ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0895 激闘!ゆラッシュギアTURBO
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ankoss
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皆さんは、漫画やアニメのように、ミニ四駆などを意のままに操ってみたいと思ったことは無いだろうか?
これは、ゆっくりを使うことで遂にそれが叶った、そんな時代の話である。
『第○回「ゆラッシュギア全国大会」決勝戦も、いよいよ大詰めを迎えております!』
コロシアムにアナウンサーの声が響き渡る。
かつて「クラッシュギア」というおもちゃがあった。
簡単に言えば、ミニ四駆でベーゴマをやるようなものである。
ミニ四駆と決定的に違うのは車体(「ギア」と呼ばれる)に付いた武器の存在。
モーターからの動力を車輪だけでなく武器にも伝え、これを動かして相手のギアを攻撃する。
走らせるのもコースではなく、周囲の閉じたバトルフィールド。
ここで互いにギアをぶつけ合い、相手を行動不能とするか場外にはじき出せば勝ちというルールだった。
「いっけえええ!ブリッツフォーゲル!」
鋭角的なデザインのギアが、プレイヤーの声に合わせて突進する。
「まかせるんだぜえええぇぇぇ!」
それに乗っているのは何とゆっくりまりさ。
「返り討ちだ!ボルトグレネード!」
「わかるよー!」
ややずんぐりした印象のギアに乗っているのはちぇん。
両者は互いにぶつかり合い、押し合い、時には華麗にかわし合う。
“すぃー”それは乗ったゆっくりの思うように動く不思議な乗り物。
数年前、これを応用してクラッシュギアをコントロールしようとした者がいた。
結果それは大ヒットし、全国大会まで開かれるようになって今に至る。
「これで終わりだ!シュヴァーンフリーゲルゥゥゥ!」
ブリッツフォーゲルのプレイヤーが必殺技の命令を下した。
「いくんだぜえええぇぇぇ!」
まりさごと空中に舞い上がったギアが、虹色の軌跡を引いて相手ギアに襲いかかる。
それはちぇんの俊敏さでもかわしきれなかった。
眼もくらむ光。続く轟音。観客は目を閉じながらも瞼を通す閃光を、耳をふさぎながらもコロシアム全体を
揺るがす衝撃を感じた。
必殺技「シュヴァーンフリーゲル」が、ボルトグレネードに炸裂した。
「ちぇんのまけなんだよ~~~!わかるよ~~~!」
ギアごと場外へ吹っ飛ばされるちぇん。
しかし周りに敷き詰められていたマットに受け止められ、無傷で済んだ。
『ディフエンディングチャンピオン!今年も王者の座を守ったアアアーッ!』
チャンピオンがガッツポーズをし、ギアから降りたまりさも観衆に応える。
遅れて上がってきた敗者のちぇんが、しっぽでまりさのおさげを掲げ、勝利をたたえた。
ゆラッシュギア全国大会決勝戦は、熱狂のうちに幕を閉じた。
しかしこれは大人のホビーだった。
そもそも、元になったすぃーからして高価だし、それを応用したギアとなればなおさらである。
加えて、操縦するゆっくりにも厳しい訓練と、何よりプレイヤーとのゆるぎない信頼関係が必要となる。
例えるならレース鳩に手を出すようなもの。子供には費用も手間もかかりすぎ、到底無理な遊びだった。
ところが。
利にさといB級おもちゃメーカーは、ブームと見るやすぐに安価なパチモノを出す。
子供はたやすくそれに手を出し、いつしか子供たちの間ではそっちがホンモノとなっていくのだ。
「…んだよ、れいむしかいねーじゃんよー…」
とある森の中。「はなしちぇぇぇ」と叫ぶ子れいむを掴んだ少年Aが、渋面のまま座り込んだ。
バッグから組み立て途中のギアを取り出し、最後の仕上げにかかる。
今子供たちに大人気のパチモノゆラッシュギア。
国内B級メーカーや聞いたこともないような海外メーカーが続々と新製品を送り出すそれは、とにかく安価だった。
基本となるシャーシは600円から1,000円程度で手に入る。
本物に比べてサイズが小さい事もあるが、安さの秘密はギアのコントロール方法にあった。
Aは取り出したシャーシに、子れいむをナイロンタイラップでくくりつけた。
「ゆんやあぁぁ!ぐるぢいよおぉぉ!」
ミチミチとタイラップが子れいむの肌にくいこみ、前後方向へ微妙にひょうたん型となった。
「いちゃいよおおおぉぉぉ!きつきつさんとっちぇぇぇ!」
ちょっときつく締めすぎただろうか。子れいむはチョロロロ…としーしーを漏らした。
ちなみにこういう場合も想定済みで、モーターや電池が濡れないよう、しーしー抜きの穴が空いている。
メーカーもそのへんはちゃんと考えていた。
そしてキモとなるパーツ、“コントロールユニット”。
少年Aは説明書を見ながら、それから伸びる何本かの端子を子れいむのあちこちにブスブス突き刺していった。
「ゆぴゃあ!」「ゆぴぃ!」「いちゃいぃ!」「やめちぇえぇ!」
子れいむは刺すたびに悲鳴を上げるが少年Aは気にしない。
これはゆっくりの思考でモーターを制御するものだ。
