次のステージにうつる。
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扉は一つとは限らず、触れた扉によってステージが変化する。
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特定のエリアに到達すると敵との一騎討ちステージ「バトルモード」が挟まれる。ステージ中はショットがお互いに横方向のレーザーになり、中央の障害物をへだてて狙撃しあいになる。
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ボスのみが出現するボスステージも一定の間隔ではさまれる。
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道中、『ミュータントナイト』にも登場したミニドラゴンが出現。一定時間触れることによりパワーアップアイテムを購入することができる。
評価点
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無機質で不気味ながらもかなりの描きこみのグラフィック、印象深いサウンドはさすがのUPLクオリティ。
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主人公のロボキッドはステージ開始時やクリアデモの大気圏突入シーンでやたらとカメラ目線になる。また、ボスを倒したデモではどアップのロボキッドがカメラ目線になる演出が挟まる。
こっち見んな。
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ちなみに死亡時にも、爆散する直前の一瞬に
プレイヤーの操作ミスを非難するようにこちらを見る。
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BGMはいずれの曲も往年のロボットアニメやヒーローもののような熱くも哀愁のある曲調で、ロボキッドの孤独な戦いを熱く演出してくれる。
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割合制限時間が短いゲームながらも、望みのアイテムを入手するためには時間をかけなければならず、大きなデメリットのある残機購入システムが上手い具合に生きてくる絶妙なバランス。
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ゲーム全体の難易度も自機が大きめでやや癖が強くはあるものの、それほど難しいわけではない。
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4種類のショットアイテムもそれぞれ一長一短で、展開に応じて使い分けを要求される。
問題点
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自機の当たり判定は見た目通りで、出現する敵の数も多く癖が強い。他のSTGにはない独特の難しさが人を選ぶ。
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安定するパターンが無いため、スコアを稼ぎにくいと言うのも難点の一つ。もっとも、開始数分で永久パターンが可能なのだが。
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ボタン一つに「ジャンプ」「武器切り替え」「向き固定」がまとまっているため、操作も直感的に解りづらい。
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バトルモード以外でミスをすると装備していた武器を失う仕様のため、コンティニューごり押しでのクリアをしようとすると強化装備がすべてなくなりやすいため難しい。
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そのためクリアを目指すなら最初からやり直した方が楽な場合も。
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「事故により生殖能力を失った人類のために、人間の遺伝子情報を持ったロボが人間を救うために旅立つ」というストーリーがあるものの、それらを進行する描写も結末も描かれない。
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不気味なロボが不気味な敵と戦うだけのSTGになっている。
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『忍者くん 阿修羅ノ章』であった残機を一定までためるとそのプレイ中はエクステンドが一切できなくなる動作が今作にも存在する。
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残機を5(アイコンが4つ並んだ状態)にすると発生する。
画面レイアウトを見る限り意図して組み込んでそう。
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コンティニューするとエクステンドは再びできるようになる。
総評
おそらく、STGとしてはかなりの際物に分類される癖の強いゲームである。それはシステム、世界観のみならず、愛嬌があるもののどこか不気味で感情のない目をしている自機のロボにも言える。
本作固有のゲーム性、というより似たようなもののないゲーム性がUPLゲーの特色であるが、本作はその典型例と言えるだろう。
移植
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PCE版
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タイトル名『アトミックロボキッドスペシャル』。1990年1月19日発売。
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自機に耐久力が設けられ、それに伴い回復アイテムが追加されている。
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AC版ではただ出現するだけだった忍者くんとミュートロンくんが1UPアイテムとなった。
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武器に強さの要素が追加された。すでに所持している武器を取ると最大6段階まで強化される。
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AC版から一部の敵キャラクターの名前が変更された。
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MD版
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開発元『マイクロニクス』、発売元『トレコ』。1990年12月14日発売。
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オリジナルの前期版に忠実だが、残機・スコアがメイン画面と別々に表示。(AC版はメイン画面上に重ねて表示)
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オープニング・ストーリーデモが設けられている。
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オリジナルのヒロイン「イブ」の登場により、「人間を助ける」というストーリーがより強く強調されている。
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X68000版
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1990年12月20日発売。システムサコムが移植/販売。AC版とほぼ遜色ない忠実な移植をしている。ローランドのMIDI音源モジュール「MT-32」に対応。
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ちなみに起動時のローディング画面とスタッフロールの画面でネームエントリーの曲が流れる。
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海外ではAmiga、Atari ST、コモドール64の移植版がアクティビジョンから発売されている。
最終更新:2024年02月25日 21:53