このページでは『脳内エステ IQサプリDS』と『脳内エステ IQサプリDS2 -スッキリキング決定戦-』の2ソフトを紹介しています。判定はともに「なし」です。



脳内エステ IQサプリDS

【のうないえすて あいきゅーさぷりでぃーえす】

ジャンル スッキリ美脳ソフト
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 スパイク
開発元 アール
発売日 2006年12月21日
価格 3,990円(税込)
プレイ人数 1~4人
セーブデータ 4箇所
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 頭の体操クイズ番組のゲーム化
番組再現度は高いがかなりのボリューム不足感
フジテレビ関連作品リンク

概要

  • かつてフジテレビ系列にて放送されていた人気クイズ番組『脳内エステ IQサプリ』のゲーム化にあたる。
    • TV番組でお馴染みの、バリエーションに富んだクイズ問題を総計13種類用意されているのが売りとされる。
  • TV番組のキャストを勤めた伊東四朗氏・中野美奈子アナウンサー・クイズ説明の声優陣の声をそのままゲーム内に収録されている。
    • また、流石に本人そのままの姿では登場しないものの、伊東氏らはアニメ風にデフォルメされた姿で出演している。
  • 完全オートセーブ方式。

主なルール

主なモード

  • 番組モード
    • TV番組を忠実に再現したモード。本作のメインモードにあたる。
      • モード決定後は3つの項目が表示されるが、始めはその内の1項目しか選べない。残り2項目は特定条件を満たすと選べる様になる。
      • モード開始前に「音声問題の有無設定」が行える。音声問題なしにすると、番組内で音声問題関連が一切出題されない。
      • 1プレイあたりの番組は複数の問題で構成されており、それをすべてプレイすると問題の結果発表がされ一旦はゲームが終了する。
        番組内の問題をすべて正解すると、「パーフェクトスッキリ」の表示がされる。パーフェクトスッキリを複数回出していくと何かが起きる…?
      • 番組途中でゲームオーバーになるペナルティは特に設けられておらず、正解・不正解に関わらず必ずすべての問題がプレイできる形となる。
      • 問題を終えるとTV番組でお馴染みの「スッキリフラワー」と「モヤッとボール」に触れられる演出がある。
        スッキリ・モヤッとの両者共に、正解だろうが不正解だろうが関係なく好きな方に触れる事は可能(これもTV番組の原作再現である)。
        なお、スッキリ・モヤッとはただの演出であり、次の問題に影響を及ぼす事はない。
  • トレーニングモード
    • いわゆるフリープレイに該当するモード。
      • 「番組モード」にて正解・不正解を問わずに出題された問題を、自由に選んでプレイできる様になる。
  • プレイ記録
    • これまでにプレイした記録が確認できる。
  • おまけモード
    • 特定条件を満たすと出現する隠しモード。解禁後はちょっとしたお遊びプレイができる。
  • 通信プレイ
    • 最大四人までの対戦プレイが可能なモード。
      • プレイするには人数分のDS本体と本ソフトが必要となる(ダウンロードプレイは非対応)。
      • 問題方式は一人プレイ時と大方同様だが、若干のルール差異がある問題もある。

解答形式

  • 解答形式のルールに関して。
    • 出題された問題によっては解答形式に違いがある。以下詳細。
      • 「文字入力解答」…解答欄の中にタッチペンで答えの文字を直接入力していく。入力文字が曖昧と判断された場合、それに近い複数の文字が表示され、答えたいものを選択できる。
      • 「選択肢解答」…複数の選択肢から答えたい選択をタッチしていく。
      • 「イラストタッチ解答」…画面内にあるおかしな箇所をタッチしていく。
      • 「スライド解答」…画面内にある対象をスライドさせ、答えたい形に整えていく。
      • 「ボイス解答」…DSのマイクにプレイヤーの声で答えを発する。
    • 一部の問題には以下のアイコンが用意されている。
      • 「リセット」…入力した解答をリセットする。
      • 「ギブアップ」…解答を放棄し、その問題をギブアップする。
      • 「解答」…入力した解答を決定し、正解画面に移行する。
  • すべての問題には制限時間、もしくはそれと同じ意味合いの制限があり、必ず時間以内で解答を済まさなければならない。
  • ノルマが複数ある問題に関しては必ずしもすべてを正解する必要はなく、特定のノルマ数さえ正解していればその問題全般が正解扱いとなる。