本物のゆラッシュギアは、すぃー同様ゆっくりが接触するだけで思考を読み取るが、こっちのパチモノは
突き刺した端子により直接餡子脳から信号を取り出すという、より原始的な方法を取っている。
そのために大幅なコストダウンを実現していた。
とはいえこれも別売りで、1個3,000円くらいはするのだが、よっぽどの希少種でも使わない限り使い回しが
できるので、それほど負担にはならない。
余談だが、端子ひとつとってみても、金メッキを施し信号の伝達効率を向上させた“ゴールドターミナル”なる
製品があるのだが、そういったチューンアップパーツについてはとりあえず割愛する。
まとめると、
* 子ゆっくりを使うことによるギアの小型化
* 単純なコントロール方法とユニットの使い回し
* 子ゆっくりは野良を拾って使い捨てが前提
これらによって子供にも手の届くものになったのである。
「フロントウエポンはこれでっと。よし完成」
Aは最後にカッターの刃を武器として取り付けた。なんとも物騒なギアが出来上がったものだ。
いくら怪しげなメーカーでも、さすがにこんなパーツは売り出していない。
これはどこかの子供が「どうせ使い捨てだし直接ゆっくりを狙ったほうがよくね?」との思いつきで始めたものだ。
本物の大会では、負けてもゆっくりが傷付かないよう、2重3重のセーフティが設けられているのだが、
子供はこういう事に容赦がない。最初から相手のゆっくりを殺す気マンマンのギアが次々に生み出されていった。
今では「リアルバトル」だの「デスマッチ」だのと称し、すっかりこちらが主流となっていた。
「待たせたなB」
Aが完成したばかりのギア“ガルダイーグル”を構え、広場に作られたフィールドに進み出た。
「待ちくたびれたぜ」
そこには眼鏡をかけた小柄な少年Bが待っていた。こちらも愛機“ディノスパルタン”を構える。
これに載っているのは子まりさだ。
「セットアップ!」
コロシアムを取り囲んだ何人かの少年のうち一人が声を上げる。
同時に2人はスイッチを入れた。ギアがゆっくりの思考を読み、車輪が回り始める。
「GO!」
両者がギアを投げ入れ、ギアファイトが始まった。
「ゆぴいいいぃぃぃ!」
…が、勝負になどならなかった。
Aの子れいむが泣きっぱなしで、最初から逃げ出すことしか考えていなかったせいである。
「ゆんやあああぁぁぁ!おうちかえるうううぅぅぅ!」
ファイト開始と同時に相手に背を向け、一目散に逃げ出すガルダイーグル。
「だからあのまりさに勝ったら帰してやるって」
「いやじぁあああぁぁぁ!いまきゃえるにょおおおぉぉぉ!」
フィールドの外周は、少年達が拾ってきたブロックや角材で取り囲まれていた。外に出ることなどできない。
子れいむはそこにガッツンガッツンと空しい体当たりを続けるばかりだった。
「あーあ。これだかられいむ種はダメなんだよー」
Aが嘆いた。周りの少年達もクスクス笑っている。
通常、ゆラッシュギアに向くのはガッツのあるまりさ種、俊敏性に勝るちぇん種、元々戦闘力の高いみょん種あたりだ。
頭脳派を自称する者がぱちゅりー種を選んだりするが、使いこなすのは相当難しい。
また、めーりん種も使えないことはないが、相手ゆっくりの闘志に火をつけてしまうので使う者はほとんどいない。
ちなみに捕食種はレギュレーション違反とされている。
「…どーするんだじぇ?」
ディノスパルタンに乗る子まりさもあきれ気味で、停止したままBに問いかける。
彼女にもコントロールユニットの端子が刺さっており結構痛いはずなのだが、勝てば解放されるのと、
あまあまをたくさんくれるというので辛抱していた。
「れいむなんかにゃ情けは無用!やれ!ディノスパルタン!」
「わかったんだじぇえええ!」
車輪が咆哮を上げ、ディノスパルタンは猛然と襲いかかった。
「ぴぎゃあああぁぁぁ!」
ディノスパルタンのフロントウエポンは水平に付いた丸ノコギリ。
高速回転するそれが、子れいむの頬をビチビチと切り裂いていく。
「いきのこるためなんだじぇ!しかたないんだじぇぇぇ!」
「ふひいいいぃぃぃ!ひひゃいよほおおおぉぉぉ!」
左の口の端を背中まで広げられた子れいむ。もうまともにしゃべれない。
なんとかガルダイーグルの車輪を回し、餡子をまき散らしながら逃げ出した。
「トドメを刺せ!ディノスパルタン!」
しかしたやすく追い付かれてしまう。ディノスパルタンは今度は反対側から襲いかかった。
同じように切り裂かれ、遂に切れ目が子れいむの周りを一周する。
「ひひゃあああぁぁぁ!もっひょゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…ゆ゛っ…」
子れいむはしばらく痙攣していたが、すぐに永遠にゆっくりした。口から上半分がぼとりと転げ落ちる。
同時にガルダイーグルも停止した。
「ま、れいむ種相手じゃこんなもんか」
Bは勝ってもあまり嬉しくなさそうだった。Aも勝負を投げていたのでたいして悔しくない。
「やったのじぇ!まりしゃしゃまはつよいんだじぇ!」
一方子まりさは喜んで調子に乗っている。
「おいじじい!かっちゃんじゃからしゃっしゃとはじゅしゅんだじぇ!
