ガチャピンチャレンジDS
【がちゃぴんちゃれんじでぃーえす】
ジャンル
|
チャレンジ & アクション
|
|
対応機種
|
ニンテンドーDS
|
発売・開発元
|
ハドソン
|
発売日
|
2008年7月17日
|
価格
|
3,654円(税込)
|
判定
|
なし
|
ポイント
|
ガチャピンのゲーム化第二弾 やっつけ臭いスポーツゲーム集 ボンバーマンがおまけでプレイ可能
|
フジテレビ関連作品リンク
|
概要
-
かつて放送していた国民的子供番組「ひらけ! ポンキッキ」「ポンキッキーズ」にて出演していたマスコットキャラクターであるガチャピンを題材としたニンテンドーDSソフト。
-
ガチャピンゲーの第二弾であり、本作の約1年前にリリースされた『ガチャピン日記DS』に次ぐDSソフトでもある。
-
ガチャピンを主人公に日本全国の様々なスポーツに挑む設定でゲームを進めていく。なお、相棒であるムックもガチャピンと一緒に出演している。
-
メインは一人プレイ用だが、モードの「通信プレイ」はDSワイヤレス通信を用いた二人対戦プレイが、「ガチャボン」は最大四人までの対戦プレイが可能。
-
操作の大半はボタン操作で、タッチペンを使用する機会はほとんどない。
主なモード
-
チャレンジ
-
本作のメインモードにあたる。
-
TV番組風のバックにてガチャピンが様々なスポーツ(ミニゲーム)にチャレンジするのが目的となる。
-
ミニゲーム
-
ミニゲームを単独でプレイできるモード。
-
ゲーム開始時では何もプレイできないが、「チャレンジ」で一度でもプレイしたミニゲームがプレイできる様になる。
-
ギャラリー
-
ガチャピンがスポーツをこなすシーンが描かれた実写写真を鑑賞できるモード。
-
ゲーム開始時では何もないが、ミニゲームで条件を満たせば鑑賞できるギャラリーが増えていく。
-
ギャラリーは総計で42種類あり、1種類毎に2枚の写真が用意されている(すなわち、全84枚の写真収録となる)。
-
通信プレイ
-
ミニゲームの対戦がプレイできるモード。
-
二人対戦プレイ専用であり、プレイするにはDS本体が2つ必要(本ソフトは1本のみでOK)。
-
プレイできるミニゲームは一人プレイ時よりも大幅に限られる。
-
ガチャボン
-
ボンバーマンのガチャピン版をプレイできるモード。
-
1~4人までのプレイに対応しており、ソフトは1本のみでいいがDS本体は人数分必要。
主なルール
-
ゲーム開始前にセーブデータが2つあるので好きなものを選ぶ。
-
セーブデータにはプレイ状況のデータがオートセーブ形式で記録される。
-
作成したセーブデータを消去する事ができるが、当然ながら二度と元に戻らないので取り扱いに要注意。
-
作成したセーブデータを選ぶとメニュー画面に移項する。
チャレンジのルール
-
プレイの目的について。
-
日本地図が表示された画面をバックに、ガチャピンとムックの対談を挟む形でゲームが進行する。
-
対談後に「九州地方」「四国地方」「中国地方」「関西地方」「中部地方」「関東地方」「東北地方」「北海道地方」から好きなものを選んでいく。
-
選んだ地方の後には3つのスポーツが選択できるので、それも選べばそのミニゲームがプレイできる。
-
ミニゲームのノルマをクリアすればその地方の「勇気値」が2.5%上昇し、クリアに失敗しても1.25%上昇する。
-
各地方は最大で12.5%まで勇気値を溜める事ができる(12.5%状態でもミニゲームはプレイできるが、その地方の勇気値は増えない)。
-
8つの地方をすべてを勇気値を溜めれば「8地方 × 12.5%」で100%達成となりエンディングとなる。
-
ゲーム開始時ではガチャピン操作でミニゲームを行うが、エンディングを迎えると各地方の勇気値がリセットされムックを主人公とした周回プレイが始められる。
-
ゲーム内容はガチャピン側と全く同じだが、ミニゲームがすべてムック操作となり、雑談内容に変化が起きる。
-
ムック側も勇気度100%達成すると再びエンディングとなり、次回プレイ時では勇気値100%状態でガチャピンとムックのどちらかを操作キャラにするかの選択が可能となる。
