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このページでは、Windows版『リトル・ウィッチ パルフェ ~黒猫印の魔法屋さん~』
そのPSP移植版である『リトルウィッチ パルフェ 黒猫魔法店物語』を取り扱う。いずれも判定なし。



リトル・ウィッチ パルフェ ~黒猫印の魔法屋さん~

【りとるうぃっちぱるふぇ くろねこじるしのまほうやさん】

ジャンル 魔法店経営アドベンチャー
対応機種 Windows 95/98
発売元 工画堂スタジオ
開発元 工画堂スタジオ(くろねこさんちーむ)
発売日 1999年4月28日
定価 9,800円
判定 なし
リトルウィッチシリーズ
リトル・ウィッチ パルフェ / リトル・ウィッチ レネット

概要

 工画堂スタジオの開発チーム、「くろねこさんちーむ」製作の経営アドベンチャーゲーム。同チームのデビュー作で、『パワードール』をはじめとする硬派路線に強かった工画堂スタジオとしては初のライト路線のゲームである。キャラクターデザインは『久遠の絆』の岸上大策(同社製では『火星計画2』など)。

ストーリー

 花と水の国フロルエルモス。城下町で母親と、自分の使い魔である黒猫の「サケマス」と共に暮らしてきた少女「パルフェ・シュクレール」。
 母親が亡くなってしまい、母親の経営する黒猫魔法店を受け継いだが、店には100万ゴルダの借金があり、一年以内に返済できなければ思い出の詰まった店を失う事に。
 パルフェは一念発起し魔法学校を1年間休学。一年以内に100万ゴルダの借金を返済し、黒猫魔法店を守ろうと決意するが、彼女は何も無いところで転び、魔法の実験をすれば爆発させてしまう超がつくほどのドジっ娘である。
 更に、城下町にはライバルの魔法店もあるし、彼女は魔法学校には通っていたがまだまだ見習い。果たして、パルフェは黒猫魔法店を守ることができるのだろうか。

システム

  • 288日以内に100万ゴルダの借金を返済することが目的。決算期などは特に無く、最終的に100万ゴルダの借金を返済できれば良い。
    • フロルエルモスの暦は1年が12か月、1か月が4週、1週が6日となっており、丸1年で288日になる。
  • パルフェは期間中自由に行動することができる。一応店をそっちのけで勉強し続けるも採取し続ける事も可能。
    • 店の経営は材料調達と調合、販売の三つに分かれている。
      • 材料調達はフィールドに出て自分で採取する方法と、市場で買い求める方法がある。
    • 材料調合はフィールドや市場で手に入れた材料を調合し、商品を作成するパート。
      • 調合には成功率があり、材料をそろえれば必ず商品が出来上がるわけではない。
      • パルフェには一定の生活リズムがあり、そのリズムが崩れると体調が悪くなり、調合の成功率が下がる。
    • 作成した商品を店頭に最大10種類まで並べられる。
      • その際、半額や25%オフなど、値下げすることもできる。
    • 街を散策するとイベントが発生する事がある。
      • 幼馴染の友人や、ライバル魔法店の友人、皇子とさまざまな人物と触れ合うイベントが起きる。
      • イベントをこなすと採取可能アイテムが追加される事もある。
    • 図書館に行くと勉強して魔法の経験値を溜めることができる。一定以上溜まるとレベルアップし、新たな調合ができるようになる。

評価点

  • 一見すると華やかな経営シミュレーションに見える本作だが、個別エンディング到達キャラクターの5人のうち、1人が男で4人が女の子。主人公も女の子で、壮絶な百合展開が待ち受けている。
    • 今となってはさほど珍しい事ではないが、この頃のゲームでここまで極端に百合展開をプッシュしたゲームは稀。
      • 一応乙女ゲーム的な要素(王子とのエンディング)もあるがあくまでそちらはおまけである。
    • 登場キャラクター達は個性的でかわいらしく、評判の良さもあり、多くのプレイヤーがこの展開に大興奮した。
      • 百合シーンのセリフも、無名時代の水樹奈々が演じていると知ると今ではまた違った感慨を覚える。

問題点

  • やり方さえわかっていれば、経営自体はそれほど難しくない。
    • イベントなどで店の評価を上げ、魔法石を売りさばく(魔法石自体は「願いの秘石」から作れ、量産も比較的し易い割に高値で売れる)ことで容易に100万ゴルダの返済が可能。
    • というか後半はイベントの嵐(必須アイテムの調合で1日潰れる事もある)で店の経営がそっちのけになるので、早く返済できないと困るのだが。

総評

  • システムそのものも方向性も、アトリエシリーズを髣髴とさせる本作だが、かわいらしいキャラクター、そしてアトリエシリーズを凌駕する濃厚な百合展開が人気を呼んだ。

その後の展開

  • リトル・ウィッチ レネット』(レネットが主人公のスピンオフ。当然の如く百合濃度も上昇)『ハートフルメモリーズ』と続き、世界観を共有した『エンジェリック・コンサート』『パルフェ・ファンBOX』、さらにPSPで『ミマナ イアルクロニクル』が登場することになる。
  • 2005年にミマナ イアルクロニクル以外の5作品を全収録し、さらにファンブックのPDFデータとサントラCDも同梱した愛蔵版「リトルウィッチパルフェ・コンプリートパック」が発売され、本作の廉価版やダウンロード版も発売された。

リトルウィッチ パルフェ 黒猫魔法店物語

ジャンル アドベンチャー
対応機種 PSP
Windows
発売、販売元 PSP版:サイバーフロント
Windows版:工画堂スタジオ
発売日 2012年3月22日
定価 初回限定版8,190円、通常版6,090円
レーティング CERO:C(15才以上対象)
判定 なし

概要(リメイク)

  • 13年後に発売されたPSP移植版。

主な変更点(リメイク)

  • 新規CGやイベント、キャラクターの追加
    • 発表時は新キャラとして敵ポジションの男キャラが追加されるということで世界観を壊さないか不安がられていたが、評価は高い。
  • キャラクターデザインを藤原々々氏に変更。既存CGを含め、全てのグラフィックを新規書き下ろし。
  • メインキャラクターの声優陣を全員変更。
  • PSPに適したインターフェイスに変更。
  • ゲーム期間が12か月(288日)から10か月(240日)に短縮。

備考(リメイク)

  • 2013年頃にWindowsに逆移植された。ダウンロード版のみ。
    • ベタ移植だが、マウスでも操作可能。
  • 2014年1月、サイバーフロントの倒産によりPSPDL版が配信停止になった。
    • その後、工画堂スタジオに権利が渡ったようで、2015年4月に再配信された。

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最終更新:2019年06月06日 10:50