やくしょくなんだじぇ!あまあまたくしゃんよこすのじぇ!」
おさげをばたばた振ってわめき始めた…が、
「ゆゆ?なんでまりしゃしゃまのおしゃげがもえてるんだじぇええええぇぇぇ?」
そのおさげがメラメラ燃えていた。
「あーB、この前狼モーター使うって言ってただろ。ありゃすぐ過熱するのに」
「げげ!やべええええええ!」
ゆラッシュギアの世界に星の数ほど存在するチューニングパーツ。
中でもモーターは、怪しいメーカーがこぞってスペックを競い、過激な方向へ進化する一方だった。
常識を超えた回転数・トルクを誇る代わりに耐久性が低いとか、電池がすぐ消耗するとか、あまりのパワーに
歯車やシャーシが耐えられないとか、とにかく極端だ。
Bの使った“狼モーター”もそのひとつで、特に発熱がものすごかった。おそらく子れいむを切り裂くときに
負荷がかかり過ぎたのであろう。
そうこうしているうちに火が髪全体に回り始めた。
「ゆぴゃあああぁぁぁ!あちゅいいいぃぃぃ!たちゅけるんだじぇえええぇぇぇ!」
まだ生きていたモーターが回りだし、少年達に走り寄る。
「うわあああ!こっち来んなあああ!」
ただでさえ凶器が付いているのに、それが火ダルマになって突っ込んでくるんだからたまったものではない。
バリケードで仕切られているにもかかわらず、少年達はフィールドの外で右へ左へ逃げまどった。
「あぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ」
火は遂に子まりさの帽子や肌に燃え移った。
やがてコントロールユニットがイカれたのだろう、ディノスパルタンはその場でグルグル回るだけになった。
数分後。
フィールドの中央には、溶けたプラスチックと黒コゲになった焼き饅頭だけが転がっていた。
「あああ…俺のディノスパルタンが…」
その前でがっくりとうなだれるB。ギアも当然まるごとオシャカだ。
「あーっはっはっは!相変わらず低レベルだなお前ら!」
背後から響く高らかな笑い声。皆が振り返ると、「不敵」と表現するにぴったりな少年Cが現れていた。
この少年C、いわゆる「ボンボン」というやつである。
見れば取り巻きを何人か連れていた。
ことゆラッシュギアに関しては大口を叩いてはばからないので好く思うものは少ない。
しかし改造技術の確かさと、何より圧倒的な勝ち星の数ゆえ、何か言い返せる者も少ないのだ。
「こんな体たらくじゃ、もう俺の轟月の相手できる奴はいなくなっちまったか」
そう言ってCは愛機“轟月”を取り出して見せつけた。
ぱっと見、鎧武者のようなデザインで、前後に槍が突き出している。
この轟月、他のギアとはひと味もふた味も違う。
まずシャーシはFRP板を井桁に組んで強化されたもの。
そして何より、乗っている子まりさがそのへんで捕まえてきた野良ではなく、れっきとしたCの飼いゆっくりなのだ。
その子まりさも、C同様不敵な笑みを浮かべてこちらを眺めている。
頬をはしる大きな傷は過去のファイトで付いたもので、わざと直さずに相手を威圧するのに利用していた。
しゃべり方もすっかり成体同様で、歴戦の戦士の風格をたたえていた。
しかもコントロールユニットの端子は肌に刺さず、何本かまとめて口にくわえているだけだ。慣れればこれで十分、
ということらしい。
少年達は皆押し黙ってしまった。
技術面で唯一対抗できそうなのは先ほどの少年Bなのだが、彼のギアはたった今失われたところである。
「僕が相手しよう」
Cが「こりゃダメだ」と帰ろうとしたその時、それまで黙っていた少年Dが名乗りを上げた。
金髪ですらりとした少年Dは言う。
「僕が相手しよう。僕と、このシューティングミラージュがね」
Dが取り出した“シューティングミラージュ”。乗っているのは子ありすである。
見れば何と、ウエポンがどこにも見当たらない。
「おいおいおい何だそのギアは?ウエポン買う金も無いのか?
それとも武器は使わず、正々堂々勝負しましょうってか?俺もずいぶんナメられたもんだな!」
「ゆラッシュギアの基本に立ち帰ってみただけさ。相手をひっくり返せばいいんだろう?
君のギアはFRPの多用で軽くなり過ぎている。それが弱点だ。
おっと今からウエイトを付けるのは無しだよ。
自分の信じている技術が命取りになる日がとうとうやって来たってことさ」
それを聞いてCはヒュー、と口笛を吹き大げさに腕を広げた。
「こりゃ驚いたぜ!まさか俺より大口叩く奴がいるとはな!
いいだろう存分に相手してやる。そのありすとお前のガン首並べて、たっぷり吠えヅラかかせてやるぜ!」
…そう言ったものの、Cの脳裏にはかすかに危険信号がともっていた。
一見、自分の挑発に相手が乗って来たように見える。
しかし実際は違うのではないか?本当に挑発に乗ってしまったのは自分の方ではないのか?
「セットアップ!」
ギアのスイッチを入れると同時に、Dの端正な顔が突然ニタァ、と下卑た笑い顔に変わった。
端が吊り上がった口。チロチロと覗く真っ赤な舌。逆に目尻はだらしなく垂れさがっている。
それを見たとたん、Cの危険信号が警報に替わった。
ありゃヤバいもんだ。どこかで見たことがある。そう、ゆっくりに関わった者は必ず一度は目にする−−−−
「GO!」
そうだあいつだ!あいつの顔にそっくりじゃないか!
気付いた時にはもう遅かった。Cの腕は既にリリース体勢に入っており、自分でも止めることが出来なかった。
「行っけえええ!シューティングミラージュ!」
「んっほおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
さっきのDと同じ顔をし、ギアとともにフィールドに飛び込む子ありす。
見ればさっきまで無かったはずの極太のフロントウエポンが。
そう、こともあろうにDは、動力をウエポンではなく子ありすの振動に回していたのだった!
「ゆぴゃあああぁぁぁ!れいぱーだあああぁぁぁ!」
百戦錬磨の子まりさにも、れいぱーの恐怖が餡子DNAに刻まれていたのだろう。
慌ててフルパワーで逆進をかけ、なんとか正面衝突を防いだ。
「んほおおおおぉぉぉぉ!わいるどなまりさだわあああぁぁぁ!とかいはなあいをあげましょうねえええぇぇぇ!」
「いやだあああぁぁぁ!れいぱーはゆっくりできないんだぜえええぇぇぇ!」
敵に背を向け、一目散に逃げ出す轟月。
「Cさんを助けるんだ!」
Cの取り巻き2人が自分達のギア“蒼月”“紫月”をフィールドに放り込んだ。乗っているのは両方とも子ちぇん。
ちなみに、本当に助けたければ人間が割って入ればすぐに解決するのだが、こういうときでもおもちゃを使うのは
ホビー物のお約束というやつである。
「蹴散らせシューティングミラージュ!」
「んほおおおぉぉぉ!あなたたちはおよびじゃないのよおおおぉぉぉ!
でもどうしてもというのならあいをわけてあげるわあああぁぁぁ!」
顔面蒼白でれいぱーの前に立ちふさがった2匹だったが、結局時間稼ぎにもならなかった。
「行けえええぇぇぇ!ライトニングフラッシュ!」
Dの掛け声とともに必殺技が炸裂。
どういう原理かは分からないが、シューティングミラージュが2台に分身し、すれ違いざまそれぞれ相手に
フロントウエポン−−−ぺにぺにをねじ込んだ。
「「んほおおおおぉぉぉぉ!いっしゅんですっきりいいいいぃぃぃぃ!」」
分身したれいぱーありすが同時に嬌声を上げ、大量の精子カスタードを流し込む。
「ゆぷぅ!わから」「ぐぴぃ!わか」
子ちぇん達はにんっしんっ!する間もなく、注ぎ込まれた大量の精子カスタードによって爆裂した。
もう轟月−−−Cの子まりさを守る物は無い。
「やれ!勝てば美まりさ10匹捕まえてきて好きなだけレイプさせてやるぞ!」
そんな言葉をポンポン叫ぶ小学生−−−実に末恐ろしい。周りの少年達もドン引きだ。
「んほおおおおぉぉぉぉ!まりさまりさまりさ!まりさがいっぱいだわああああぁぁぁぁ!
