Hole Land

【ほーるらんど】

ジャンル シューティング
対応機種 アーケード
発売元 ユニエンタープライズ
開発元 テクフリ
稼働開始日 1984年
判定 なし


概要

  • 画面固定型縦シューティングゲーム。自機は左右にしか移動できず、『スペースインベーダー』と『ギャラガ』を合わせたゲーム性。

システム

  • ステージは2種類あり、スペースインベーダー的ステージが2つ、ギャラガ的ステージが1つ。その3ステージのループ制。
    • 自機は画面下部のロボット。左右に移動することができ、ショットボタンでショット、ジャンプボタンでジャンプする。
  • スペースインベーダー的ステージ。
    • 画面には碁盤の目のように、整然と穴が開いている。
    • 画面上部から敵が出現し、時間経過と共に爆弾を投擲しながら近づいて来る。動きはインベーダーのように横移動と下移動を繰り返す。
      • 敵は移動すると上記の穴に隠れ一時待機。穴に隠れている最中は自機のショットはあたらないため、移動中を狙撃する必要がある。
    • 敵が投擲した爆弾に接触すると、ミスとはならず自機はしばらく動くことが出来なくなる。
      • 一定時間経過後、復活する。復活の際はボタン連打で復活までのタイムラグを短くできる。
    • 画面奥で火山が爆発。火山弾に接触すると自機は暴走し左右に勝手に移動した後、しばらく動けなくなる。
      • 一定時間経過で復活できる。
    • 敵が画面一番下に到達すると、自機と同じラインを横断する。これに接触するとミスになり残機を1つ失う。
      • 同じラインに到達した敵を攻撃することは出来ないが、ジャンプで回避する事は出来る。横断した敵は消滅する。
    • 画面上全ての敵を消滅させるとステージクリア。
  • ギャラガ的ステージ。
    • 画面上部に巨大な穴が開いており、その他に穴が点在している。
    • 敵は巨大穴から出現し、ギャラガのボーナスステージのように列をなして向かってくる。
    • 点在する穴は壁となっており、自機のショットを邪魔する。
    • 敵が自機ラインに到達すると上記のステージと同じく向ってくるが、列をなしているためジャンプで回避するのは非常に困難。
    • 編隊を全て倒すと、巨大穴からボスキャラが出現する。ゆっくりとだが真っ直ぐ向かってくる。
      • 石を投げてくるが、当たっても跳ね飛ばされるだけでミスとはならない。しかし、大きなタイムロスとなる。ボスが自機ラインに到達するとミス。
    • このボスを倒すと、ステージクリアとなる。

評価点

  • キャラクターはコミカル。
    • アメリカのカトゥーンアニメに出てくるようなキャラクターが敵。画面はなかなかシュール。
  • スペースインベーダーやギャラガなど当時にしては古臭いゲーム性だが、ボスを用意しているなど、同時期の作風を取り入れている面もある。
    • ボスはなかなか癖があり、攻略し甲斐がある。
  • 難易度はほどほど。

問題点

  • 独自要素があまり効果的とは言えない。
    • 穴に隠れた敵が出てくる間隔がバラバラで、技術を生かす場面に乏しい。
    • 敵の爆弾や火山の玉はスピードが速い上、自機を狙ってくる。さらに着弾後最低一回は跳ねるので、大きく避けざるを得ない。このため、常時動き続けなければならない。結果、大雑把なプレイになりやすい。
    • ギャラガ的ステージの方は、編隊の到達点を覚えていれば簡単に全滅させられる。ボスを除けばこちらも技術要素は乏しい。

総評

スペースインベーダーとギャラガを合わせ、味付けした程度の凡庸なゲーム。
1984年にしては古めかしいゲーム性をもつが、被弾しても特殊なリカバリー手段があったり、ボスキャラを用意したりと、独自な面も見られる。一方で、完成度は高いが加えたアイデアによって面白味が増したかと言われると、微妙と言わざるを得ない。
1984年の新作ゲームとして見ると、カビの生えかけたシステムを用いた時代錯誤のゲームであった。

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最終更新:2021年09月19日 16:26