評価点

  • 徹底なるTV番組再現度。
    • 容量的にあまり多くのものが詰め込めないであろうDSとは思えぬ程に、TV番組の再現がなされている。
      • TV番組で流されたCGムービーが多く収録されている豪華さが嬉しい。問題の1種である「合体漢字」の正解ムービーは問題毎に別のものが用意されており、どれも一見の価値があるものとなっている。
      • 問題の多くの正解画面はただ答えを表示するだけではなく、ちゃんと「専用の絵や答えまでのプロセスを交えた理由が示された」丁寧な答えが表示されているものが多い。
    • ボイス量も多く、ゲームを盛り上げてくれる。
      • メインキャストである伊東四朗氏らのボイスはもちろんの事、問題説明のボイスを担当している古川登志夫氏らの軽快なる語り口を大方聞く事ができるのもこれまた嬉しい。
      • 番組モード選択時の「脳内エステ IQサプリ」や、問題前に発生する「この問題のIQは…?」などもばっちり再現されている。
  • 上質な問題の多さ。
    • 純粋にクイズとして見ても、問題のクオリティは総じて高い。
      • 初見では「訳がわからん…」と悩む問題でも、正解を見ると「そういう事か!」と悔しくなりつつも納得させられる問題が多数となっている。
      • 本作に登場する問題は「TV番組内で放送されたものの厳選収録」と「本作限定のオリジナル」の双方が収録されており、TV番組視聴者にとってのファンアイテムの価値は高い。

問題点

  • 総問題数がかなり少ない。
    • ちょっとプレイするだけでも新しい問題が枯竭し、既出問題に遭遇しやすくなる。
      • TV番組の再現度を重視し、問題のクオリティも申し分ない反面、それの代償としてボリュームが足りていないという不満が目立っている。
      • 一般的な知識を図るクイズとは違い、本作は発想力や計算力が試される問題メインとなっている故に、どうしても創作できる問題が限られてしまうという事情があるのかもしれない。
      • さらには本作はムービーなどの容量を食らいそうな演出を多用しているので、容量不足で問題を入れるに入れられない可能性も考えられる。
      • 「一通り問題を拝むと楽しみの廃れが早い」というのはクイズゲーム全般が抱えるマイナスポイントだが、本作は特にそれが顕著である。
  • 一部のシステムが劣悪。
    • 「音声問題」全般のボイス感知が絶望的に悪い。
      • 本作における音声問題は3種類あるが、どれもノンストレスでのプレイは期待できないのか確実だと思われる。
      • 幸いにも番組モードでは音声問題の有無設定ができる。これがなかったら一気にストレス度(本作でいうところの"モヤッと")が上昇していたであろう。
    • 問題の1種「IQミラーまちがい7」だけは、何故か問題終了後正解発表画面に移行しない。
      • これのせいで自力ですべての間違いを探さない限りは、答えがすべてわからないまま問題が終わってしまう。他の種類の問題は必ず正解を教えてくれるのに…。
  • 微妙にTV番組を再現しきれていない部分もある。
    • 評価点で述べた再現度の高さだが、実は100%の再現というまでには至っていない。
      • 流石にTV番組並に隅から隅までのフルボイスではない点を指摘するのは酷なので目を瞑るが、「せめてこのセリフは全部喋って欲しかった」と思える部分は幾つかある。
        問題前の「この問題のIQは…?」というボイス後にIQ数値が表示されるが、その数値に関するボイスや「比較的レベルの低い~」といったセリフ回しがカットされている点などが挙げられる。
    • 明確にゲーム内で登場するキャストは伊東氏と中野アナウンサーだけで、他のTV番組キャストが姿を見せないのも寂しいところか。