あっちもまりさ!こっちもまりさ!しあわせええええぇぇぇぇ!」
Dの言葉にもう酒池ゆ林の幻覚を見ているのか。
再び1台に戻ったシューティングミラージュが、シャーシのはるか先までフロントウエポンを伸ばして
轟月に追いすがる。
「ゆぴいいいぃぃぃ!くるなあああぁぁぁ!」
しかしパニックを起こしていてもそこは戦い慣れた子まりさ。轟月の軽さを活かし、なんとか捕まらずに
逃げ回っていた。
「足止めしろ!ライジングトルネードだ!」
「んほおおおおぉぉぉぉ!いくわよおおおおぉぉぉぉ!」
何と子ありすは舌を伸ばし、自分のぺにぺにをしごき始めた。
「ひとりすっきりいいいいぃぃぃぃ!」
一瞬で達する子ありす。ギアのスピードが加わった精子カスタードが矢のように轟月に突き刺さった。
「ゆげえええぇぇぇ!ぎぼぢわるいんだぜえええぇぇぇ!」
なんとか子まりさへの直撃はしなかったものの、精子カスタードはギアにたっぷりかかってしまった。
轟月の車輪がカスタードで滑り、スピードがガクンと落ちる。そこへ迫るシューティングミラージュ。
「あきらめるな轟月!リヤウエポンであいつのぺにっ…(///)フロントウエポンを切り落とせ!」
ファイトが始まってからこれまで茫然としていたCが我に返り、初めて命令を下した。
そうだ。轟月には後ろにも槍が付けてある。逃げながらそれをうまく使えば…
「ゆひいいいぃぃぃ!くらうんだぜえええぇぇぇ!」
スパーン!
その目論見はうまくいった。
ケツを振りながら逃げると見せかけ、どうにかぺにぺにを切ることに成功したのである。
これで勝ち目が出てきた。Cはそう思ってDを見やったが、Dは全く動じていなかった。
それどころか、
「僕は自分のギアを信じる!行け!シューティングミラージュ!
ウエポンが無くなったところでお前の強さは変わりはしない!
これで終わりだ!
レッドアウトゴールデンマキシマムバーニングゥゥゥ!(←それ違うおもちゃ)」
ビシィ!とこちらを指差し、必殺技の指令を下したではないか。
「んほおおおおおぉぉぉぉぉ!めーたーれっどぞーんよおおおぉぉぉ!」
れいぱーありすが目を血走らせ舌を振り回し、シューティングミラージュが突撃する。
ぺにぺにが切られた穴からはカスタードがだくだくと漏れているのだが気にしていない。
いや、切られたことにすら気付いていないのかもしれなかった。
そして、カスタードに車輪を取られてもたついていた轟月が、遂に捉えられた。
「んほおおおおぉぉぉぉ!まりさあああぁぁぁ!あいしてるわあああぁぁぁ!」
「ゆぎゃあああぁぁぁ!おべがいやべでえええぇぇぇ!」
轟月は、横向きでバリケードとシューティングミラージュにがっちり挟まれていた。
子ありすがギアの上からうにょーんとのーびのーびし、子まりさにすりすりを開始する。
そう、ぺにぺにがなくなってもすりすり型すっきりはできるのだ。
「ありすのまりさあああぁぁぁ!いっしょにいきましょうねえええぇぇぇ!」
「いやじゃあああぁぁぁ!ばりざずっぎりじだぐないいいいぃぃぃぃ!」
互いの汗、ヨダレ、涙。子ありすから漏れ続けるカスタードがそれらに混ざり、ネチョネチョと糸を引く。
子まりさは必死に前進、後退を試みて抜け出そうとするが、轟月の車輪はギュイイイン、ギュイイインと空しく空転し、
土を掘り返すだけでぴくりとも動けない。
車輪にもいくつかのトゲが武器として付いているのだが、もう気休めにもならなかった。
「んほおおおおぉぉぉぉ!きたわきたわきたわあああぁぁぁ!
