真・三國無双 2nd Evolution

【しん・さんごくむそう せかんど えぼりゅーしょん】

ジャンル タクティカルアクション
対応機種 プレイステーション・ポータブル
メディア UMD 1枚
発売元 コーエー
開発元 コーエー(オメガフォース)
発売日 2006年3月23日
価格 通常版:5,544円
オールインガードBOX(限定版):8,190円
オールインガード with PSP(本体同梱限定版):27,090円
レーティング CERO:12才以上対象
コンテンツアイコン 暴力
廉価版 PSP the Best:2009年3月19日/2,940円
同・価格再改訂版:2010年11月18日/1,575円
配信 【PSP/PSV】2010年11月18日/1,200円
【PSV】UMD Passport:2011年12月6日/500円
判定 なし
無双シリーズリンク


概要

PSP初期に発売された『真・三國無双』の後継作。前作は『3』ベースだったが、今作は『4』をベースにしている。
前作の粗かったシステムの修正などが行われ、独自のエリア戦闘システムの完成度を高めている。


前作からの変更・改善・評価点

エリア戦闘や副将といったシステムの基本的な解説は前作の記事参照。

  • エリア戦闘システム
    • 『4』ベースになったことで、新たに「攻撃拠点」「防御拠点」が追加された。
      • 隣接エリアでの戦闘時に拠点を保有している軍にそれぞれ攻撃力、防御力を増加させる効果を持つ。エリアの種類の増加はどのようにエリアを制圧するかの戦略性が高まったといえる。
    • 兵糧システムの調整
      • 前作より兵糧庫エリア制圧時に獲得できる制限時間が増え、戦闘に余裕が生まれた。ただしエリアを移動するときも少量制限時間が消費されるようになり、前作同様体力回復も兵糧(制限時間)を消費するので、管理の重要性は失われていない。
    • ボーナスエリア追加
      • 制限時間以内に指定されたミッションをクリアする「村」、特定エリアに移動すると現れる「宝物庫」が追加された。
      • これによって戦場のエリアを探索する楽しみも生まれた。
    • エリア制圧時の演出がスムーズになり、テンポが非常によくなっている。
  • 副将システム
    • 副将の人数が全300人以上に増加。
      • 新たに『戦国無双2』や『封神演義』からのゲスト副将も存在し、彼らは上記の宝物庫にいる武将を倒したりといった条件を満たして手に入れるレア副将として扱われている。前作にはレア副将という概念が無かったため、これにより収集する楽しみが増加した。
      • 副将の技能に「捕縛」が追加され、効果発動中にレアを除く敵将を倒せば確実に副将にすることもできるので、以前より集めやすい。
    • 戦場による制限が無くなった。
      • 前作は戦場に出陣している武将は副将として装備できなかったが、今作はこれがなくなり自由に組めるようになった。
    • 副将の成長
      • 副将がステージクリア時のポイントを割り振ることで成長するようになった。最初は弱い副将も、成長させると武将へのパラメーターボーナスが増加したり、新しい技能を覚えたりする。
    • 連携
      • プレイヤー武将と副将、副将と副将の特定の組み合わせで「連携」とよばれる特殊効果が発生するようになった。
      • 劉備と諸葛亮は「水魚の交わり」、関羽と張遼は「尊敬する友」など、組み合わせの武将の演義での関係性を元にした連携の名称が付けられる。演義を知っているファンにはニヤリとできる。
  • 武器収集復活
    • 武器を収集する要素が復活。武器の種類で攻撃回数が増加する仕様に戻された。ただしレア武器は存在しない。
    • 前作の攻撃回数を司っていた「戦場内レベル」は、概念こそ残っているものの、上昇すればそのステージで体力と無双ゲージなどが増加し、クリア時の副将成長のポイントにレベル上昇分のボーナスが与えられるという存在に変わっている。
  • 無双モード
    • ステージが前作の倍近くに増加。更にステージの勝利条件が2つになり、どちらの条件をクリアしたかで次のステージが分岐するようになった。
      • 勝利条件も「敵総大将撃破」があり、その総大将を倒せばエリアの戦意に関係なく勝利できるようになった。
      • またステージ開始前に武将の会話が流れるようになった。
  • アクション
    • Rボタンを使う弓攻撃は廃止された。代わりに無双覚醒を使用できる。『4』のアイテム取得式とは違い、ゲージを溜めて最大になることで使用可能になる『7』に近い形式となった。
    • 太史慈
      • 何故かチャージ4に前方へ飛ぶ衝撃波が追加されて強化された。この強化は『無双OROCHI』にも取り入れられた。通称「太史慈砲」。

賛否両論点

  • 敵の減少・ステルスの増加
    • 前作と比べて野戦場などのエリアの敵の数が減少し、数に関わらずステルスが増加した。
      • ただPS2版の『無双5SP』のようにステルス時の攻撃判定が消えることはないので、拡大マップに映っている場所で武器を振ればちゃんと敵を倒せる。また前作にあった処理落ちはまったく無い。
      • また兵糧に余裕ができたこともあり、前作より多くのエリアを回れるので、後半のステージではステージ一つで2000人を撃破することもできる。
  • 武将成長の廃止
    • 今作は武将のパラメーターは副将をつれていくためのコストである「統率」というパラメーターしか成長せず、他のパラメーターは全て副将のパラメーターボーナスでしか上昇しない。
    • 副将の成長が実質プレイヤーの強化に繋がるのだが、武将自身を育てたいプレイヤーにとっては難点に思うこともあるらしい。

問題点

  • 他勢力武将の無双モード削除
    • その代わりか、フリーモードで選べる他勢力視点のステージは存在する。
  • ボイス
    • 前作同様、ボイスは攻撃時に発するもののみで、「敵将、討ち取ったり!」のボイスも無い。
      • PSPにて「敵将、討ち取ったり!」のボイスが聞けるのは『無双OROCHI』まで、完全にフルボイス化するのは『真・三國無双5Special*1』まで待つことになる。
      • ちなみに、GBAに発売されていた『真・三國無双アドバンス』では音質に些か難はあるが、敵将を撃破したときのボイスがあったことで余計にこちらにそのボイスがないことにガッカリする意見もあった。

総評

ステルスの増加といった痛い難点はあるものの、エリア戦闘といった独特なシステムの完成度は前作からのかなり高まった。
ゲームとしては十分面白い出来になっているので、従来と少し違った無双をやりたいプレイヤーにお勧めできる。


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最終更新:2023年03月07日 15:35

*1 ただしメディアインストールを行い、そのデータを使用する時限定となる。