ミニゲーム関連のルール
-
ミニゲームについて。
-
ミニゲームはモードの「チャレンジ」「ミニゲーム」「通信プレイ」でプレイできる。
-
「チャレンジ」ではランダムで選択できる3つのミニゲームのいずれかをプレイできる形となる。難易度設定はランダムとなっている為選択はできない。
-
「ミニゲーム」では「チャレンジ」で一度プレイしたミニゲームを自由に選んでプレイできる。プレイの際には「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の難易度選択も可能となる。
-
「通信プレイ」でも「ミニゲーム」同様にミニゲームを選択してプレイできる。このモードには難易度選択は存在しない。
-
「チャレンジ」「ミニゲーム」でのミニゲームプレイ後はスコア(クリアタイム)結果と共に、良い成績から順に「金」「銀」「銅」のメダルが表示される。
-
良い成績を出すとベスト5までのランキングに登録される。ランキングは「かんたん」「ふつう」「むずかしい」に関係なく同じランキングとして登録される。
-
「通信プレイ」でのミニゲームはすべてレースによる対戦形式でのプレイとなる。
-
ミニゲームの種類は以下の通り。
-
「チャレンジ」「ミニゲーム」は全20種目、「通信プレイ」はその内の6種目がプレイできる。
-
通信プレイでプレイできるミニゲームは下記の表右側に印を付けている。
-
ミニゲーム単体のルールや操作方法に関しては割愛するが、大体は軽い操作でプレイできるものばかりである。
+
|
ミニゲーム一覧
|
種別
|
ミニゲーム
|
|
|
|
|
レーシング
|
サンドバギー
|
通信
|
ミニバイク
|
通信
|
カート
|
通信
|
モトクロス
|
|
マリンスポーツ
|
水上バイク
|
通信
|
ジェットホバー
|
通信
|
ウェイクボード
|
通信
|
ウインタースポーツ
|
スノーボード
|
|
モーグル
|
|
スキージャンプ
|
|
スカイスポーツ
|
ハンググライダー
|
|
パラグライダー
|
|
フィールド
|
PK
|
|
トランポリン
|
|
リフティング
|
|
武道
|
空手
|
|
カンフー
|
|
レジャー
|
ボウリング
|
|
スキューバダイビング
|
|
カヌー
|
|
|
ガチャボンのルール
-
ガチャボンについて。
-
いわゆるガチャピンを使用した対戦特化のボンバーマンにあたる。
-
「ボンバーマン + ガチャピン」のコラボ企画として収録となっている。プレイヤーキャラは全員ボンバーマンのコスプレをしたガチャピンが担当している。
-
ガチャボンの主なルール。
-
大方は本家ボンバーマンのシステムのまんまとなっている。
-
「プレイ人数」「CPUの数と強さ」を設定した後にプレイしたいステージを選び、さらに「セット数」「制限時間」「ボンバーマンの耐久度」も選んでゲームスタート。
-
操作方法などに関しては本家とほぼ同じ様な系統なので、このページでは割愛する。
-
ステージは以下の5つのものが用意されている。
-
「ノーマル」…初期のボンバーマンを意識したオーソドックスなステージ。
-
「ドカン」…フィールド内に土管が設置されており、爆弾をそこに隠して設置できるステージ。
-
「アイテムざくざく」…強化アイテムが腐る程に置いてあるステージ。
-
「ツルツル」…移動させると地面が滑るステージ。
-
「クラウン」…ブロックが大量に置かれた先にある王冠を取得すれば勝利となるステージ。
-
「ランダム」…上記5つからランダムでステージが決定する。
問題点
-
あまり面白くないガチャピン達の雑談。
-
モードの「チャレンジ」における、テレビ番組版のノリを再現したと思われしガチャピンとムックの雑談にやる気が感じられない。
-
イベント会話中は一切のボイスがなく、ガチャピン達のリアクションも少ないので、「だから何なんだ」程度の淡白な雑談にしか聞こえない。
-