ありすいっちゃう!ありすいっちゃうううぅぅぅ!…すっきりいいいいぃぃぃぃーーーー!」
「ゆあああぁぁぁ!ずっぎりぃぃぃ…じだぐながっだぁぁぁ…」
いったいどれだけの精を注がれたのか。子まりさは帽子が脱げるほど大量の茎を生やし、あっという間に
黒ずんで果てた。
壮絶な決着。
愛と憎しみ。歓喜と悲壮。勝利と敗北。そして生と死。
すべてがここにあった。
直後に子ありすも絶命した。
カスタードをすべて出し切り皮だけとなっても、彼女の表情は喜びに満ちていた。
Dが歩み寄り、機能停止したシューティングミラージュを拾い上げる。
「僕の勝ちだね。
ルールでは両者のギアが行動不能となった場合、先に停止した方が負けとなっている。
異論は無いね?」
素に戻ったDが、澄ました顔で勝利を宣言する。
Cは勝負なぞもうどうでもよかった。顔じゅう変な汗でいっぱいだ。
「わかった!お前の勝ちでいいから!…だから近寄るなああああ!」
ギアをほっぽって、取り巻きとともに転がるように逃げ出した。
ローカルルールがすぐに出来るのも子供の遊びの特徴である。
この一件後すぐ「れいぱー禁止」というルールができ、それは鉄の掟となったのだった…
−終−
※ゆっくりの大きさ的に無理がありそうですが、そこは目をつぶってください
三等兵あき(anko560の感想より)
ふたば系ゆっくりいじめ 459 ゆっくりとサバゲー対決
ふたば系ゆっくりいじめ 425 ゆレー射撃
これは、ゆっくりを使うことで遂にそれが叶った、そんな時代の話である。
『第○回「ゆラッシュギア全国大会」決勝戦も、いよいよ大詰めを迎えております!』
コロシアムにアナウンサーの声が響き渡る。
かつて「クラッシュギア」というおもちゃがあった。
簡単に言えば、ミニ四駆でベーゴマをやるようなものである。
ミニ四駆と決定的に違うのは車体(「ギア」と呼ばれる)に付いた武器の存在。
モーターからの動力を車輪だけでなく武器にも伝え、これを動かして相手のギアを攻撃する。
走らせるのもコースではなく、周囲の閉じたバトルフィールド。
ここで互いにギアをぶつけ合い、相手を行動不能とするか場外にはじき出せば勝ちというルールだった。
「いっけえええ!ブリッツフォーゲル!」
鋭角的なデザインのギアが、プレイヤーの声に合わせて突進する。
「まかせるんだぜえええぇぇぇ!」
それに乗っているのは何とゆっくりまりさ。
「返り討ちだ!ボルトグレネード!」
「わかるよー!」
ややずんぐりした印象のギアに乗っているのはちぇん。
両者は互いにぶつかり合い、押し合い、時には華麗にかわし合う。
“すぃー”それは乗ったゆっくりの思うように動く不思議な乗り物。
数年前、これを応用してクラッシュギアをコントロールしようとした者がいた。
結果それは大ヒットし、全国大会まで開かれるようになって今に至る。
「これで終わりだ!シュヴァーンフリーゲルゥゥゥ!」
ブリッツフォーゲルのプレイヤーが必殺技の命令を下した。
「いくんだぜえええぇぇぇ!」
まりさごと空中に舞い上がったギアが、虹色の軌跡を引いて相手ギアに襲いかかる。
それはちぇんの俊敏さでもかわしきれなかった。
眼もくらむ光。続く轟音。観客は目を閉じながらも瞼を通す閃光を、耳をふさぎながらもコロシアム全体を
揺るがす衝撃を感じた。
必殺技「シュヴァーンフリーゲル」が、ボルトグレネードに炸裂した。
「ちぇんのまけなんだよ~~~!わかるよ~~~!」
ギアごと場外へ吹っ飛ばされるちぇん。
しかし周りに敷き詰められていたマットに受け止められ、無傷で済んだ。
『ディフエンディングチャンピオン!今年も王者の座を守ったアアアーッ!』
チャンピオンがガッツポーズをし、ギアから降りたまりさも観衆に応える。
遅れて上がってきた敗者のちぇんが、しっぽでまりさのおさげを掲げ、勝利をたたえた。
ゆラッシュギア全国大会決勝戦は、熱狂のうちに幕を閉じた。
しかしこれは大人のホビーだった。
そもそも、元になったすぃーからして高価だし、それを応用したギアとなればなおさらである。
加えて、操縦するゆっくりにも厳しい訓練と、何よりプレイヤーとのゆるぎない信頼関係が必要となる。
例えるならレース鳩に手を出すようなもの。子供には費用も手間もかかりすぎ、到底無理な遊びだった。
ところが。
利にさといB級おもちゃメーカーは、ブームと見るやすぐに安価なパチモノを出す。
子供はたやすくそれに手を出し、いつしか子供たちの間ではそっちがホンモノとなっていくのだ。
「…んだよ、れいむしかいねーじゃんよー…」
とある森の中。「はなしちぇぇぇ」と叫ぶ子れいむを掴んだ少年Aが、渋面のまま座り込んだ。
バッグから組み立て途中のギアを取り出し、最後の仕上げにかかる。
今子供たちに大人気のパチモノゆラッシュギア。
国内B級メーカーや聞いたこともないような海外メーカーが続々と新製品を送り出すそれは、とにかく安価だった。
基本となるシャーシは600円から1,000円程度で手に入る。
本物に比べてサイズが小さい事もあるが、安さの秘密はギアのコントロール方法にあった。
Aは取り出したシャーシに、子れいむをナイロンタイラップでくくりつけた。
「ゆんやあぁぁ!ぐるぢいよおぉぉ!」
ミチミチとタイラップが子れいむの肌にくいこみ、前後方向へ微妙にひょうたん型となった。
「いちゃいよおおおぉぉぉ!きつきつさんとっちぇぇぇ!」
ちょっときつく締めすぎただろうか。子れいむはチョロロロ…としーしーを漏らした。
ちなみにこういう場合も想定済みで、モーターや電池が濡れないよう、しーしー抜きの穴が空いている。