総評

  • TV番組の再現率と問題内容に関しては非常に頑張っている反面、すぐに底が尽きてしまうボリュームの無さが極めて悲しい作品となっている模様。
  • 本作の売り上げが好評だったのか、約1年後には続編がリリースされた。詳細は下記にて。

脳内エステ IQサプリDS2 スッキリキング決定戦

【のうないえすて あいきゅーさぷりでぃーえすつー すっきりんぐけっていせん】

ジャンル スッキリ美脳ソフト
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 スパイク
開発元 アール
発売日 2007年11月29日
価格 4,179円(税込)
プレイ人数 1~4人
セーブデータ 4箇所
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 頭の体操クイズ番組のゲーム化第二弾
前作の不満はある程度改善

概要(2)

  • 前作から約1年越しにリリースされた続編。ゲーム性に関しては前作と同じ路線となっている。
    • もちろん問題内容はすべて前作から一新されている。また、本作も前作同様に13種類の問題が用意されているが、一部の問題種類は別の物に差し替えられている。
  • 登場キャストも前作に引き続いているが、本作では新たに"はなわ"氏が一部の問題限定で参加している。
  • 前作同様、完全オートセーブ方式。

変更点など

前作からの変更点

  • 概要でも述べた通り、"はなわ"氏が追加キャストとして参加。
  • 前作からキャラの絵柄が変わっている。特に伊東氏の絵柄はより本人っぽいリアル調のものに変更された。
  • 前作にはなかった新規ボイスが追加された(上記の問題点などで述べた「比較的レベルの低い~」など)。
  • 伊東氏が悪魔のような姿である「ブラックマスター」に変身する演出が追加され、その場合はかなり難しい意地悪な問題が出題される。
  • 概要でも述べた通り、一部の問題種類が別のものに差し替えられている。
  • 多くの問題に「ヒント」と「メモ」機能が追加された。
    • 「ヒント」は伊東氏からの問題に関するヒントが聞ける。ただし、ブラックマスターの際は役に立つヒントを与えない場合もある(ただ、問題によってはブラックマスターのセリフをよく見ればヒントが隠されているものもある)。「メモ」はその名の通り、問題を解く目安を自由にメモできる。双方共に使用制限はない。
  • 問題の1種「IQミラーまちがい7」の正解画面が表示される様になった。また、探せなかった箇所も表示されるようになった。
  • 音声認識が気持ち程度に改善された(それでも決して優れているとはいえないが)。
  • 通信プレイがダウンロードプレイ対応となり、本ソフト1本だけでプレイできる様になった。

主なモード

  • 番組モード
    • 前作と同じ位置付けだが、決定後の項目が増大化している。
  • 復習モード
    • 前作でいうところの「トレーニングモード」と同様。
  • 美脳効果
    • 前作でいうところの「プレイ記録」と同様。
  • おまけ
    • 前作でいうところの「おまけモード」と同様。
  • 通信プレイ
    • 前作と同様。

総評(2)

  • 問題の総入れ替えや純粋に前作の悪い部分を改善されている部分はあるが、それ以外ではあまり変わっていない続編となっている。前作が楽しめたプレイヤーにとってはこっちも十分購入価値があるだろう。
  • 本作の次回作がリリースされる事はないままTV番組は2009年に終了してしまい*1、これからIQサプリの新作が登場する可能性が限りなく0に近い*2のが悲しい次第。