しかも、会話の種類が両手で数えられるくらいしかなく、ミニゲームをこなす度に全く同じ雑談が何回も使い回されるという手抜きっぷり。「その話は前にも聞いたよ…」と突っ込まざるを得ない。
-
さらにはイベントスキップが一切できないというオチも付く。雑談を飛ばすにはボタンを連打しなければならない鬱陶しさ(幸いにも雑談自体はそんなに長くない)。
-
ミニゲームの微妙加減。
-
純粋な観点で見ても、ミニゲームの完成度が高いとはいい難い。
-
ミニゲームの半数近くがレース系かそれに近いものとなっており、「似た様なルールが被っている」という状態である。
-
せめてミニゲームの出来が優れていれば擁護の余地もあったのだが、はっきりいってそのどれもが携帯アプリレベルの薄い内容という有様となっている。
-
例えるならば、スポーツゲーム集の最高峰と評される『Wii Sportシリーズ』を極限なまでに薄っぺらくした様な内容といえばいいかもしれない。
-
ちらほらと手抜きっぽい面も目立つ。
-
3つの難易度のランキング表示が一括な為、「"かんたん"でプレイした方が確実に好成績が出せる」という公平性に欠けたプレイ結果が発生する。
-
難易度の差が「クリア条件のノルマを上げただけ」「レースの走行距離を伸ばしただけ」という、呆れる程の水増しっぷりも目に付く。
-
その他の問題点など。
-
モードの「チャレンジ」における、ガチャピン側と2周目のムック側のプレイ内容が全く同じというのも手抜き臭い。そんな水増しさせるなら最初からプレイキャラを選ばせろと。
-
日本全国を舞台にスポーツチャレンジするという設定な割に、地方色を感じさせるスポーツが少ないのも物足りないところか。
-
レース系の多いミニゲームの関係上、ガチャピン達が背を向けている事が多く、せっかくのスポーツ中の彼らの姿が確認し辛い。
-
ミニゲーム中はフルポリゴンで描かれているが、DSというハードの関係上あまり見栄えが良くないのも残念どころ(グラフィック自体はそこまで酷くはない)。
-
ちなみに「ガチャボン」に関してはドット描写となっており、他の2D系のボンバーマンシリーズと比べても違和感のない外観となっている。
-
モードの「ギャラリー」では、カーソルの動きが遅すぎるため、お目当ての写真を鑑賞するのに若干の時間がかかる。
評価点
-
ガチャピン達の姿が可愛い。
-
この辺は流石にゲーム内で上手く再現できており、ポンキッキ好きな人にとっては満足できるのではないだろうか。
-
雑談が面白くない点はさておき、あの独特のゆるっぽさが好きなだけ拝める。
-
メニューの「ギャラリー」では実写写真による「40種類近くのスポーツに挑むガチャピン」が鑑賞できる。
きぐるみの中の人は大変だっただろう。
-
ミニゲームに見るべき点もない訳ではない。
-
ミニゲームの1プレイにかかる時間は短いものが多く、暇潰しでプレイするには悪くない。
-
但し、結構な時間を要するミニゲーム(「ボウリング」「ハンググライダー」など)もあるので、すべてがお手軽かといわれると疑問だが…。
-
薄いとはいえ「スポーツをしている感」は確かに持っている。
-
マリンスポーツ系の水面を滑走する様や、スカイスポーツ系の空を飛ぶ疾走感はなかなか気持ちいい。何回かプレイすると見慣れてしまうが…。
-
ガチャボンがプレイできる。
-
ある意味、本作の良心といえる要素かもしれない。
-
流石に製品版のボンバーマンと比べるとステージ数は少ないが、家庭用ゲームとしてガチャピンを主役としたボンバーマンがプレイできるのは本作だけの特権となっている。
-
ミドルプライスである。
-
ゲームの出来が著しくないだけに、フルプライスではないのが良心か。
総評
ガチャピン達がスポーツチャレンジする姿を拝めるのはいいが、そのミニゲームがあまりにも微妙すぎる。悪くいえば「やっつけ気味にスポーツミニゲームを入れてみた」的な作品な模様。
その後の展開
-
今もガチャピンは積極的で活躍しているが、家庭用ゲームとしては本作以降は全くゲーム化されていない。やはり、ガチャピンをゲーム化するのは難しいのかもしれない。
最終更新:2022年04月01日 17:26