メーカーもそのへんはちゃんと考えていた。
そしてキモとなるパーツ、“コントロールユニット”。
少年Aは説明書を見ながら、それから伸びる何本かの端子を子れいむのあちこちにブスブス突き刺していった。
「ゆぴゃあ!」「ゆぴぃ!」「いちゃいぃ!」「やめちぇえぇ!」
子れいむは刺すたびに悲鳴を上げるが少年Aは気にしない。
これはゆっくりの思考でモーターを制御するものだ。
本物のゆラッシュギアは、すぃー同様ゆっくりが接触するだけで思考を読み取るが、こっちのパチモノは
突き刺した端子により直接餡子脳から信号を取り出すという、より原始的な方法を取っている。
そのために大幅なコストダウンを実現していた。
とはいえこれも別売りで、1個3,000円くらいはするのだが、よっぽどの希少種でも使わない限り使い回しが
できるので、それほど負担にはならない。
余談だが、端子ひとつとってみても、金メッキを施し信号の伝達効率を向上させた“ゴールドターミナル”なる
製品があるのだが、そういったチューンアップパーツについてはとりあえず割愛する。
まとめると、
* 子ゆっくりを使うことによるギアの小型化
* 単純なコントロール方法とユニットの使い回し
* 子ゆっくりは野良を拾って使い捨てが前提
これらによって子供にも手の届くものになったのである。
「フロントウエポンはこれでっと。よし完成」
Aは最後にカッターの刃を武器として取り付けた。なんとも物騒なギアが出来上がったものだ。
いくら怪しげなメーカーでも、さすがにこんなパーツは売り出していない。
これはどこかの子供が「どうせ使い捨てだし直接ゆっくりを狙ったほうがよくね?」との思いつきで始めたものだ。
本物の大会では、負けてもゆっくりが傷付かないよう、2重3重のセーフティが設けられているのだが、
子供はこういう事に容赦がない。最初から相手のゆっくりを殺す気マンマンのギアが次々に生み出されていった。
今では「リアルバトル」だの「デスマッチ」だのと称し、すっかりこちらが主流となっていた。
「待たせたなB」
Aが完成したばかりのギア“ガルダイーグル”を構え、広場に作られたフィールドに進み出た。
「待ちくたびれたぜ」
そこには眼鏡をかけた小柄な少年Bが待っていた。こちらも愛機“ディノスパルタン”を構える。
これに載っているのは子まりさだ。
「セットアップ!」
コロシアムを取り囲んだ何人かの少年のうち一人が声を上げる。
同時に2人はスイッチを入れた。ギアがゆっくりの思考を読み、車輪が回り始める。
「GO!」
両者がギアを投げ入れ、ギアファイトが始まった。
「ゆぴいいいぃぃぃ!」
…が、勝負になどならなかった。
Aの子れいむが泣きっぱなしで、最初から逃げ出すことしか考えていなかったせいである。
「ゆんやあああぁぁぁ!おうちかえるうううぅぅぅ!」
ファイト開始と同時に相手に背を向け、一目散に逃げ出すガルダイーグル。
「だからあのまりさに勝ったら帰してやるって」
「いやじぁあああぁぁぁ!いまきゃえるにょおおおぉぉぉ!」
フィールドの外周は、少年達が拾ってきたブロックや角材で取り囲まれていた。外に出ることなどできない。
子れいむはそこにガッツンガッツンと空しい体当たりを続けるばかりだった。
「あーあ。これだかられいむ種はダメなんだよー」
Aが嘆いた。周りの少年達もクスクス笑っている。
通常、ゆラッシュギアに向くのはガッツのあるまりさ種、俊敏性に勝るちぇん種、元々戦闘力の高いみょん種あたりだ。
頭脳派を自称する者がぱちゅりー種を選んだりするが、使いこなすのは相当難しい。
また、めーりん種も使えないことはないが、相手ゆっくりの闘志に火をつけてしまうので使う者はほとんどいない。
ちなみに捕食種はレギュレーション違反とされている。
「…どーするんだじぇ?」
ディノスパルタンに乗る子まりさもあきれ気味で、停止したままBに問いかける。
彼女にもコントロールユニットの端子が刺さっており結構痛いはずなのだが、勝てば解放されるのと、
あまあまをたくさんくれるというので辛抱していた。
「れいむなんかにゃ情けは無用!やれ!ディノスパルタン!」
「わかったんだじぇえええ!」
車輪が咆哮を上げ、ディノスパルタンは猛然と襲いかかった。
「ぴぎゃあああぁぁぁ!」
ディノスパルタンのフロントウエポンは水平に付いた丸ノコギリ。
高速回転するそれが、子れいむの頬をビチビチと切り裂いていく。
「いきのこるためなんだじぇ!しかたないんだじぇぇぇ!」
「ふひいいいぃぃぃ!ひひゃいよほおおおぉぉぉ!」
左の口の端を背中まで広げられた子れいむ。もうまともにしゃべれない。
なんとかガルダイーグルの車輪を回し、餡子をまき散らしながら逃げ出した。
「トドメを刺せ!ディノスパルタン!」
しかしたやすく追い付かれてしまう。ディノスパルタンは今度は反対側から襲いかかった。
同じように切り裂かれ、遂に切れ目が子れいむの周りを一周する。
「ひひゃあああぁぁぁ!もっひょゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…ゆ゛っ…」
子れいむはしばらく痙攣していたが、すぐに永遠にゆっくりした。口から上半分がぼとりと転げ落ちる。
同時にガルダイーグルも停止した。
「ま、れいむ種相手じゃこんなもんか」
Bは勝ってもあまり嬉しくなさそうだった。Aも勝負を投げていたのでたいして悔しくない。
「やったのじぇ!まりしゃしゃまはつよいんだじぇ!」
一方子まりさは喜んで調子に乗っている。
「おいじじい!かっちゃんじゃからしゃっしゃとはじゅしゅんだじぇ!