問題種類一覧

  • シリーズ2作に用意された問題を以下に示す。
    • 補足に関しては以下の通り。
      • IQサプリDSに用意された問題は「 サプリ1 」、IQサプリDS2に用意された問題は「 サプリ2 」と表記している。
      • ゲーム内では各問題の区別を「かき問題」「タッチ問題」「音声問題」に分けており、このページでもそれに沿った記述で統一している。
+ 問題種類一覧
  • かき問題
    • 早押しサプリ文字 サプリ1 / サプリ2
      • 上画面になぞなぞ風の文字が表示されているので、それが何かを答えていく。文字入力解答。
  • サプリdeだ~れ? サプリ1 / サプリ2
    • 上画面に8つのヒントが表示されるので、それを元に何かを答えていく。文字入力解答。
    • 最初の時点では一切のヒント表示はされず、時間経過にて1つづつ表示されていく。
  • 合体漢字 サプリ1 / サプリ2
    • 上画面に複数の漢字が表示されるので、それらを組み合わせて意味のある漢字熟語を答えていく。文字入力解答。
  • Iキューブ サプリ1 / サプリ2
    • 上画面に絵柄の一部分が描かれた立方体のキューブが複数散らばっているので、その絵柄が何かを答えていく。文字入力解答。
  • サプリdeミステリー サプリ1 / サプリ2
    • 上画面に推理ミステリー風の問題が出題されるので、それが何かを答えていく。文字入力解答。
  • みんなdeサプリ サプリ1
    • 上画面に子供達の集合体が文字を作り出すのでそれが何かを答えていく。文字入力解答。
    • 最初の時点では子供達は登場しておらず、時間経過にて徐々に文字を作っていく。
  • IQクロスワード サプリ2
    • 上画面にヒントが表示されているので、それを元に下画面のクロスワードを完成させていく。文字入力解答。
  • IQ童話 サプリ2
    • 上画面に童話風の問題が出題されるので、それが何かを答えていく。文字入力解答。
  • タッチ問題
    • IQミラーまちがい7 サプリ1 / サプリ2
      • 上画面と下画面に左右対称に映し出されたイラストアニメが表示されるので、その中から間違っている箇所を7つ答えていく。イラストタッチ解答。
      • この問題はDS縦持ちでのプレイを前提としており、問題開始前にそれを推奨してくる。
  • モノサプリ サプリ1 / サプリ2
    • 下画面にマッチ棒やコインなどが複数並べられているので、指定された回数の中でそれらを動かして答えを完成させていく。スライド解答。
  • VIPサプリ サプリ1 / サプリ2
    • 上画面になぞなぞ風の問題が出題されるので、それに該当する選択肢を答えていく。選択肢解答。
  • サプリdeどっち? サプリ1
    • 下画面にグループ分けされた文字が表示されており、とある法則性を持つ側を答えていく。スライド解答。
  • IQ都道府県 サプリ2
    • 上画面に"はなわ"氏の歌と共になぞなぞ風の問題が出題されるので、それに該当する47都道府県を答えていく。選択肢解答。
  • 音声問題
    • IQラプリ サプリ1 / サプリ2
      • 8つの文字が一時的に表示されるので、それらを暗記してDSマイクに答えていく。ボイス解答。
  • IQホイール サプリ1
    • 文字の付いた観覧車が表示されるので、それらを時計回りへとDSマイクに答えていく。ボイス解答。
  • 絶叫サプリ サプリ1
    • 問題と選択肢が表示されるので、正しい選択肢をDSマイクに答えていく。ボイス解答。
  • ひらがな計算式 サプリ2
    • ひらがなで書かれた計算文章が表示されるので、計算解答をDSマイクに答えていく。ボイス解答。
+ タグ編集
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  • フジテレビ

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最終更新:2021年11月28日 17:09
添付ファイル

*1 一応、2013年から何度か特番として放送されている。

*2 ただし、『アメリカ横断ウルトラクイズ』『マジカル頭脳パワー!!』のように、番組終了後でありながらゲーム化されたものもある。