やくしょくなんだじぇ!あまあまたくしゃんよこすのじぇ!」
おさげをばたばた振ってわめき始めた…が、
「ゆゆ?なんでまりしゃしゃまのおしゃげがもえてるんだじぇええええぇぇぇ?」
そのおさげがメラメラ燃えていた。
「あーB、この前狼モーター使うって言ってただろ。ありゃすぐ過熱するのに」
「げげ!やべええええええ!」
ゆラッシュギアの世界に星の数ほど存在するチューニングパーツ。
中でもモーターは、怪しいメーカーがこぞってスペックを競い、過激な方向へ進化する一方だった。
常識を超えた回転数・トルクを誇る代わりに耐久性が低いとか、電池がすぐ消耗するとか、あまりのパワーに
歯車やシャーシが耐えられないとか、とにかく極端だ。
Bの使った“狼モーター”もそのひとつで、特に発熱がものすごかった。おそらく子れいむを切り裂くときに
負荷がかかり過ぎたのであろう。
そうこうしているうちに火が髪全体に回り始めた。
「ゆぴゃあああぁぁぁ!あちゅいいいぃぃぃ!たちゅけるんだじぇえええぇぇぇ!」
まだ生きていたモーターが回りだし、少年達に走り寄る。
「うわあああ!こっち来んなあああ!」
ただでさえ凶器が付いているのに、それが火ダルマになって突っ込んでくるんだからたまったものではない。
バリケードで仕切られているにもかかわらず、少年達はフィールドの外で右へ左へ逃げまどった。
「あぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ」
火は遂に子まりさの帽子や肌に燃え移った。
やがてコントロールユニットがイカれたのだろう、ディノスパルタンはその場でグルグル回るだけになった。
数分後。
フィールドの中央には、溶けたプラスチックと黒コゲになった焼き饅頭だけが転がっていた。
「あああ…俺のディノスパルタンが…」
その前でがっくりとうなだれるB。ギアも当然まるごとオシャカだ。
「あーっはっはっは!相変わらず低レベルだなお前ら!」
背後から響く高らかな笑い声。皆が振り返ると、「不敵」と表現するにぴったりな少年Cが現れていた。
この少年C、いわゆる「ボンボン」というやつである。
見れば取り巻きを何人か連れていた。
ことゆラッシュギアに関しては大口を叩いてはばからないので好く思うものは少ない。
しかし改造技術の確かさと、何より圧倒的な勝ち星の数ゆえ、何か言い返せる者も少ないのだ。
「こんな体たらくじゃ、もう俺の轟月の相手できる奴はいなくなっちまったか」
そう言ってCは愛機“轟月”を取り出して見せつけた。
ぱっと見、鎧武者のようなデザインで、前後に槍が突き出している。
この轟月、他のギアとはひと味もふた味も違う。
まずシャーシはFRP板を井桁に組んで強化されたもの。
そして何より、乗っている子まりさがそのへんで捕まえてきた野良ではなく、れっきとしたCの飼いゆっくりなのだ。
その子まりさも、C同様不敵な笑みを浮かべてこちらを眺めている。
頬をはしる大きな傷は過去のファイトで付いたもので、わざと直さずに相手を威圧するのに利用していた。
しゃべり方もすっかり成体同様で、歴戦の戦士の風格をたたえていた。
しかもコントロールユニットの端子は肌に刺さず、何本かまとめて口にくわえているだけだ。慣れればこれで十分、
ということらしい。
少年達は皆押し黙ってしまった。
技術面で唯一対抗できそうなのは先ほどの少年Bなのだが、彼のギアはたった今失われたところである。
「僕が相手しよう」
Cが「こりゃダメだ」と帰ろうとしたその時、それまで黙っていた少年Dが名乗りを上げた。
金髪ですらりとした少年Dは言う。
「僕が相手しよう。僕と、このシューティングミラージュがね」
Dが取り出した“シューティングミラージュ”。乗っているのは子ありすである。
見れば何と、ウエポンがどこにも見当たらない。
「おいおいおい何だそのギアは?ウエポン買う金も無いのか?
それとも武器は使わず、正々堂々勝負しましょうってか?俺もずいぶんナメられたもんだな!」
「ゆラッシュギアの基本に立ち帰ってみただけさ。相手をひっくり返せばいいんだろう?
君のギアはFRPの多用で軽くなり過ぎている。それが弱点だ。
おっと今からウエイトを付けるのは無しだよ。
自分の信じている技術が命取りになる日がとうとうやって来たってことさ」
それを聞いてCはヒュー、と口笛を吹き大げさに腕を広げた。
「こりゃ驚いたぜ!まさか俺より大口叩く奴がいるとはな!
いいだろう存分に相手してやる。そのありすとお前のガン首並べて、たっぷり吠えヅラかかせてやるぜ!」
…そう言ったものの、Cの脳裏にはかすかに危険信号がともっていた。
一見、自分の挑発に相手が乗って来たように見える。
しかし実際は違うのではないか?本当に挑発に乗ってしまったのは自分の方ではないのか?
「セットアップ!」
ギアのスイッチを入れると同時に、Dの端正な顔が突然ニタァ、と下卑た笑い顔に変わった。
端が吊り上がった口。チロチロと覗く真っ赤な舌。逆に目尻はだらしなく垂れさがっている。
それを見たとたん、Cの危険信号が警報に替わった。
ありゃヤバいもんだ。どこかで見たことがある。そう、ゆっくりに関わった者は必ず一度は目にする−−−−
「GO!」
そうだあいつだ!あいつの顔にそっくりじゃないか!
気付いた時にはもう遅かった。Cの腕は既にリリース体勢に入っており、自分でも止めることが出来なかった。
「行っけえええ!シューティングミラージュ!」
「んっほおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
さっきのDと同じ顔をし、ギアとともにフィールドに飛び込む子ありす。
見ればさっきまで無かったはずの極太のフロントウエポンが。
そう、こともあろうにDは、動力をウエポンではなく子ありすの振動に回していたのだった!
「ゆぴゃあああぁぁぁ!れいぱーだあああぁぁぁ!」
百戦錬磨の子まりさにも、れいぱーの恐怖が餡子DNAに刻まれていたのだろう。
慌ててフルパワーで逆進をかけ、なんとか正面衝突を防いだ。
「んほおおおおぉぉぉぉ!わいるどなまりさだわあああぁぁぁ!とかいはなあいをあげましょうねえええぇぇぇ!」
「いやだあああぁぁぁ!れいぱーはゆっくりできないんだぜえええぇぇぇ!」
敵に背を向け、一目散に逃げ出す轟月。
「Cさんを助けるんだ!」
Cの取り巻き2人が自分達のギア“蒼月”“紫月”をフィールドに放り込んだ。乗っているのは両方とも子ちぇん。
ちなみに、本当に助けたければ人間が割って入ればすぐに解決するのだが、こういうときでもおもちゃを使うのは
ホビー物のお約束というやつである。
「蹴散らせシューティングミラージュ!」
「んほおおおぉぉぉ!あなたたちはおよびじゃないのよおおおぉぉぉ!
でもどうしてもというのならあいをわけてあげるわあああぁぁぁ!」
顔面蒼白でれいぱーの前に立ちふさがった2匹だったが、結局時間稼ぎにもならなかった。
「行けえええぇぇぇ!ライトニングフラッシュ!」
Dの掛け声とともに必殺技が炸裂。
どういう原理かは分からないが、シューティングミラージュが2台に分身し、すれ違いざまそれぞれ相手に
フロントウエポン−−−ぺにぺにをねじ込んだ。
「「んほおおおおぉぉぉぉ!いっしゅんですっきりいいいいぃぃぃぃ!」」
分身したれいぱーありすが同時に嬌声を上げ、大量の精子カスタードを流し込む。
「ゆぷぅ!わから」「ぐぴぃ!わか」
子ちぇん達はにんっしんっ!する間もなく、注ぎ込まれた大量の精子カスタードによって爆裂した。
もう轟月−−−Cの子まりさを守る物は無い。
「やれ!勝てば美まりさ10匹捕まえてきて好きなだけレイプさせてやるぞ!」
そんな言葉をポンポン叫ぶ小学生−−−実に末恐ろしい。周りの少年達もドン引きだ。
「んほおおおおぉぉぉぉ!まりさまりさまりさ!まりさがいっぱいだわああああぁぁぁぁ!
あっちもまりさ!こっちもまりさ!しあわせええええぇぇぇぇ!」
Dの言葉にもう酒池ゆ林の幻覚を見ているのか。
再び1台に戻ったシューティングミラージュが、シャーシのはるか先までフロントウエポンを伸ばして
轟月に追いすがる。
「ゆぴいいいぃぃぃ!くるなあああぁぁぁ!」
しかしパニックを起こしていてもそこは戦い慣れた子まりさ。轟月の軽さを活かし、なんとか捕まらずに
逃げ回っていた。
「足止めしろ!ライジングトルネードだ!」
「んほおおおおぉぉぉぉ!いくわよおおおおぉぉぉぉ!」
何と子ありすは舌を伸ばし、自分のぺにぺにをしごき始めた。
「ひとりすっきりいいいいぃぃぃぃ!」
一瞬で達する子ありす。ギアのスピードが加わった精子カスタードが矢のように轟月に突き刺さった。
「ゆげえええぇぇぇ!ぎぼぢわるいんだぜえええぇぇぇ!」
なんとか子まりさへの直撃はしなかったものの、精子カスタードはギアにたっぷりかかってしまった。
轟月の車輪がカスタードで滑り、スピードがガクンと落ちる。そこへ迫るシューティングミラージュ。
「あきらめるな轟月!リヤウエポンであいつのぺにっ…(///)フロントウエポンを切り落とせ!」
ファイトが始まってからこれまで茫然としていたCが我に返り、初めて命令を下した。
そうだ。轟月には後ろにも槍が付けてある。逃げながらそれをうまく使えば…
「ゆひいいいぃぃぃ!くらうんだぜえええぇぇぇ!」
スパーン!
その目論見はうまくいった。
ケツを振りながら逃げると見せかけ、どうにかぺにぺにを切ることに成功したのである。
これで勝ち目が出てきた。Cはそう思ってDを見やったが、Dは全く動じていなかった。
それどころか、
「僕は自分のギアを信じる!行け!シューティングミラージュ!
ウエポンが無くなったところでお前の強さは変わりはしない!
これで終わりだ!
レッドアウトゴールデンマキシマムバーニングゥゥゥ!(←それ違うおもちゃ)」
ビシィ!とこちらを指差し、必殺技の指令を下したではないか。
「んほおおおおおぉぉぉぉぉ!めーたーれっどぞーんよおおおぉぉぉ!」
れいぱーありすが目を血走らせ舌を振り回し、シューティングミラージュが突撃する。
ぺにぺにが切られた穴からはカスタードがだくだくと漏れているのだが気にしていない。
いや、切られたことにすら気付いていないのかもしれなかった。
そして、カスタードに車輪を取られてもたついていた轟月が、遂に捉えられた。
「んほおおおおぉぉぉぉ!まりさあああぁぁぁ!あいしてるわあああぁぁぁ!」
「ゆぎゃあああぁぁぁ!おべがいやべでえええぇぇぇ!」
轟月は、横向きでバリケードとシューティングミラージュにがっちり挟まれていた。
子ありすがギアの上からうにょーんとのーびのーびし、子まりさにすりすりを開始する。
そう、ぺにぺにがなくなってもすりすり型すっきりはできるのだ。
「ありすのまりさあああぁぁぁ!いっしょにいきましょうねえええぇぇぇ!」
「いやじゃあああぁぁぁ!ばりざずっぎりじだぐないいいいぃぃぃぃ!」
互いの汗、ヨダレ、涙。子ありすから漏れ続けるカスタードがそれらに混ざり、ネチョネチョと糸を引く。
子まりさは必死に前進、後退を試みて抜け出そうとするが、轟月の車輪はギュイイイン、ギュイイインと空しく空転し、
土を掘り返すだけでぴくりとも動けない。
車輪にもいくつかのトゲが武器として付いているのだが、もう気休めにもならなかった。
「んほおおおおぉぉぉぉ!きたわきたわきたわあああぁぁぁ!
ありすいっちゃう!ありすいっちゃうううぅぅぅ!…すっきりいいいいぃぃぃぃーーーー!」
「ゆあああぁぁぁ!ずっぎりぃぃぃ…じだぐながっだぁぁぁ…」
いったいどれだけの精を注がれたのか。子まりさは帽子が脱げるほど大量の茎を生やし、あっという間に
黒ずんで果てた。
壮絶な決着。
愛と憎しみ。歓喜と悲壮。勝利と敗北。そして生と死。
すべてがここにあった。
直後に子ありすも絶命した。
カスタードをすべて出し切り皮だけとなっても、彼女の表情は喜びに満ちていた。
Dが歩み寄り、機能停止したシューティングミラージュを拾い上げる。
「僕の勝ちだね。
ルールでは両者のギアが行動不能となった場合、先に停止した方が負けとなっている。
異論は無いね?」
素に戻ったDが、澄ました顔で勝利を宣言する。
Cは勝負なぞもうどうでもよかった。顔じゅう変な汗でいっぱいだ。
「わかった!お前の勝ちでいいから!…だから近寄るなああああ!」
ギアをほっぽって、取り巻きとともに転がるように逃げ出した。
ローカルルールがすぐに出来るのも子供の遊びの特徴である。
この一件後すぐ「れいぱー禁止」というルールができ、それは鉄の掟となったのだった…
−終−
※ゆっくりの大きさ的に無理がありそうですが、そこは目をつぶってください
三等兵あき(anko560の感想より)
ふたば系ゆっくりいじめ 459 ゆっくりとサバゲー対決
ふたば系ゆっくりいじめ 425 ゆレー射撃